この記事では、坂本九さんが歌った名曲「上を向いて歩こう」をウクレレで弾き語りします。
無料のコード譜をダウンロードして1コーラス練習し、次にネットのコード譜サイトを見ながらフルコーラス弾いてみましょう。
「上を向いて歩こう」コード譜ダウンロード
この「上を向いて歩こう」では、そこまで難しくないものの、セーハコードを含む10個のコードが出てきます。
どれもよく出てくるコードですが、念のため確認しておきましょう。
また、動画と同じ長さのコード譜は以下のボタンからダウンロードできます。
「上を向いて歩こう」コード譜なみのおと音楽教室ののりこ先生に「弾き方のポイントを教えて!」と尋ねると、「19小節目のBbと23小節目のBbmを意識すること」とのことでした。
全然意識してませんでした(汗)。
「幸せは雲の上に」はBb、「幸せは空の上に」がBbmです。この後ろで出てくるBbmがポイントで、ちょっとつらい現実・現状を感じさせます。その後 |F G7|C | と進行し、「上を向いて歩こう」という前向きなイメージにつなげていきます。
歌も伴奏も、このあたりを意識するのが、聴かせるポイントになるのだそうです。
コード譜のリピート記号を確認
今回のコード譜はA4一枚に収めるため、3種類のリピート記号を使っています。
今回使っている記号
- リピート記号
- ダカーポ(D.C)
- コーダ
順番に見ていきましょう。
リピート記号とカッコ
一番よく出てくる記号で、上の図のように、左向きの目がふたつ並んだような記号が出てきたら、反対向きの記号まで戻ります。
1回目に演奏するときは1カッコ、2回目に演奏するときは2カッコ以降を弾きます。
ダカーポ(D.C.)で最初に戻る
ダカーポ(D.C.)が出てくると、先頭に戻ります。D.C.はda capoの略で、capoが先頭という意味です。
今回は出てきませんが、似た記号にダルセーニョ(D.S.)があります。これはセーニョと呼ばれるS字に似たマークまで飛ぶ、という意味です。
コーダ(Coda)へ飛ぶ
○にバッテンをしたようなマークがコーダ。記号で書く場合もありますし「coda」と書く場合もあります。
いずれの場合もto codaが出てきたら、codaまでジャンプします。
今回の行き方をまとめると
ちょっとややこしくなったので、今回のコード譜の行き方(演奏する順序)をまとめると、上の図のようになります。
U-FRETなどの楽譜サイトでフルコーラス弾き語り
上の動画は坂本九さんの「上を向いて歩こう」。オリジナルキーはGなので、楽譜サイトはU-FRETがおすすめです。
上を向いて歩こう|U-FRET
どちらのキーでも弾きやすいので、歌いやすい方を選べばOKです。
ちゃんとした楽譜は220円から
バンドで演奏したり、仲間内でアンサンブルを考えている場合、ヤマハのぷりんと楽譜で販売されているCメロ譜がおすすめです。
メロディーにコードがついた一段譜ですが、調べた限りもっとも安いものが220円でダウンロード販売されています。
「上を向いて歩こう」Cメロ譜|ぷりんと楽譜
シンプルなCメロ譜をベースに、どうやって弾こうかなと考えるのも、けっこう楽しめます。
ジョニーさんのカバーバージョンもおすすめ
上の動画は、沖縄のギタリスト兼ウクレレプレイヤー兼歌手のジョニー宜野湾さんのカバーです。
ジョニーさんはもとハートビーツのギタリストで、「安全地帯かハートビーツのどちらかがメジャーデビューする」という所までいった方。現在は沖縄で音楽活動を続けていますが、ギターもウクレレもすごく上手な方です。
この動画は珍しくウクレレ一本で弾き語りしており、ものすごく参考になります。
「上を向いて歩こう」と「スキヤキ」
「上を向いて歩こう」は、作詞が永六輔、作曲が中村八大で、はじめての演奏は1961年の「第3回中村八大リサイタル」でした。急きょ譜面を渡された坂本九がぶっつけで歌い、そのため、サビのコードBの部分をBmで歌ってしまった……という説があります。
中村八大は結局、坂本九が間違えて歌ったバージョンを採用したそうです。
また、作詞家の永六輔は日米安保闘争に参加した帰りにこの曲を着想し、安保闘争が失敗に終わったことに対する落胆を歌詞に込めたともいわれています。
しかし、皮肉なことにこの曲はアメリカのビルボードヒットチャートで3週にわたって第1位をキープし、海外のアーティストにも広くカバーされることになりました。
日本でカバーしたアーティスト
岩崎宏美、宇多田ヒカル、桑田佳祐、斉藤和義、小柳ルミ子、近藤房之助、さだまさし、柴咲コウ、スターダストレビュー、玉置浩二、トータス松本、徳永英明、長渕剛ほか。
カバーした海外アーティスト
ビリー・ヴォーン楽団、テイスト・オブ・ハニー、ダイアナ・キング、ベン・E・キング、シャーロット・ケイト・フォックスほか。
今も歌い継がれる人気の楽曲なので、ぜひ弾き語ってみてください。