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基礎から分かる「ウクレレのチューニング」。スマホでOKです

ウクレレのチューニングは狂いやすいので、毎日、演奏前にチューニングし直すのが理想です。

スマホさえあれば、上の動画の手順でチューニングすることができます。

また「異常にチューニングが狂う」という場合は、以下の記事を参照してください。

音が合わない時の記事

長く使えるおすすめ無料チューナーアプリについては、以下の記事で紹介しています。

無料で広告がでない優良アプリ

ウクレレの基本から学び、チューニングも含めた基礎知識を身につけたい場合は、以下の記事がおすすめです。

おすすめ教材

チューナーを使ったチューニングのしかた

この章では、クリップチューナの使い方を例に、ウクレレのチューニング方法を細かく解説していきます。スマホアプリなどを使う場合も、手順は同じです。

チューニング時のウクレレの持ち方

チューニング時の持ち方

クリップチューナーを使ったチューニング時には、ウクレレのボディを右のヒジで押さえ、右手の中指、薬指と小指で下から支えます。

少しネックを高めに持つようにして、メーターのLCD(液晶表示)を見ながら左手で弦を巻き上げていきます。

チューナーの各部名称と取り付け方

多機能なクリップチューナーには、ピッチの切替スイッチや楽器に合わせて表示を切り替えるボタンなどもついています。しかし、ウクレレだけで使うなら、上のようにシンプルなもので十分です。

使用するときはクリップ部分でウクレレのヘッドを挟んで取り付けます。練習中ずっと付けっぱなしの人もいますが、ぜんぜん問題ありません。

スマホアプリやカード型チューナーを使用する場合は、目の前の机の上などに置いておきます。

回転方向に注意してペグをまわす

よく見ると1弦・2弦と、3弦・4弦では、巻かれる方向が違っています。

ギヤペグのチューニングヘッドの回す方向

1弦・2弦は右回り(時計方向)に巻かれていて、3弦・4弦は左回りに巻かれているので、ペグの種類によっては混乱するかもしれません。

一般的なギヤペグの場合、1・2弦はペグを時計方向に回すと音が高くなります。また、3・4弦は反時計方向に回すと音が高くなります。

一般的なギアペグ
1・2弦 時計方向に回すと音が高くなる
3・4弦 反時計方向に回すと音が高くなる

「あれ?どっちだっけ?」と思ったら、ペグの可動軸(弦を巻き付けるところ)を見てみてください。

可動軸が弦を巻き取っている方向にボタン(つまみ)を回す、と考えればOKです。

ストレートペグ(フリクションペグ)の場合

単純な構造のストレートペグは、感覚的に回す方向が理解できます。

1弦・2弦は時計回り、3弦・4弦は反時計回りに回すと音が高くなります。

スロテッドヘッドの場合

最近はクラシックギターのようにヘッドに溝が掘られたスロテッドヘッドのウクレレが増えてきました。スロテッドヘッドの場合はどの弦も回す方向が同じです。

写真のように、すべての弦でペグを時計方向に回すと音が高くなります。

メーターの真ん中にくればチューニング完了

インチューン表示
インチューン表示

ほぼすべてのチューナーで、表示(針など)が真ん中にきたら、チューニングが完了です。スマホアプリやクリップチューナーの場合、音や光で「チューニングが合いました」と教えてくれます。

4本の弦すべてについて、正しい音に合わせることができたら、チューニングの作業が完了します。

最初はスマホの無料チューナーアプリでOK

「ゆるレレ」では、本当に使いやすい無料のチューナーアプリを特定するため、AppleとGoogleのアプリストア内の、ほぼすべてのアプリをテストしました。

注意点

  • ストアの上の方のアプリは「広告」なのでおすすめしない
  • 良心的な無料アプリはストアのずっと下の方にある

といったことがわかりました。

本当にいいアプリを探すのには何日もかかってしまうので、ぜひ以下を参考にしてください。

iPhoneのおすすめアプリ・ベスト3

筆者は、iPhoneでは有料のClearTuneを使っていますが、それに匹敵する無料アプリがありました。

ここで紹介する3つのアプリは、すべて無料で、広告も出ず、機能もしっかりしています

1位 KeyTuner

「今チューニングが合った」という感覚がつかみやすく、非常に使い勝手のいいアプリです。また機能面も充実しており、iPadでも使えます。

2位 ChromaTuner

シンプルでおしゃれな画面のチューナーです。見た目にも機能にもこだわりたい方におすすめです。iOS9.0以降で動作するので、古いスマホの活用にも利用できます。

3位 LunaTuna

LunaTunaも見た目のデザイン性が高く、操作もシンプルで扱いやすいアプリです。汎用性の高いクロマチックチューナーで、弦交換時のチューニングにも便利です。

Androidのおすすめアプリ・ベスト3

筆者は、Androidでチューニングする場合は1位のUniversalTunerを使用しています。ほぼこれ1本で何でもこなせる最強無料アプリですが、画面が事務的なのが残念。

見た目のかっこよさにこだわる場合は、2位のChromaを試してみてください。

1位 UniversalTuner

ぜひウクレレモードに設定して使ってください。「今出している音が、合わせたい音より下か? 上か?」がわかり、どれくらい外れているかも分かります。また「チューニングが合った」という感覚がつかみやすく、初心者の方も安心して利用できます。

2位 Chroma

UniversalTunerの事務的な画面になじめない人におすすめの、おしゃれなデザイン。機能は多くありませんが、「とりあえず1つアプリを入れておきたい」という場合は、これくらいシンプルな方がよいと思います。

3位 Scarlett Musician

かなり多機能で、メトロノームやピアノ鍵盤も内蔵しています。弦を交換した時におすすめで、ピアノ鍵盤でG、C、E、Aの音を鳴らし、それを聴いて「まずはざっくりと合わせる」というだけで、オクターブずれで弦を切る心配が激減します。

おすすめアプリを100本テストした別記事もあわせて参照してください

広告が出ない無料アプリで、おすすめできるものは他にもあります。「もっと初心者向けのものはないかな?」「ドラムマシン内蔵のアプリは?」と、他のアプリも気になる場合は、ぜひ参照してください。

できれば1つ買っておきたい専用チューナー

ここまでは無料チューナーアプリを紹介してきました。自宅で練習するだけなら、無料で十分なのですが、外で演奏する場合は使いづらい場合があります。

たとえば周りがうるさい環境では、雑音で正しくチューニングできないかもしれません。

そんな場合は、ウクレレのヘッドに付けるクリップチューナーが役に立ちます。

いちばん使われているのはクリップチューナー

楽器店の店頭を見ても、今、いちばんたくさん並んでいるのはクリップチューナーです。
これは、写真のようにウクレレのヘッドに挟んで使うもの。

周りがうるさくても使えるので、スマホアプリよりもオールマイティーです。

ただ、意外とよく壊れるので、高いものを買わなくてもOK。1000円くらい出せば精度も十分な製品が手に入ります。

また、ウクレレ専用と、汎用のクロマチックチューナーがあります。

ウクレレ専用

クロマチックチューナー

上記の製品なら、手ごろな価格で機能もしっかりしています。

カード型チューナー

クリップチューナーが一般化する前は、カード型チューナーがよく利用されていました。エレキギターなどではシールドを刺して直接音を拾えるため、まわりの雑音の影響を受けません。

ただ、ウクレレではチューナーについているマイクで音を拾うので、騒音に弱いという弱点も。

また、スマホアプリが充実した現在、特にカード型を選ぶメリットはありません。もしカード型にするとしたら、メトロノームやドラムマシン内蔵のものがおすすめです。

メトロノーム内蔵モデル

耳で聴いて合わせるなら音叉がおすすめなの??

ピッチパイプの一例

合わせたい音を出して、耳で合わせる器具としては、ピッチパイプや音叉などがあげられます。

筆者も音叉は持っていますが、ほとんど出番がありません。

440Hzの音叉

なぜかというと、ウクレレのチューニング時には、ピアノなど楽器の音の方が合わせやすいからです。そして、無料のスマホ用ピアノアプリで、正確な音を出すことができます。

そのため、今後は音叉などの必要性は薄れていくと考えています。

弦を張り替えた時は「耳で音を聴いて合わせる!」

弦を張り替えた時は、まったく音程が合っていません。そのため、どこまで巻き上げていいか分からなくなり、弦を切ってしまうことがあります。

オクターブずれの解説図
オクターブずれになる理由

弦を切ってしまう原因のひとつがオクターブずれ。目的の音(たとえば1弦ならラの音)よりも巻きすぎて、1オクターブ高いラに合わせようとするため、弦が切れてしまいます。

それを防止するためには、「ざっくり耳で合わせてから、最後にチューナーできっちり合わせる」という方法がおすすめです。

G、C、E、Aの場所

耳で合わせる時に一番合わせやすいのは、ウクレレの音を弾いてもらうこと。周りに友達がいない場合は、ピアノの音を聴くと、これも意外と合わせやすいです。

ピアノがない場合は鍵盤ハーモニカもわりと合わせやすく、スマホのピアノアプリを利用しても合わせられます。

弦交換の時は、耳と目の両方を使って合わせるのがベターですね。

ある程度「音があってきたかな?」というところから、アプリで正確に追い込んでいくのが確実な方法です。

弦を交換したばかりの時は、弦が伸びていくので、どんどんチューニングが狂ってしまいます。こまめにチューニングするようにしましょう。

Low-Gなど様々なチューニングを解説

ウクレレのチューニングはG、C、E、Aだけではなく、様々なバリエーションがあります。

弾きたい曲のジャンルや雰囲気によって、以下のようなチューニングに変更してみるのもひとつの手です。

もし、様々なチューニングにチャレンジする場合、無料のチューナーアプリでも、有料のものでも、すべての音がとれる「クロマチックチューナー」を選んでおくと便利です。

より低音が出せる「Low-Gチューニング」

Low-Gチューニングは、G、C、E、Aのチューニングでありながら、4弦のGをオクターブ下げるチューニング方法です。

Low-Gにするには専用の弦(4弦)が必要で、またナット部分の加工も必要です。

写真のように、ナットの4弦部分を少し太めに削っておかないと、Low-G用の太い弦がおさまらないからです。

Low-G弦

筆者は、Low-Gの場合はAquilaのSuper Nylgut(テナー用)を使用しています。テンションが高くなりすぎず、弾きやすく、ややウォームトーンでやさしい雰囲気もいいと思います。

巻き弦なので、ポジション移動時に、ギターのようなキュキュっという音が入るのは好き好きかなと思います。

ギターの1~4弦と同じ「バリトンウクレレ」

バリトンウクレレの標準的なチューニングはD、G、B、Eで、これはギターの4~1弦と同じです。

ただ、最近はバリトンウクレレ用のG、C、E、Aチューニング専用弦も販売されています。

実はこれが本来のチューニング「Dチューニング」

現在はG、C、E、Aチューニングが一般的ですが、かつてはDチューニングが主流でした。

これはアメリカンチューニングとも呼ばれ、各弦を4弦から順に「A・D・F#・B」に合わせるチューニングです。

とくにソプラノウクレレに向いており、よりウクレレらしいコロコロしたサウンドが魅力です。

まとめ「最初はスマホアプリでOK!」

G、C、E、Aに合わせる

ウクレレのチューニングは、4弦から順番に、G、C、E、Aの音に合わせます。

ドレミでいうと、上の表のようになります。

チューナーやアプリは通常アルファベット表記なので、G、C、E、Aのほうで覚えましょう。

いろんな語呂合わせが考えられていますが、個人的には「じいちゃんの家」がいちばんだと思います。

また、最初はスマホアプリで十分です。チューニングの合わせ方も難しくありません。

ただ、スマホアプリは周囲の音も拾ってしまうので、騒音に弱いという弱点があります。そこで、ゆくゆくは、クリップチューナーを1つ用意することをおすすめします。

クリップチューナーの例

これで十分です。

ウクレレのアクセサリーについて、より詳しい情報は、以下の記事の後半に掲載しました。

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