宅建業者の皆さんこんにちは。不動産一括査定サイトを実際に利用してみたり、弊社提携社さんのメール文面を見る限り、みなさんセールスライティングの観点が抜け落ちているように感じます。
できれば、メールだけでお客さんのハートを射ぬき「話を聞きたい」と思わせる文面としてください。
というわけで、ここでは、トーマ不動産さん向けに作成した「セールスライティング的査定書の案内メール本文」をベースに、全国で汎用的に使えるように、AIにリライトしてもらいました。
ChatGPT5バージョン/媒介を取れる査定メール本文・タイトル等
ChatGPTは、セールスライティングの観点からのリライトを依頼したところ、タイトル案(ABテスト用に複数案)、本命用本文案、ショート案など複数案を提案してくれました。
特徴は調査報告書的な「レポート風タッチ」。信頼性という意味では、ChatGPT5バージョンがおすすめです。
タイトル案(複数)
{{市町村}}の{{物件種別}}|査定結果と「最適な売却戦略」ご提案
{{市町村}}{{物件種別}}の売却相場+想定成約レンジのご共有
{{ご姓}}様の{{物件種別}}|査定書送付&最短/最高値プラン比較
【査定書同封】{{市町村}}の市況と売却出口戦略(3プラン)
まずは金額だけ:{{物件種別}}の想定成約レンジと初期提示価格
本部テンプレ(長文/本命用)
{{ご姓}} 様
{{会社名}}の{{担当者名(ふりがな)}}です。
このたびは{{物件種別}}の価格査定をご依頼いただき、ありがとうございます。査定書(PDF)を添付いたします。
1. 売出価格提案
想定成約レンジ:{{下限価格}}〜{{上限価格}}万円
初期提示価格(戦略価格):{{初期提示価格}}万円({{根拠の要点1}})
想定販売期間:{{想定期間}}(類似成約: {{直近事例の要点}})
2. 市況と物件の見立て
{{市町村}}の{{指標名(例:成約中央値/公示地価/路線価/中古成約㎡単価)}}は前年比 {{前年比}}%({{期間}})となっています。
本物件の強み:{{強み1}}/{{強み2}}
注意点:{{懸念1}}/{{懸念2}}(対策可能:{{対策の方向性}})
3. 出口戦略(目的別に3プランご提案します)
A. 最短売却プラン(速度優先)
価格:レンジ下寄せ/初期提示やや控えめ
施策:即日掲載、反響最大化、初動2週間の価格運用
目安:{{A目安期間}}/想定反響 {{A反響見込}}
B. 標準最適化プラン(相場中央値)
価格:レンジ中〜上/軽微な整備・清掃・写真演出
施策:内見導線最適化、週次レポート、価格弾力運用
目安:{{B目安期間}}/想定反響 {{B反響見込}}
C. 最高値チャレンジプラン(ある程度時間をかけて最高値を狙う場合)
価格:レンジ上限狙い/部分リフォーム・ホームステージング等
施策:完成→撮影→初動ピーク演出、広告強化
目安:{{C目安期間}}/投下費用と上振れ幅の比較表を別紙で提示
どのプランでも「初動2〜3週間の反響密度」を見て、その後の対応を調整します。そこで価格と露出の調整を「見える化」して運用するのが確実です。
4. ご対応は以下からお選びください
このメールに数字でご返信ください。一言で大丈夫です。
1)面談希望 …… 「1、{{候補日時1/オンライン可}}」
2)条件の擦り合わせ …… 「2、{{売却希望時期/下限希望/想定住替え等}}」
3)質問だけでも結構です …… 「3、{{質問内容を一行}}」
しつこい営業は致しません。必要な情報だけ、簡潔かつ誠実にお返しします。
5. 弊社について/担当者について
実績:{{エリア}}で**{{累計件数}}件以上の売却支援/直近{{直近年}}年**の平均成約日数 {{日数}}日
資格:宅地建物取引士({{人数}}名)/{{FP等資格}}
情報共有方法:週次レポート+初動2週の速報(反響・内見・価格運用の提案)
{{会社名}}
担当:{{担当者名}}({{よみ}})
TEL {{電話}} / {{メール}}
住所:{{住所}}
Web:{{自社メディアURL}}
個人情報の取扱い:{{プライバシーポリシーURL}}
P.S. セカンドオピニオン無料です。他社査定があれば根拠比較レポートをお作りします(差は“何が根拠か”で説明します)。
これくらいの情報を提供しておけば、ある程度納得して査定書を読んでくれるはずですし、こちらの知識量・情報量と、会社の概要について理解してもらえるはずです。
追伸ブロック
本文末尾のP.S.部分は意外と読まれますし、ダメ押しのマイクロコピーとして効いてきます。以下は、この部分の差し替え案です。
「住み替え前提で売却→賃貸仮住まい」など資金計画のご相談も可能です({{FP資格}}対応)。
空家の残置物・草木は提携業者で一括手配できます。お気軽にご相談ください。
広告非公開(ご近所に知られない売却方法)にも対応します。
ショート版(初回返信が来ない時の再送/LINEダメ押し用)
件名:査定レンジの共有と“3つの売却プラン”
{{ご姓}} 様、{{会社名}}の{{担当者名}}です。
想定成約レンジは**{{下限}}〜{{上限}}万円**、初期提示は**{{初期提示}}万円が妥当です。
目的別に最短/標準/最高値**の3プランをご用意しました。
このまま数字でご返信ください:
1=面談、2=条件擦り合わせ、3=質問だけ
※一言でOK。しつこい連絡はいたしません。
Geminiバージョン/ビジネスレター寄り
次にGemini版のセールスレターです。こちらは、ビジネスレターとしてしっかりした文面になっています。その分汎用性が高く、どんなお客さんにも安心して送れる内容です。
件名:【{{会社名}}】{{お名前}}様の不動産({{市町村}})査定結果と、高く売るための重要なお知らせ
{{お名前}} 様
この度は、数ある不動産会社の中から弊社に査定をご依頼いただき、誠にありがとうございます。
株式会社{{会社名}}の{{担当者名}}でございます。
早速ですが、{{お名前}}様が所有されている不動産の査定結果をご報告いたします。
■ 査定結果
売却可能価格の目安: {{下限価格}}万円 ~ {{上限価格}}万円
※詳しい算出根拠は、添付の「価格査定書」にまとめておりますので、ぜひご覧ください。
「なぜ、同じ物件なのに価格に幅があるのだろう?」
と、不思議に思われたかもしれません。
実は、不動産は売り出し方やタイミング、戦略次第で、売却価格が数百万円単位で変わることが珍しくありません。
そこで弊社では、{{お名前}}様のご希望(例えば「できるだけ高く売りたい」「なるべく早く現金化したい」など)を丁寧にお伺いし、最適な売却プランをオーダーメイドで作成するお手伝いをしております。
例えば、今回ご提示した**上限価格である「{{上限価格}}万円」**を目指すためには、
・物件の魅力を最大限に引き出す、写真撮影や広告の工夫
・購入希望者様の心に響く、物件のアピール方法
・地域の不動産市場を見極めた、最適な売出しのタイミング
といった、少しの「コツ」が非常に重要になります。
私たちは{{地域名}}で{{創業年数}}年、これまで{{取引件数}}件以上の売却をお手伝いしてまいりました。その経験とデータに基づき、{{お名前}}様の大切な不動産売却が成功するよう、全力でサポートさせていただきます。
もし、もう少し詳しい話を聞いてみたいと思われましたら、ぜひ一度、ご希望をお聞かせください。
もちろん、まだ売却を決めかねている段階での、情報収集としてのご相談も大歓迎です。
このメールに、ご希望の番号を書いて返信するだけで結構です。
1. まずは電話で、詳しい売却プランの説明を聞きたい
2. オンライン(Zoom等)で、気軽に相談してみたい
3. まずはメールで、簡単な質問に答えてほしい
しつこい営業活動は一切行わないことをお約束いたします。どうぞご安心ください。
ご連絡を心よりお待ちしております。
{{会社名}}
{{部署・役職}} {{担当者名}}(宅地建物取引士)
〒{{郵便番号}} {{会社住所}} TEL:{{電話番号}} FAX:{{FAX番号}} Email:{{メールアドレス}} URL:{{ウェブサイトURL}}
P.S. もし、他の不動産会社の査定額や提案内容にご不明な点がございましたら、お気軽にお知らせください。客観的な視点でのセカンドオピニオンも無料で承っております。
Gemini版はややあっさりしているので、「もう少し自社について説明しておこう」など、オリジナルのカスタマイズを加えるのもおすすめです。
反響を取りやすくするポイントは?
ChatGPTもGeminiも、「お客さんにとってもらう行動」を3つに絞りこみました。これはセールスライティング的には重要なポイントで、選択肢を与え、そこから選ばせることで反響率を上げる工夫です。
さらに、「数字で返信するだけでOK」「質問だけでもOK」と、極力返信のハードルを下げています。
場合によってはこの部分で「公式LINEなら匿名で質問できますよ」と、LINEへ誘導する方法も考えられます。「査定依頼をしているもののすぐに売る気がない」というお客さんであれば、いったん「LINE登録」というリードを獲得しておくメリットは十分あります。