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国土交通省が作る悪質な外壁塗装・リフォーム会社のブラックリスト

外壁塗装で手抜きをされたらプロでもわからない……。

当サイトでいつもアドバイスをもらっている外壁塗装会社、N-TRUSTの中村社長の言葉です。一度塗ってしまうと、「フッ素系塗料です」と言いながら安いアクリル塗料を塗られても、見抜く方法がないそうです。

そこで、外壁塗装の悪質業者に対処するには、まず事前の対策が必要です。

この記事では、「国土交通省ネガティブ情報等検索サイト」の見方と、その他の情報源から悪徳業者を見つける方法を解説します。

国土交通省ネガティブ情報等検索サイトに載っていたら「アウト」

「契約しようとしている塗装業者が怪しい」と感じたら、まずは国土交通省ネガティブ情報等検索サイトを閲覧してみてください。

ここに掲載されているのは、法令に違反した建築業者・リフォーム業者です。怪しいというより、載っていたらほぼ「アウト」といえます。その業者との契約は避けた方が無難なでしょう。

このリスト、具体的には建設業法等の法令に違反して行政処分を受けた業者を、法律に基づいて5年間掲載しています。トップページからだと目的のページにたどり着くのに手間がかかるので、以下に直接リンクを貼りました。

上のリンクをクリックすると、次のような検索画面が開きます。

①業者名がわかれば業者名で検索します。まだ業者が決まっていない人は、②「処分を行った者」という項目で都道府県を指定して検索するとかなり絞りやすくなります。

塗装業者に限ると掲載件数はそれほど多くありませんが、ここに掲載されている業者は死亡事故を起こすなど、ある程度重大な問題を起こした経歴があります。

念のため、このリストは必ず見るようにした方がいいと思います。

ブラックリストではありませんが国民生活センターの紛争事例データも「どんな手口で悪質工事をするか」を理解でき、ためになります。

国土交通省のデータに載っていない業者であれば、ヌリカエという一括見積もりサイトが公開している施工実績+資格保有情報も役立ちます。

ここで業者について調べると、施工実績や工事価格、保有資格などを確認できるかもしれません。「アフターフォロー不可」「自社保証不可」など、言いにくいことも書いてあるので、目を通しておく価値はあると思います。

塗装業者について知る手がかりになるので、念のため見ておいてください。また、ヌリカエで一括見積もりを取る場合は以下が窓口になります。見積りは3社以上取って比較する、というのが目安です。

ただ、外壁塗装専門会社のNトラストさんを取材すると「一括査定サイトは外壁塗装パートナーズがおすすめ」と教えてくれました。外壁塗装パートナーズについては、記事後半で紹介しています。

塗装業者よりも不動産業者の法令違反の方が多く、そちらは「国土交通省が作った悪徳不動産業社リスト+悪質業者を見抜くその他の方法」という記事で閲覧できます。

塗装業者の行政処分例が少ない理由は、免許を持たない業者が多いこと

これまで述べたとおり、塗装業者の行政処分事例は不動産業者に比べると非常に少ないのですが、理由は「建設業許可を取っていない塗装業者が多いから」だと考えられます。

フドマガ
フドマガ
免許を取っていない塗装会社に対して国交省の目が行き届かないということです。

塗装業だけを行うなら、500万円以下の工事に建設業の免許は必要ありません。そのため免許を取らずに工事をしている業者による被害事例はたくさんあります。

こと塗装業界に限っていえば、行政処分されるのは氷山の一角ということになります。

塗装工事で手抜きをされても、数年間はわからない

すぐ上の章で「塗装業者に対する行政処分は不動産業者に対する物より少ない」点を説明しました。

しかし、行政処分までいかない悪質業者による手抜き工事も、マスコミ等で話題になることはまれです。

その理由は何でしょうか?

悪質工事の例が少ない、ということではありません。

「手抜き工事をされても、最初の数年間はわからない」というのが大きな理由です。また、不動産取引に比べると契約書があいまいで、「言った」「言わない」の論争に終わりがちという事情もあります。

それは、悪い業者が責任を負わずに、のらりくらりと逃げてしまえる環境だともいえます。

国民生活センターのADR(裁判外紛争解決手続)の事例を見ると、その実体がよくわかります。

外壁塗装の紛争事例は、たとえば2021年度には11月現在で2,367件登録されています。実際に紛争が起きた件数ではなく、国民生活センターのデータベースに登録された件数だけでも、これほどの数があるということです。

検索してみる場合は上のリンクから、商品・サービスの大分類と中分類をいずれも「工事・建築・加工」にして、小分類を「塗装工事」とします。それ以外は触らずに「検索」ボタンを押すと、どんな紛争があったかをデータで閲覧できます。

ここでは具体的な紛争内容は読めませんが、国民生活センターのサイトトップにある検索窓に「外壁塗装」と打ち込んで検索すると、相当数の詳しい事例を閲覧できます。

それを読むとわかるのは、

  • 下請け工事について手抜きが多い
  • 訪問販売の塗装業者はトラブルが多い
  • 技術力不足によるトラブルが多い
  • 最終的に水掛け論になって終わるケースが多い

といった特徴です。

外壁塗装の手抜き工事は発覚しにくいだけでなく、ばれても水掛け論に終わりがち。

そこから、ユーザーは外壁塗装発注前に知識を身につけて、発注先の塗装店を選別する必要があるといえます。

外壁塗装で「助成金がもらえる」は詐欺への入り口……この記事では悪徳業者の撃退方法を解説しています

下請けに丸投げする「営業会社」を避けるのがポイント

一般的にリフォーム会社は25~40%の営業利益を確保し、それを差し引いた分を下請けに支払います(注1)。

これはちまたの噂レベルではなく、全国建設労働組合総連合のオフィシャルな資料でも「一般的には、経費は少なくても 30%程度ないと利益は上げ難いとされています」と明記されていることから、間違いのない事実です。

なので、総合リフォーム会社や営業会社に対して大幅値引きを勝ち取っても、ぜんぜん喜ぶことはできません。

値引きを勝ち取るとうれしい気持ちになりますが、その裏には複雑な事情があります。受注したリフォーム会社は結局、下請けを叩くことになるからです。

元請けのリフォーム会社が価格を大幅に値引きした場合でも、3割程度の営業経費は確保します。

結局下請けの利益が削られ、雑な工事が施工される原因となります。

元請会社の工事費用を値切ると、結局雑な工事が行われることになる。

従って、リフォーム代金・外壁塗装代金を安くするために「値切り交渉をする」というのは、よい手段とはいえません。それよりも、自社施工する塗装店に直接発注する方が、低コスト・高品質の施工を期待できます。

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注1……これは元請けのリフォーム会社がぼったくっているというよりも、それだけの営業経費を確保しなければ利益が上がらず会社が倒産するという事です。

優良業者を探すなら、やはり「自社施工」がキーワード

価格を下げて、良質な施工をしてもらうとしたら、中間マージンをカットするのがベストです。

単純な理屈ですが、大きなリフォーム会社に発注せず、下請けの優秀な塗装会社に直接発注すれば、それだけで3割くらいコストをカットできる計算になります。

中村社長の場合は?

いつも塗装をお願いしている中村社長(株式会社N-TRUST)に資格を取った理由を聞いたことがあります。「やっぱり下請けだと安いから、ちゃんとした仕事ができないんですよ。特にいいお客さんであればあるほど『このお客さん気の毒だなぁ』と思う仕事しかできません。だから資格を取って独立したというのもありますね。」との事でした。

下請けで満足するかしないか? その点でも大きな違いが生まれます。

では、自社施工する優良な塗装店をどうやって探せばいいのでしょうか?

自社施工店に限定し、成約課金で良心的に営業する一括査定サイトを利用

外壁塗装パートナーズ公式サイトトップ

中村社長も参加している見積りサイト「外壁塗装パートナーズ」なら、自社施工する塗装店しか登録していません

確実に「自社施工している」という塗装店を紹介してもらえますし、他の塗装見積もりサイトより良心的です。

反響課金ではなく「成約課金」という点が、塗装会社にもユーザーにも良心的なポイントです。

通常の見積もりサイトは「反響があったらその時点で課金する」ため、見積もりに来る塗装店はその段階ですでにお金を払わされています。

これを反響課金といいます。

外壁塗装パートナーズは、珍しく成約課金なので「お客さんとの契約が成立したら、塗装会社から手数料をもらう」という仕組みです。

この違いは大きく、成約課金の方が、塗装会社は余裕を持って「お客さんに有利な施工を提案しよう」という姿勢で営業できます。なぜなら、万が一断られた場合は見積もりサイトから課金されないからです。

「お客さんに断られても査定サイトにお金だけは取られる」という反響課金の場合、必死で営業しなければ回収できません。

中村社長も「外壁塗装パートナーズだと、お客さんをだますような営業をしなくていいから助かる」と言います。

また、せっかく相見積を取るなら、金額だけではなく塗装の腕も比べてみてください。

フドマガ
フドマガ
面倒ではりますが、全部の塗装業者の現地見積りに立ち会い、話をしてみることも重要です。

見積り時には必ず現場で立ち会い、業者と話をしてみる

相見積を依頼する場合、必ず塗装業者は現場を確認しに来ます(もし来なかったらそこには発注しないでください)。

塗装工事の見積もりは単純に面積だけから出すことはできません。現場の状況によって下地調整が変わってきますし、提案する塗料の種類も変わってきます。

現場に来た担当者の話をきちんと聞いて、提案力も含めて判断してください。

いい業者は最初から決まった塗料をすすめてきたりはせず、現場にあった提案をしてくれます

その点を見極めるようにすると、業者の実力を判断することができます。


参考文献

「職人・工務店のためのリフォームマニュアル 見積り編」全国建設労働組合総連合

取材協力

株式会社 N-TRUST
〒592-8335 大阪府堺市西区浜寺石津町東2-11-3
Tel. 072-256-4371

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