広告 ウクレレ初心者

ウクレレ初心者向けの基礎練習&運指トレーニング。しばらく続けると指が動くように!

ウクレレの基礎練習には、意味があるのでしょうか。

のりこ先生(なみのおと音楽教室講師)に聞いてみると……

基礎練習は楽器を演奏する全ての人に意味があるものですよ。

と教えてくれました。

基礎練習をすると、

  • 動かなかった指が動くようになり、弾けなかった曲が弾けるようになる
  • 左右の指の動きが揃うようになる
  • メトロノームを使うと安定したテンポで弾けるようになる(等速感)

といったメリットがあります。

ただし「今は好きな曲を練習したい」など、はっきりした理由がある場合には、必ずしも基礎練習をしないといけないわけではありません。

基礎練習の代わりに弾きたい曲の難しいところを重点的に練習するという方法(部分練習)もあります。

ゆるレレ
ゆるレレ
ウクレレを独学するコツ・注意点は別記事で解説しています。

ステップアップのための基礎練習

ウクレレが少し弾ける人のための、ステップアップの基礎練習について、この記事では次のように整理して紹介しています。

この記事の基礎練メニュー
コード編カノン進行でコード初心者も上達
好きな曲を楽しく弾いて練習する方法
1980円の歌本で楽しく練習する方法
ソロ・単音編基本のクロマチック練習
アル・ディメオラの速弾きフレーズ
無料楽譜で「部分練習」

アルペジオをマスターしたい、リズム感を鍛えたい、といったより高度なお悩みには、以下の記事がおすすめです。ジェイク・シマブクロなど、トッププレイヤーのアドバイスを集めました。

関連記事

基礎練習は「毎日、少しずつ」が基本

のりこ先生は「1週間に1回がっちりまとめて2時間の基礎練習……というよりも、たとえ5分や10分でも毎日練習をする方が効果が出やすい」と教えてくれました。

また、大人の基礎練習は継続が大切です。

基礎練習で指がなめらかに動くようになったり、難しいコードがしっかり押さえられるようになる効果を体感できますが、しばらく練習をしていないとその効果がだんだん薄れていってしまいます。

特に大人になって楽器を始める人は、効果が出るまで少し時間がかかることも…。

若い頃身体で覚えた演奏技術は10年経っても体に染みついていたりしますが、大人になってからの練習は、昔に比べて体になかなか染み付いてくれません。

そこで、基礎練習をする時は「毎日少しずつでも必ず練習する」と決め、がんばって継続してください。

ゆるレレ
ゆるレレ
毎日5分弾くだけでも、けっこう違いますよ!

コードチェンジの基礎練習

コードがスムーズに弾けない。 コードチェンジが上手くできないという場合は、基礎練習の効果に期待できますよ。

ゆるレレ
ゆるレレ
コードの演奏でも、基礎練習の効果は体感できます!

「まだまだこれから、いろんなコードを覚えていこう」という人であれば、「Cのカノン進行」で基礎練習をするのもおすすめです。

|C |G |Am |Em |F |C |F |G |

Am

Em

弾けなくはないけど適度にめまぐるしい感じのコード進行なので、これを1日数分弾いておくだけでもちょっと違うと思います。

ゆるレレ
ゆるレレ
循環コードなので、繰り返しぐるぐる弾き続けられます。

KeyC(ハ長調)のカノン進行ではセーハコードが出てこないので、指ならしの練習にぴったりです。

ただ、Emだけはちょっと難しいかもしれません。AmからEmにコードチェンジする時のコツは、Am(中指で押さえているはず)で使っていない人差し指をあらかじめ1弦2フレットに動かす準備をしておくこと。

人差し指を起点に、中指と薬指を動かすとスムーズにEmを押さえることができます。

また、次のステップでは以下の記事を参照して29個のコードを覚えてください。なみのおと音楽教室ののりこ先生が厳選したコードなので、これだけで数百曲は演奏できてしまいます。

注1……この記事後半で紹介する課題曲の「部分練習」という手もあります。

好きな曲を弾いて、楽しくコードチェンジを練習

あいみょん「マリーゴールド」

J-POPなどのコード譜を掲載しているサイトを見ながら好きな曲を弾き語りをするのも練習になります

ゆるレレ
ゆるレレ
楽しく練習できるので、無理せず続けられますよ。

おすすめは弾き語りの人気曲「マリーゴールド」。あいみょんがコンサートで弾き語りをしている動画もあるので、それを見てから練習するとスムーズに弾けます。

楽譜サイトはいろいろありますが、ここでは比較的広告が少なくすっきりしている「楽器Me」を紹介しています。

楽器Meはギターのコードフォームしか表示されませんが、コードネームを見れば十分弾けるはず。「マリーゴールド」に出てくるのは、ここまでに練習した4つのコード、D、A、Bm、Gだけです(イントロ等除く)。

ギターのコード譜で弾けますよ

ギターのコードを掲載しているサイトがたくさんありますが、それを見ながらウクレレで演奏できます! コードネーム(CとかFとか)を見て弾けばOK。「コードの押さえ方がわからない」となった時は、すぐ下で紹介している無料のコードブックをダウンロードしてください。コードブックがあれば、いろんな曲をがんがん弾き語りできます。

オンコードは無視しましょう

DonF#、AonC#のように「on」がついているコードをオンコードといいます。ウクレレでは「on」以下は無視してください。DonF#(D/F#とも表記します)ならDを弾きます。

コードブックは無料でダウンロードできます

ギターやピアノの楽譜しかなくても、ウクレレのコードブックがあればコードを調べて演奏できます。市販のものを買うのもいいですが、まずはこのサイト(大人のウクレレ入門)でダウンロードできる無料コードブックをおすすめします。

ゆるレレ
ゆるレレ
無料ですし、コンパクトサイズで持ち運び便利です。

下の記事からPDFファイルをダウンロードしたら、両面プリントしてホチキス止めするとA6サイズのポケットコードブックが完成します。

年末に発売される歌本なら無限に練習可能!

毎年年末になると、歌詞とコードがたくさん掲載されている「歌本」が何種類か発売されます。これを1冊買っておくと、ほぼカラオケ要らずで歌い放題。練習し放題です。

この記事の少し上でダウンロードできるコードブックといっしょに手元に置いておくと、ふと「弾こうかな」と思った時に好きな曲を弾き放題。手軽に弾けるウクレレの魅力を最大限に生かして、なおかつたくさん弾くことで練習にもなります。おすすめです。

ソロ弾きの基礎練習

ここまでコード演奏の基礎練習、特訓方法を考えてきましたが、ソロ指向の人にはまた別の課題があります。

ある程度コード演奏ができる人が、ソロ弾きに壁を感じるのは次の2つのポイント。

  1. フレーズが速すぎて指がついていかない
  2. 運指が難しすぎて押さえられない

これらの課題を解決していきましょう。

基本のクロマチック練習

ウクレレの基礎練習を解説した本はいくつかありますが、そのほぼ全てで推奨されているのがクロマチックトレーニング。

これは上のタブ譜のように全ての半音階をひたすら弾いていくトレーニングです。飽きるといえば飽きてしまうのですが1日5分ずつでもこれをやっておくとだんだんと指がスムーズに動くようになります。

クロマチック練習の楽譜は以下のボタンからダウンロードしてください。

クロマチック練習①楽譜ダウンロード

この、基本のクロマチック練習の参考音源は以下の三角ボタンから聴くことができます。

余力ができたらもう少し難しい、ポジション移動をともなうクロマチック練習にも挑戦してください。

こちらは上の動画のように、左手の動きがちょっと難しくなります。

クロマチック練習②楽譜ダウンロード

こちらの参考音源も、下の三角ボタンで聴くことができます。

クロマチック練習について1冊参考書をあげるとすると、キヨシ小林さんの「ウクレレ・メソッド」がおすすめです。

クロマチック練習以外にもさまざまな練習方法を網羅しており、読んだ人の評価も高い参考書です。

2022年2月現在、Amazonのレビューは135件あり、星4つとハイスコアです。

あの「ミズタマリ」の楽譜が掲載されているのも見逃せないポイントです。

アル・ディメオラの速弾きトレーニングフレーズ

速いフレーズを弾きたいけど指がついていかない、という時におすすめしたいのが、スーパーギタリスト、アル・ディメオラの速弾きフレーズです。

これは昔ギター雑誌の記事でディメオラが紹介していた、彼自身が毎日弾いているという「速弾きの練習フレーズ」を、ウクレレ向けに改変したものです。

このフレーズの狙いは2つあります。

  1. 右手はスケール練習
  2. 左手は速弾き鍛錬

ウクレレなどの弦楽器で速いフレーズを弾く時は、右手だけでも左手だけでもだめで、両方の手がバランスよくスムーズに動く必要があります。

ディメオラの速弾きフレーズの狙いは、左手の指をスムーズに速く動かすことと、右手のピッキングを正確に行うことの2つ。この2つがバランスよく上達すると、今まで弾けなかった速いフレーズを弾くことができます。

ディメオラの基礎練フレーズ

アル・ディメオラの速弾きトレーニングフレーズは上のボタンからダウンロードすることができます。また、音源は以下で再生できます。

基礎練習代わりの「部分練習」で課題を克服する

のりこ先生によると練習中の曲の難しい部分を繰り返し練習する「部分練習」も基礎練習と似た効果があるそうです。

「退屈な基礎練習は嫌だ」という場合、ちょっと自分の手には負えない憧れの楽曲を練習してみるのもおすすめです。楽曲の難しい部分を繰り返し練習すると、苦手な奏法を克服することができます。

ネットで弾いてみたい楽曲を探すとしたら、9400曲以上の楽譜が見つかる以下の記事をオススメします。

この記事では33の楽譜ダウンロードサイトと、9400曲以上のウクレレ用無料楽譜を紹介しています。

きっと弾いてみたかった曲が見つかるはず。ぜひ読んでみてください。

部分練習をする時のポイント

部分練習は「今の自分にはちょっと難しい」という楽曲を練習することで、ウクレレの演奏技術をアップさせるものです。

このとき次のポイントを意識しておかないとかえって変な癖がつきやすいので、注意してください。

  1. 自分に弾けるゆっくりしたスピードから徐々にテンポを上げる
  2. できるだけメトロノームにあわせて練習する

「自分にはちょっと難しい」というレベルの楽曲は、リズムを考えずに練習してしまうと、テンポが一定しない演奏になってしまいます。

これがクセになり、やさしい部分は速く弾き、難しい部分はゆっくりになってしまう人が多いので、意識して「すべてをゆっくりしたテンポで弾く」練習をしてください。

難しいか所が弾けるようになったら、そのテンポで曲を通して演奏してみます。

簡単な部分もゆっくりのテンポで我慢して弾く……というのは意外と難しいのですが、ここを意識しておかないと等速感が身につきません。

ゆるレレ
ゆるレレ
メトロノームを利用して、一定のテンポで練習できればベストです。

メトロノームはスマホアプリでもOKです。無料で広告もないおすすめアプリは次の2つです。

iOSビートノーム
Androidシンプルメトロノーム

いずれも機能は多くありませんが、メトロノームとして使うなら十分なアプリです。

他にもメトロノームアプリはたくさんありますので、いろいろ試してみるのも楽しいと思います。

難関フレーズを弾いてみる

ウクレレソロのスタイルにはいろいろなものがありますが、ここでは、誰もが一度は弾いてみたい「ジャカソロ」の入門用楽譜と、Dominic Pieranunzioさんのかっこいいアレンジが光る無料楽譜を紹介します。

「桃太郎」をジャカソロで

これまでジャカソロを練習したことがない人には、ジャカソロで日本一(?)有名な会社員のカドさんが無料で配布してくれている、桃太郎のジャカソロアレンジがおすすめです。

ジャカソロというのはコードとメロディーを同時に弾いてしまう方法で、ギターでも一応存在しているのですが、どちらかというとウクレレの専売特許的なイメージの奏法です。

ジャカソロは結構難しい奏法なので、初めて挑戦する人ならこの「桃太郎」がおすすめです。

ゆるレレ
ゆるレレ
ジャカソロも弾けると楽しいですよ。

弾いてみたい曲だらけのドミさんのサイトで練習

個人的な超おすすめは、ドミさんことDominic Pieranunzioさんの楽譜ダウンロードサイトです。ちょっと難しいけどかっこいい楽譜を、無料で大公開してくれています。

おすすめすぎて結局は全曲おすすめなのですが、あえて1曲選ぶとしたらKa'au Crater Boysの「Guava Jam」です。楽譜ダウンロードは、画面をスクロールするとたくさん出てきます。

17小節目くらいから、けっこう難しくなりますが、そこが一番かっこいいので頑張りどころです。

まとめと基礎練のすすめ

ジェイク・シマブクロなど、たくさんのウクレレ奏者が「短時間でもいいから、毎日楽器に触ったほうがいいよ」と教えてくれています。どうしても30分や1時間の練習をする気力がわかない時、ここで紹介した基礎練習を5分だけ試してみてはどうでしょう?

Cのカノン進行をさらっと何度か弾いてみたり、半音階を弾き続けるクロマチック練習をしてみたり……。

5分なら負担にならないですし、気力がなくても練習できます。

ゆるレレ
ゆるレレ
ちなみに、毎日練習するクセをつけるためのおすすめアイテムはウクレレスタンドです。
スタンドは激安よりも安定感重視で!

ウクレレスタンドに楽器を立て掛けておくと、いつでも手に取ることができます。「よし5分だけ基礎練習をやるか!」という気分になり、いつの間にかレベルアップすることができます。

簡易的なスタンドもたくさん市販されていますが、毎日立てておくとしたら写真のようなタイプ(ギタースタンドと同じ形)がおすすめです。

壁に釘を打てる部屋であれば、ウクレレハンガーもかなりいいですよ。

いろいろな工夫を通して、毎日少しずつウクレレに触れ、基礎練を続けてみてください。

ゆるレレ
ゆるレレ
半年後、めちゃめちゃ弾けるようになった自分と出会えるのです。

-ウクレレ初心者