広告 ウクレレ初心者

初心者でも簡単にできるウクレレのチューニング方法(音合わせの基本)

この記事では、初心者でも簡単にウクレレのチューニングができるように、5種類のチューニング方法を説明しています。

おすすめチューニング方法

1位クリップチューナー
2位チューニングアプリ
3位カード型チューニングメーター
4位ピッチパイプ・音叉
5位音を聴いて耳であわせる

ざっくりいうと、おすすめ第1位のクリップチューナーを買うか、チューニングアプリをスマホに入れて使うのが無難です。

ウクレレのチューニングって何をするの?

糸はピンと強く張れば高い音が出て、ゆるめると低い音になります。この原理を使って音の高さを合わせる作業がチューニングです。調弦(ちょうげん)ともいいます。

合わせたい音は、上図のようにGCEA、つまりソドミラです。日本語のドレミファ…と英語表記のCDEF…は以下の表のように対応しています。

英語日本語
ファ

3弦はCですから開放弦は「ド」で、これがウクレレでいちばん低い音です(Low-Gチューニングの場合は4弦のソがいちばん低くなります)。

この後の解説の進め方

  1. クリップチューナーでの調弦を解説
  2. その他の方法での調弦を解説

この記事では最初に、初心者からプロまで使っている、クリップチューナーについて解説します。

その後、いろいろなチューニングの方法について説明していきます。

ゆるレレ
ゆるレレ
最初にクリップチューナーでの音の合わせ方を読んでから他のページに飛ぶと、全体像がつかめます。

クリップチューナーを使ったチューニング方法

この章では、クリップチューナの使い方を例に、ウクレレのチューニング方法を細かく解説していきます。他の方法でチューニングしたい人も、ぜひここから読んでみてください。

チューニング時のウクレレの持ち方

チューニング時の持ち方

クリップチューナーを使ったチューニング時には、ウクレレのボディを右のヒジで押さえ、右手の中指、薬指と小指で下から支えます。

少しネックを高めに持つようにして、メーターのLCD(液晶表示)を見ながら左手で弦を巻き上げていきます。

チューナーの各部名称と取り付け方

多機能なクリップチューナーには、ピッチの切替スイッチや楽器に合わせて表示を切り替えるボタンなどもついています。しかし、ウクレレだけで使うなら、上のようにシンプルなもので十分です。

使用するときはクリップ部分でウクレレのヘッドを挟んで取り付けます。練習中ずっと付けっぱなしの人もいますが、ぜんぜん問題ありません。

調弦の順番は3→2→4→1弦がおすすめ

もしかしたらチューニング中に弦を切ってしまった人がいるかもしれません。これは弦の巻きすぎが原因

とくに「オクターブずれ」といって、本来あわせたい音よりも高い音になっていることに気づかず、さらに巻き上げようとしたときに弦を切りがちです。

たとえば上の図の低い方のド(C)に合わせたい時、Cを通り越しているのに気づかず、上のド(C)に合わせようとしてしまうことがあります。

チューナーの画面だけを見ていると、やってしまいがちですね。

そこで、巻きすぎによる弦の切断を防止するために、いちばん太い3弦(Cの音)から合わせていくことをおすすめします。

3→2→4→1弦と合わせながら耳を慣らしていくと、オクターブずれの時に「あれ、おかしいな」と感じることができます。

ゆるレレ
ゆるレレ
うまくなったらどの弦からチューニングしても問題ないと思います。

回転方向に注意してペグをまわす

よく見ると1弦・2弦と、3弦・4弦では、巻かれる方向が違っています。

1弦・2弦は右回り(時計方向)に巻かれていて、3弦・4弦は左回りに巻かれているので、ペグの種類によっては「あれ?」と混乱するかもしれません。

一般的なギヤペグの場合、1・2弦はペグを時計方向に回すと音が高くなります。また、3・4弦は反時計方向に回すと音が高くなります。

一般的なギアペグ
1・2弦時計方向に回すと音が高くなる
3・4弦反時計方向に回すと音が高くなる

ギター経験がある人はすんなり理解できると思いますが「あれ?どっちだっけ?」と思ったら、ペグの可動軸(弦を巻き付けるところ)を見てみてください。

可動軸が弦を巻き取っている方向にボタン(つまみ)を回す、と考えればOKです。

ストレートペグ(フリクションペグ)の場合

ストレートペグのほうが感覚的に回す方向がわかりやすいかもしれません。

1弦・2弦は時計回り、3弦・4弦は反時計回りに回すと音が高くなります。

スロテッドヘッドの場合

最近はクラシックギターのようにヘッドに溝が掘られたスロテッドヘッドのウクレレが増えてきました。スロテッドヘッドの場合はどの弦も回す方向が同じです。

微妙に低い音程からぴったり合わせていく

Cの音に合わせたいのに、C#になってしまった! というとき、そのまま弦をゆるめてCに合わせていませんか? そうではなく、いったんC♭まで落としてから、再び巻き上げてチューニングを合わせるのが正解です。

高い方から弦をゆるめて合わせる音程が狂いやすい
低い方から弦を巻いて合わせる音程が狂いにくい

チューニングするときは、最後に弦を巻き上げて止めると狂いにくいので、いったん微妙に低くしてから、少しだけ巻き上げて止めます。

動画解説:クリップチューナーの使い方

クリップチューナーは「そこそこの値段」でOK

初めてのクリップチューナーに何を買えばいいのか? と迷っている人もいると思います。おすすめは「ちゃんとしたメーカーの安いヤツ」です。

クリップチューナーの価格帯は1000円~3000円くらいが主流。

なので、狙い目は1000円前後のモデルです。その理由としては……

  1. クリップチューナーはよく紛失する
  2. しかも意外と壊れることも多い
  3. ウクレレだと多機能じゃなくてもOK
  4. かといって謎の激安チューナーは避けたい

などがあげられます。形状的にクリップと本体の付け根が細く、軽く踏んだだけでもポキッと折れます。また小さいのでよく紛失します。ライブの時はバタバタするので高確率でなくします。

安くてOKとはいえ、ネットで見かけるノーブランドの激安チューナーは精度も不明ですし、突然電源が入らなくなることもあります(経験談)。

そこで、KORGやBOSSといった一流メーカーの安いモデルがベストチョイス。ウクレレ専用ならKORGのHT-U1、汎用のクロマチックタイプならBOSS TU-02がおすすめです。

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オクターブずれに気付きやすいのは、汎用タイプのTU-02です。Headtuneのようなウクレレ専用タイプを選ぶ時は、念のためスマホの無料アプリを併用するとベスト。

かわいさで選ぶならKORGのMiniPitchがウクレレにぴったりの雰囲気です。

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どれを選んでもそこまで大きな差はないので、見た目の好みで選ぶのもありです。

筆者は今KORGのMiniPitchを使っています。ものすごく小さくてかわいいのですが、正直なところ「もう少し安いHeadtune HT-U1」で十分だったな」と感じます。

無料でも優秀なチューニングアプリを徹底検証

一昔前は「チューニングアプリよりクリップチューナーを買うべき」といわれていましたが、最近は優秀なアプリがたくさん出ており、無料アプリだけでも十分と感じます。

ただし、チューニングアプリの選び方には注意点があります

当教室で徹底検証したところ、アプリストアの上の方に表示されるアプリはよくないことがわかりました。ストア上位に表示されるのは、GoogleやAppleがもうかるアプリ(最終的に課金につなげるアプリ)だからです。

そこで、チューニングアプリを選ぶ際は、ストアの画面をスクロールしていき、徹底的にいいアプリを探し出すことが必要になります。

結論からいうとiPhoneであればベスト1はKeyTuner、AndroidであればUniversalTunerが最強です。

iPhoneイチオシ
KeyTunerのアイコン
Androidイチオシ

その他にも、好みによっておすすめできるアプリがあります。

ピックアップ付きウクレレにおすすめのカード型チューナー

昔はチューナーといえばカード型でした。しかし雑音に弱いのが難点です。

スマホアプリと比較しても、周囲の雑音にはかなり弱い傾向があると感じます。

しかしカード型チューナーは、ピックアップ付きの楽器とシールドでつなぐことができます(注1)。

シールドでつなげば非常に安定してチューニングができるので、ピックアップ付きのウクレレを使っている人限定で超おすすめします。

野外のバックステージなど、雑音だらけの場所でも余裕でチューニングできますし、電池も単三か単四なので入手しやすいです。

注1……エレキギターからアンプにつないでいる線がありますが、それがシールド(シールドケーブル)です。

ドラムボックスやエフェクターと合体したモデルも

またカード型チューナーにはいろんなバリエーションがあるのがおもしろい点です。上の写真はKORGのBeat Boyという製品ですが、本来は100種類のリズムパターンを内蔵したドラムマシーンです(注2)。ひとりで演奏するときにドラムを叩いてくれる機械ですが、チューナーも内蔵しています。

こういう機械を1つ用意しておくと、ビーチで自主練する時はバックでビートを刻んでくれますし、チューニングしたいときはチューナーに早変わりしてくれます。

注2……残念ながらBeat Boyはすでに生産終了しており、新品で購入するのは難しいかもしれませんが、似た製品はいろいろあります。

動画解説:カード型チューナーの使い方

音叉やピッチパイプは初心者にはハードル高め

ピッチパイプは4つの吹口がある笛のような道具です。ウクレレのレギュラーチューニングと同じGCEAの音が出ます。

たとえば「G」と書かれた吹口の音を出しながら、4弦をそれにあわせてチューニングする……という仕組みで音程を合わせます。

しかし、ピッチパイプの音はハーモニカ的な響きで、ウクレレの調弦時に音程が合わせにくいのでおすすめしません。

価格が安いので、安価な初心者セットに含まれていることがありますが、できれば避けたいです。

僕はギター初心者のころ、ギター用のピッチパイプでチューニングして、時々弦を切ってしまうことがありました。初心者には向いていないと思います。

音叉も安いですがマニアックな道具です。ヒザなどにコツンと当てるとAの音が出る道具で、この音を聞きながら1弦をAに合わせます。そこからは下の図のように調弦していきます。

  1. 1弦をAに合わせる
  2. 2弦の5フレットを押さえてAに合わせる
  3. 4弦の2フレットを押さえてAに合わせる
  4. 3弦の4フレット(E)を2弦の開放に合わせる

好き好きなので断言できませんが、ピッチパイプに比べると音叉のほうが調弦しやすいと思います。

音叉もピッチパイプも、特に理由がなければ用意する必要はありません。最近はプロでもみんなクリップチューナーを使っているので、そちらを使う方が断然便利です。

もし音叉を買う場合は440ヘルツの物を選んでください。

何も道具がない時は他のウクレレの3弦(Cの音)に合わせる

ピッチパイプや音叉よりも、むしろ誰かにCの音を出してもらい、3弦をそれに合わせるほうがおすすめです。ウクレレ同士だと音の高低を判断しやすいので、ピッチパイプよりもずいぶんチューニングがラクです。

上の三角マークをタップすると、ウクレレのCの音が出ます。誰か仲間がいれば、チューニング済みの人にC(3弦)の音を出してもらい、それに合わせるとチューニングできます。

ピッチパイプの音より、他のウクレレの音をもらって合わせるほうがかなり合わせやすいので、ピッチパイプを使うなら他の楽器の音を聞くほうが合わせやすいと思います。

Cの音を合わせた後は、他の弦を以下の図のように合わせていきます。

  1. 3弦4フレットのEと2弦を合わせる
  2. 2弦3フレットのGと4弦を合わせる
  3. 2弦5フレットのAと1弦を合わせる

Low-Gの場合もチューニング方法は同じ

Low-G(ローG)の場合もチューニングはGCEAで変わりません。ただ、4弦のGが1オクターブ下の音になります。

Low-Gのウクレレの場合は、下の三角マークをクリックしてGの音を再生し、4弦をざっくり耳で合わせてください。その上でチューナーを使ってしっかり合わせると早いです。

特に理由がなければ、一番低い4弦から3弦→2弦→1弦とあわせていくのがおすすめです。

手元に何も道具がない時はチューニングサイトを利用

手元に何の道具もなく、Cの音を出してくれる仲間もいない場合は、オンラインのウクレレチューナーを利用してみると解決することも。

参考uke buddy……ウクレレチューナー

マイクボタンをタップするとマイクの色が青に変わり、その間鳴らした音の高さを教えてくれます。

雑音が多くて精度が出ないときは、マイクでなく下に書かれたg、C、E、Aの各文字をクリックするとウクレレの音を鳴らしてくれます。それに合わせればチューニングできるはずです。

チューニングしてもすぐズレる時の対処方法

ウクレレに限らずギターやベースでも、弦楽器の弦を張り替えると、しばらくの間はチューニングが狂いやすくなります。

新品の弦は伸びやすいということに加えて、弦の張り方によってはブリッジやペグに巻いた部分が乱雑でずれやすいために、少しずつ弦が動いてしまうこともあります。

きれいに弦が巻けていないとずれやすくなる

ある程度時間が経過するとそれ以上伸びたりずれたりしなくなるので、チューニングが安定します。

ストレートペグ(フリクションペグ)の場合

ストレートペグは構造が単純で狂いやすい

ギヤ式と違ってストレートペグ(フリクションペグともいいます)の場合は、摩擦で弦の張りをキープしています。

ねじが緩むと摩擦抵抗が弱くなり、弦を引っ張ることができず、どんどん緩んでしまうことに…。そこで、ストレートペグがよく緩む場合は、写真のようにねじを締めてみてください。

プラスドライバーが必要ですが、特に高価な物を用意する必要はありません。

ピアノの調律との違いとチューニングの頻度

ウクレレはピアノと違い毎日チューニングします

実はピアノも弦楽器の一種(打弦楽器)なので、ウクレレのチューニングも、ピアノの調律も原理は同じです(注3)。

違いは、ピアノは専門の調律師さんが調律する点と、一度調律したらしばらくの間(数ヶ月)は調律しなくても狂わないこと(条件により異なります)。

ウクレレは毎日チューニングする必要がありますし、新品の弦はもっと頻繁にチューニングする必要があります。

ウクレレのチューニングは日常的に行う必要があるので、ぜひ自分に合った方法で、自信を持ってチューニングできるように練習しておきましょう。

注3……日本語ではギターやウクレレの調弦はチューニングといい、ピアノは調律といいます。しかし英語ではすべてチューニングといいます。

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