ギターを買ったものの、思ったように指が動かない。楽譜も意味がわからない……。
そんな時、ちょっと回り道をしてウクレレから始めてみるのがおすすめです。結局それが上達の早道になるかもしれません。
ウクレレだと…
- 弦が4本しかなくて柔らかいから押さえやすい!
- 小さくて軽いから練習しやすい!
- 小さいギター的に、意外と何でもできてしまう
だから上達がはやく、1か月あれば弾き語りができてしまいます。
ウクレレがどれくらいで弾けたかを調査した記事もありますよ!
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ギターが難しい理由
ギターを弾いている人は身の回りにけっこういるはず。
そこで「ギターは簡単なのかな?」と思ってしまいますが、実は決して簡単な楽器ではありません。
ギターが難しい理由- 弦楽器の中でも弦の数が多い
- 弦のハリが強くて力がいる
- 小柄な人には大きすぎるサイズ
どうしてもギターでないとまずい、ということでなければ、3つの壁はウクレレが解決してくれます。
ほとんどの悩みはウクレレで解決できます
ウクレレはギターを小さくしたような形の楽器ですが、3つの難関ポイントを、やさしく練習できます。
弦の数は4本。ギターより2本少ないぶん、かなり弾きやすく感じます。楽譜もシンプルで読みやすいです。
弦が柔らかくテンションも強くないので、ギターで挫折した人も大丈夫。難しいコードも少ない力で押さえることができます。
さらに、楽器自体が小さいので持ちやすく、小柄な女性から身長190cmの人まで誰でも弾くことができます。
ウクレレでできることを具体的に見てみましょう。
ウクレレ一本で弾き語りしたり、ソロを弾いたり、バンドを組んだり……。ほとんどのことができますよ。
ウクレレで弾き語り
ギターを弾きたい人の多くが「ギター片手に弾き語りしたい」と考えているはずです。しかし、弾き語りならウクレレでも十分できてしまいます。
上の動画は、ウクレレで弾き語りをするシンガーソングライターのつじあやのさん。ジブリ映画『猫の恩返し』の主題歌となった「風になる」で有名です。
海外でもグレース・ヴァンダーウォールやポーラ・フンガなど、ウクレレを弾くシンガーソングライターが増えています。
ウクレレでソロ演奏
かっこいいギターソロに憧れている人も、ウクレレからスタートするメリットは十分あります。
やはり弦の数が少なく楽譜がシンプルなので、その分上達が速く、弾きたい曲をすぐに弾けます。
しかも、しっかり練習すれば上の動画(名渡山遼の「君をのせて」)のようなかっこいいソロ演奏もできます。
ただし、遼くんなみに弾けるには相当な練習が必要です。
ウクレレでジャズ
ウクレレでロックはやや厳しいですが、ジャズはぜんぜんいけます。個人的におすすめしたいプレイヤーはLyle Ritz。ウクレレですごいスイングを感じさせる人です。
ギタリストでいうとジャンゴ・ラインハルトによく似た雰囲気で、ウクレレでもじゅうぶんジャズが弾けるんだと気付かせてくれました。
ウクレレで他の楽器と合奏
上の動画は、超有名なカナダのウクレレ奏者ジェイムス・ヒルと、チェロ奏者アン・ジャネルの演奏です。
ウクレレと他の楽器のアンサンブルは大変楽しく、おすすめです。
アン・ジャネルはジェイムス・ヒルの奥さんですね。
ウクレレでできないこと
ウクレレはギターのような低音がないので、音域が限られています。迫力のある低音が出ないのがウクレレの弱点で、ベースなどの楽器と合奏することで、その弱点をおぎなう必要があります。
ハワイでは、元々ウクレレはバンドの中でコード伴奏を担当する楽器でした。低音はベースなどが担当します。
また、ロック(とくにパンクやヘビーメタル)のようなジャンルには向いていません。
しかし、それ以外の音楽ならウクレレでも十分に演奏することができます。
ギターに挫折した人も大丈夫! わかりやすいウクレレ教材
ギターに挫折をした…という経験がある人でも、ウクレレならきっと弾けます。さらに、わかりやすく、かゆいところに手が届く教材があれば鬼に金棒です。
古川先生のウクレレ講座|公式サイト
スーパーギタリストでウクレレ講師でもある古川忠義先生のウクレレ講座は、とにかくDVDがわかりやすくできています。
つまずきそうな部分はあらかじめがっちりと解説してくれているので、DVDとタブ譜を見ながら練習すれば、確実に上達できます。
また、一番のポイントは「不明点を質問し放題」なことです。
楽器に挫折する理由としては、不明点を解決できないことが多いです。
どうして弾けないのか? 楽譜のここはどう弾くのか? だいたいこの2つで立ち止まってしまい、挫折するのではないでしょうか?
その点、古川先生の講座は、メールやLINEや電話で不明点を質問し放題です。ほぼ確実に上達できるように考えられた講座といえます。
1本目のウクレレは1~3万円くらいがめやす
実はウクレレはサイズバリエーションが多く、主なサイズだけでも4つあります。
このうち、ソプラノとコンサートとテナーはチューニングが同じ。なので、どれか1つを選んで練習すれば、サイズ違いに持ち替えても、すぐに弾くことができます。
初めての1本にはほとんどの人がソプラノサイズ(一番小さい)を選ぶので、ソプラノが無難だと思います。なぜなら、ほとんどの初心者が選ぶソプラノに、初心者モデルが多いからです。
テッパンおすすめ機種は国産のFamous
国産最安のウクレレがFamousのFS-1シリーズ。なかでもFS-1Gはチューニングが安定しるギヤペグを採用しており、ギターから持ち替えても違和感がない精度です。
弱点は合版でやや鳴りがわるいことと、音域がやや狭いこと。
この楽器がセットになったウクレレ講座もあります。定評ある古川先生の講座です。
古川先生のウクレレ講座|楽器セット
Pupukea UF-30ならずっと弾き続けられる楽器
ギタリストから信頼されている国産ブランドFujigenが作る、完成度の高いウクレレです。Famous FS-1Gと異なりマホガニーの単板を使っており、ほぼ一生モノと考えてよいレベルです。
14フレットあるので、ソロでもほとんどの曲が弾けます。
上手くなっても、ずっと相棒として活躍してくれます。またコンサートやテナーサイズのウクレレを買った後も、サブのウクレレとして末永く活躍してくれます。
できればこのクラスを買っておくと、後で後悔しにくいです。
安く上げるならKALAのKA-S
一般に、楽器としての精度がギリギリ確保されているといわれる価格帯が「1万円くらい」。中でも定評があるのがKALAのKA-Sです。
KALAはアメリカのウクレレメーカーで、グレース・ヴァンダーウォールなど多くのミュージシャンも愛用するブランドです。
KA-Sは中国製造ですが、比較的しっかり作られており、楽器として信頼できる精度があります。
ウクレレなら値段も安いので、まずは練習用に買ってみることもできます。いずれギターに進むか、ウクレレを極めるか、跡から決めればOK!
小さくてどこにでも持って行けるウクレレは、一生の友達になってくれますよ。