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プロ直伝!ストラップピンの取り付け方(ウクレレ編)

筆者はESPギタークラフトスクールのリペア講座に通っており、先生の指導の下でストラップピンを取り付けたことがあります。

この記事では、プロに教えてもらった手順を再現し、誰でもストラップピンの取り付けに挑戦できることを目指しました。

自分で取り付け作業をするなら、材料代(500円くらい~)だけでストラップピンを取り付け、快適に演奏することができます。

では、さっそく取り付け手順を見ていきましょう。

実際にストラップピンを取り付ける全手順

用意するもの一覧
用意するもの一覧

ストラップピンの取り付けは、10~15分くらいで完了します。コツは2つだけです。

  • きちんと道具を用意すること
  • 手順通りていねいに作業すること

これだけで、失敗の確率は激減します。

まず、用意するものをチェックしましょう。

用意するもの

  • エンドピン
  • マスキングテープ
  • マジック
  • ドリルと木工用のドリルビット(2mm)
  • キリ
  • プラスドライバー
  • 定規(またはノギス)
  • ウクレレの下にしくクッション

SCUDは価格が安く、ESPの先生も「安心して使える」と評価しているので、筆者はよく使っています。

今回使ったストラップピン

では、ここからは具体的な手順を見ていきます。

①エンドブロックの位置・大きさを確認

軽く叩いてエンドブロックが入っている部分を確認

可能であればサウンドホールからのぞいてみて、エンドブロックの大きさや場所を確認します。見えない場合は、サウンドボードをコンコンと叩いてみて、反響音で確認します。
今回は手でコンコン叩いてみて、どの部分にエンドブロックが入っているかを確認しました。

エンドブロックとは?

エンドブロックの位置
この部分に入っている大きめの木材がエンドブロック

②マスキングテープで大まかな位置決めと保護

塗装ハガレを防ぐために粘着を弱める

ウクレレボディーの保護と、おおまかな位置を決めるために、マスキングテープを貼ります。この時、まずズボンなどにマスキングテープを貼り付けて粘着力を落としてから、ウクレレに貼るようにしてください。万が一の塗装の剥がれを防ぐためです。

③中心を測定しマジックペンでマーク

ボディーの厚みを測り、そのセンターにあたる場所を、マジックで軽くマークします。

④キリでケガく

マジックでマークしたか所にキリで軽く穴を開けます。ドリルの先端位置がきっちり決まればいいので、あまり深い穴を開ける必要はありません。

⑤エンドピンのねじ込み深さを測定

定規かノギスで、エンドピンを止めるネジが、楽器に対して何ミリ打ち込まれるかを測ります。今回はおよそ17ミリ弱でした。

⑥ドリルビットにマスキングテープでマーク

次に、ドリルビットにその打ち込み長さをマークします(マスキングテープを貼るのがおすすめです)。ここでは、先ほど測った17ミリ弱の位置にマスキングテープを貼りました。

⑦直角にドリルを打ち込み下穴を開ける

ドリルは垂直に当てることが大事

力を入れてドリルを押すのではなく、軽い力で十分。その分、ドリルを垂直にウクレレに当てるように注意してください。マスキングテープでマークしたところまでドリルビットが到達したらストップします。

⑧最後にエンドピンをドライバーでねじ込む

最後にドライバーでエンドピンをねじ込んだら完了です。チカラを入れすぎてネジが折れるとやっかいなので、ある程度手応えがあり、しっかり止まったところで止めておいてください。

ストラップピンを2か所に取り付けるなら?

エンドピン取付位置の例

ストラップピンを2か所に取り付けると、より便利にストラップを装着できます。取り付け位置は、写真のようにネックの根元周辺が一般的。ネックのヒール形状によって、取り付けやすい位置が異なります。

まず、自分のウクレレを確認してみて、取り付けやすい場所を探してください。また、ウクレレケースとの相性もあるので、ハードケースを使用している場合は注意してください。

ネックのボディーと接する部分が太くなっていますが、ここをネックヒールと呼びます。ボディ内部にもヒールブロックという木材が入っている場合もあり、写真左はこのヒールブロックにストラップピンを打ち込んでいます(フジゲン楽器の工場で取り付け)。

まとめとおすすめのエンドピン

装着中に折れたエンドピン

画像は装着しようとして折れたストラップピン用のネジ。ねじ込む途中にウクレレ内部で折れたのですが、こうなると大変です。

ウクレレ内部から折れたネジを取り出して埋木をし、きれいに整形する作業を依頼するとしたら、1万円くらいはかかってしまいます。そこで、ストラップピンはある程度有名なブランドのものを選んでください。

粗悪なネジは、怖いですよ。

以下に、おすすめのストラップピンをピックアップします。

おすすめストラップピン

Famous End Pin

国産ウクレレブランドのFamousなら安心して使用できます。カラーも選べるので、コア材ならゴールドかブラック、スプルースならシルバー……といった使い分けもできます。

ギター用にはネジの長さが長すぎるものもありますが、ウクレレ用なのでぴったりサイズです。取扱店が少ないせいか、送料が高い場合があるので注意してください。

ARIA ウクレレストラップピン

ギターだけでなくウクレレも販売するARIAブランドの、ウクレレ用ストラップピン。こちらもネジの長さがほどよく使いやすい製品です。価格も安く買い求めやすいのもポイントです。

こちらもゴールドなどのカラーバリエーションがあります。

ORCAS ウクレレ用ストラップピン

ウクレレケースなどの用品を販売するORCASブランドのストラップピン。ブラックやゴールドも選べて手ごろな価格です。送料を含めた最安価格は、楽天市場のG&G onlineshopでしょう。価格で選ぶならこれがおすすめです。

SCUDストラップピンセット

今回の記事中で使っているのが、このSCUDのストラップピンセット。アルミ(シルバー)やクロームメッキ(シルバー)、ブラックなどのバリエーションもあります。ヘッド側にもピンを取り付ける場合は、2個セットがおすすめです。

今回の記事ではテナーウクレレにストラップピンを装着したので、ギター用のSCUDを使用しました。ソプラノなど小型のウクレレでは、ウクレレ専用を選んだ方が安心かもしれません。

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