ほとんどの人が最初に覚えるコードがC。指1本で押さえられ、決して難しくはありませんが、少しだけ注意点があります。
この記事ではコードを押さえる時のコツをわかりやすく解説しました。
いちばん基本のコード「C」。薬指で押さえます
一番最初に押さえたいコード「C」。写真のように、薬指で押さえるのが基本です。
絶対薬指! というわけではなく、曲の流れの中で違う指で押さえることもあるのですが、最初は「薬指で押さえる!」と考えて練習しましょう。
各指の担当
ウクレレやギターでは、左手の指の担当は、一応上の写真のように決まっています。
人差し指 | 1フレット |
---|---|
中指 | 2フレット |
薬指 | 3フレット |
小指 | 4フレット |
こんな担当分けがあり、とりあえずそこからスタートするとわかりやすいからです。
もちろん基本ポジション通りに行かないこともたくさんあります。その場合は違う指を使っても問題ありません。
ウクレレの指板のどの部分を押さえる?
初めてコードを押さえる時、フレット(指板上の金属部分)を押さえてしまう人がけっこういます。
でも、ここを押さえると音が出ません。
正解は、フレットとフレットの間の板部分を押さえること!
ウクレレはこの図のように、指板の板部分を押さえることでフレットを支点として弦が振動し、音が鳴るように作られています。
左手の親指の位置はネックの真裏に当てておくのが基本
親指の位置は人によってさまざまなのですが、とくに最初のうちは「親指をネックの真裏にしっかり当てておく」のがおすすめです。
世界一有名なウクレレ奏者のジェイク・シマブクロは、左手の親指をネックの真裏にキープしています。
難しいコード(セーハコードなど)を押さえる時に力が入りやすいので、ひとまず「親指はネックの真裏にキープ」という弾き方から練習してみることをおすすめします。
セーハのコツについては、以下の記事でくわしく解説しています。
ところで「C」って何?
Cは昔学校で習った和音「ドミソ」の事です。ドレミの「ド」はアメリカなどでは「C」といいます。
ド | C |
ミ | E |
ソ | G |
コードの構成音を覚えなくてもウクレレは弾けますが、なんとなーく「コードとは、ドミソのような和音のことだな」と知っておくと、今後いろいろと役に立ちます。
ハイコードなどさまざまな「C」と応用テク
ここまでで「Cはドミソのことだ」とわかりました。
つまり、ドとミとソの音が鳴っていれば(一応)いいわけですから、他にもCの押さえ方はたくさんあります。
上のダイヤグラムも、実はドとミとソの音が鳴っているのでコードCです。でもこのCはあまり使われません。
どちらかというとですが、響きがイマイチだからです。
コードはルート音(Cならド)の音が「一番低い音で鳴っていてほしい」のですが、上のコードフォームだとミの音が一番低い……というのが理由です。
ハイコードのCでカッティングするとかっこいい
上の動画はカッティングの原理を解説し、ハイコードのCとGを弾いています。ふつうのコード(オープンコード)で「チャッ」という音を出すのは難しいですが、セーハして弾くハイコードであれば簡単です。
16ビートの曲に挑戦する時などは、あえてハイコードでカットして「チャッ」というゴーストノートをかっこよく入れると、かっこよく弾くことができます。
Cのハイコード①
Cのハイコード②
CのなかまCM7、C6、Cadd9の使い方
この動画の出だしに注目してください。これ、全部Cで弾いても歌えるのですが、ポーラ・フーガは次のように弾いています(曲はHokule'a Star of Gladness)。
|C |CM7 |C6 |C |
これはクリシェと呼ばれるコード進行です。Cのコードだけでは飽きてしまうので、おしゃれに展開しましょうというときよく使われます。
各コードは次のように読みます。
CM7 | シーメジャーセブンス |
---|---|
C6 | シーシックス |
ざっくりいうと、これらのコードはC(ドミソ)に、おしゃれに聞こえる音を1コ追加したり、少しだけ音をずらしたものです。
Cが続いて飽きるかな、という時に、CM7やC6、Cadd9などに変えて弾いてみて「いいな!」と思ったら採用してみてはどうでしょう?
逆に、楽譜にCadd9(シーアドナインス)やC6と書いてあるけれど「どうしても弾きにくい」と感じたらCで演奏してみても大丈夫な場合が多いです。
ガズレレのガズさんは、こんな感じで難しいコード進行を簡略化しています。