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ウクレレのコードF。押さえ方と「Fが3番めに重要」な理由

ウクレレのコードF(ダイヤグラム)

ウクレレのコードFは人差し指で2弦1フレット、中指で4弦2フレットを押さえます。

ウクレレのコードFを実際に押さえている所

コードFは、ウクレレでもギターでも重要なコードで、避けて通ることができません。この記事では、

  1. コードFがきれいに鳴らない時の対処法
  2. どうしてFが重要なコードなのか?

…の2点を解説しています。

写真で解説!ウクレレのコードF

ウクレレのコードFを実際に押さえている所(図解付き)

ウクレレでCとG(またはG7)を覚えたら、次に覚えたいコードがFです。人差し指で2弦1フレット、中指で4弦2フレットを押さえます。

ウクレレのコードFを押さえるコツ

CとGは1・2・3弦を押さえればよかったので、手首はどんな形でも弾けてしまいました。しかし、Fは4弦を押さえます。

ちょっとだけ手首の角度を意識してみてください。

写真のように手首をぐいっと曲げる感じで弾いてみると、手首が返り、指先が立ちやすくなります。そして4弦をスムーズに押さえることができます。

コードFがきれいに鳴らない時の対処法

ウクレレのコードFがきれいにならない場合に気をつける点
中指が3弦に触れてしまっている

コードFの音がきれいに鳴らない理由ナンバー1は、おそらく中指が3弦に触っていることです。なぜ3弦に触ってしまうかというと「指が寝ているから」です。

このクセをなおす方法を2つ紹介します。

親指をネックの上に出さない

ウクレレのコードFを押さえる悪い例

プロのウクレレ奏者でも、

  1. 親指をネックの上に出す派
  2. 親指をネックの裏に当てる派

の2パターンが存在します。しかし、よくよく観察してみると、親指をネックの上に出す派の人には身長が大きい人が多く、親指のネックの裏に当てる派の人には普通くらいの身長の人が多いです。

身長親指
ジェイク島袋見た感じ170cmくらい出さない
ジェイムス・ヒル見た感じ190cmくらい出す

ヒューマンアカデミーのウクレレ講座で講師を務める今井愛彦先生に、直接「親指はネックの裏に」と教わったことがあります。今井先生は見た感じ身長170cmちょいくらいです。

つまり、身長が大きく手が大きい人は親指をネックの上に出してもOKだけど、普通の人は出さない方がいい…という傾向があります。

大まかな傾向で、例外もあります。

ウクレレのコードFを押さえる悪い例

ネックの上に親指を出すと、どうしても写真のようにネックを握り込む形になり、指が寝てしまいます。

そこで、普通の身長の人は、親指をネックの裏に当てて手首を軽く巻き込むようにしてください。

ウクレレのコードFを押さえるいい例

こうすると、自然と指が立って、隣の弦に触れにくくなります。すべての弦の音がちゃんと鳴ることで、きれいなFの音を鳴らすことができます。

ゆるレレ
ゆるレレ
指の第一関節を立てる意識で弾いてみましょう。

ウクレレの持ち方的に基本にかえってみる

ストラップを使ってウクレレを抱え、コードFを押さえている所
ストラップが長すぎる例

最近ウクレレでもストラップを使う人が増えました。しかしストラップを使う場合は、ウクレレを下の方で持ちすぎていないか再チェックしてみてください。

ストラップを使わずにウクレレを抱え、コードFを押さえている所
ウクレレの本来の位置

ウクレレは本来、ストラップなしで演奏する楽器でした。ヒジでボディを挟むことで支えます。写真でわかるように、けっこう高い位置で持っていますよね。

コードFを押さえる時の手首の角度

ウクレレを高い位置で持つことで、自然と手首が曲がり、指板上で指が立ってきます。

ところがウクレレを低い位置で持ってしまうと、手首が伸びて指が寝てしまいます。

ウクレレを基本に忠実に持ってみるだけでも、自然ときれいなFの音が鳴らせる場合があります。ぜひ試してみてください。

ハイコードのFの押さえ方と使い方

ハイポジションのF

ハイポジションのコードF

ハイポジションのF

ハイポジションのコードF

いちばんポピュラーなFのハイコードは、5フレットをセーハして小指で7フレットを押さえる形です。

8フレットをセーハする、よりハイポジションのFもあります。

ハイコードのFは、ハイコードのC・Gといっしょに覚えておくと役に立ちます。ジャズなどの楽曲でバッキングするときは、カッティングしたいのですが、そうなると全部ハイコードで押さえるとかっこいいからです。

CとGのハイコードは以下の記事で紹介しています。

コードFが3番めに重要な理由とは?

主要三和音(楽譜)

「スリーコード」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

ざっくりいうと、それぞれ役割をもった3つの主要なコードを含んだコード進行の曲のことです。ウクレレではハ長調(キーC)の曲が多いので、キーCで考えると…

G(G7)
トニックサブドミナントドミナント
主和音下属和音属和音

この中でC(トニック)は、そのキーを決定づける機能をもっています。

G(G7)はトニックを強調する機能をもち、トニックであるCに戻りたくなる性質をもっています。そこで、CとG(G7)だけで構成される曲もあります。

|C |G |C |

こんなコード進行の代表曲は「ロンドンばし」。下のボタンで楽譜をダウンロードできます。

ロンドンばしダウンロード

そしてトニックのCとドミナントのG(G7)に、サブドミナントのFが加わると3コードになります。

|C |F |G |C |

というのがよくあるなコード進行。映画「ラ★バンバ」のテーマ曲としてロス・ロボスがヒットを飛ばした「ラ・バンバ」も、実はCFGをひたすら繰り返します。

「ラ・バンバ」ダウンロード

このようにコードFは、ハ長調(キーC)の主要三和音に含まれる重要なコードです。

ウクレレ人生でずっとお世話になるF。ぜひきれいな音で鳴らせるように練習してみてください!

-ウクレレ初心者