広告 ウクレレ初心者

大人から始める楽器のおすすめはピアノ、ギター、ウクレレ

30代~60代男性対象のアンケート調査より

株式会社イードが30代~60代の男性を対象として実施したアンケート調査では9割近くの人が「これから楽器を演奏したい」と回答しました。

ゆるレレ
ゆるレレ
9割の大人が楽器演奏に前向きですよ、みなさん!

この記事では、楽器演奏に燃えているあなたが選ぶべき楽器は何なのか? ウクレレとそのライバルを含めて分析してみました。

大人に人気の楽器ランキング

第1位 ギター 生産台数、経験者数とも不動のナンバー1。大人に人気の楽器第1位は間違いなくギターで決まりです。
第2位 ピアノ 経験者数はギターに次ぐ第2位。「小学校4年生くらいでやめた」という人が多く、やり直したいと考える大人も多数。
第3位 ウクレレ 生産台数も多く、輸入台数が急増。参加人口も増加しているうえ、ギターからの転向組も多数。第3位はウクレレに決定。

4位以下はドラム、サックス、トランペット、エレキベース、ヴァイオリンなどがランクインしました。

音楽を趣味にすると、毎日が楽しく張り合いのある日々を送ることができます。

それだけでなく、最新の脳科学によって「楽器演奏をすると、脳の老化を防いで寿命を伸ばす」ことが明らかになっています。

弊社で運営しているなみのおと音楽教室には、80歳代の生徒さんも在籍していますよ!

大人こそ楽器演奏をすべき2つの理由

総務省が発表した、文化・芸術活動に関する趣味・娯楽の状況に関する資料をもとに作成

上のグラフでわかるように、楽器を演奏する人の割合は40代でいったん底を打ちますが、50代前半で増加。また、練習時間は50代後半で明らかに増加しています。

ここから「多くの人が大人になって楽器演奏を始めたり再開している」ことがわかりました。

では、楽器を演奏するとどんないいことがあるのでしょうか?

認知症を防ぎ脳機能を向上させる

楽器演奏は脳のフル機能を使うため能力の維持向上が期待できる

脳科学者の瀧靖之教授(東北大学)は、「脳の発達と加齢(に対する機能維持)において楽器演奏がいかに素晴らしいのかということが、世界的にも様々なエビデンスをもって分かってきています」と述べています。

エビデンスとは、科学的に確からしい、ということ。

これまでなんとなく「楽器を演奏すると脳にいいらしいよ」といわれていましたが、今、脳科学がそれを証明する段階に入ったということです。

大人の脳機能の維持に、楽器演奏はプラスの効果をもたらす!

楽器を弾く人は弾かない人に比べて、脳の体積が大きく、考えたり判断したりする認知能力も若々しいことが証明されているそうです。

「大人になって楽器を始める人がムカつきます」という人がいますが、そういう雑音は気にしないのが一番!

楽器演奏は親子のコミュニケーションに役立つ

また、子どもの脳の発達に関しても、楽器演奏がプラスに働くことがわかってきています。

楽器演奏は脳のさまざまな部位を使うため、空間認知や言語の発達、実行機能(運動する能力)が向上することもわかっています。

しかし、子どもに楽器演奏を押しつけても効果は期待できません。

それよりも大人が楽器演奏を楽しみ、その姿を子どもたちに見せることで「模倣しよう」「まねしてみたい」と思わせることが大切!

そうやって大人も子どもも楽器演奏を楽しむことで、家族のコミュニケーションが深まるともいわれています。

ゆるレレ
ゆるレレ
では第1位のギターを皮切りに大人の楽器の始め方を見ていきましょう。

大人のギターの始め方

大人の楽器データ GUITAR

独学しやすさ ★★★
価格の手ごろさ ★★★
練習しやすさ ★★
総合評価 ★★

ギター経験者は非常に多く、とくに50代男性のうち5割の人がギターを弾いたことがあると回答しています(株式会社イードの調査)。

ギターの楽器としての難易度は決して低くないのですが、弾き語りなどのスタイルであれば短期間でマスターすることができます。バンド演奏でもバッキングであれば、ほかの楽器よりやや習得が速く取り組みやすいといえます。

ギターは比較的とっつきやすい楽器なので、誰にもおすすめできます。

ただしソロ弾きになると、ピアノやその他の楽器と比べても、決して簡単とはいえません。ある程度弾けるまでには、じっくり取り組む必要があります。

また、大人になってギターを始める場合、やり直し派と、まったく初心者派にわかれることになります。それぞれちょっとスタートのしかたが違ってきます。

やり直しのギターは独学でもある程度いける!

昔ギターを弾いたことがあり「ある程度楽譜が読める」という人であれば、独学でギターをやり直すことは可能です。

「多少譜読みが怪しくなってるなぁ」という場合でも、YouTubeの動画レッスンなどでけっこういけてしまうはず。

それに対して「ギター演奏がまったく初めて」という場合は、誰かに教わる方が確実です。中学生なら時間はたっぷりありますが、大人は忙しいので、早めにマスターしないと挫折してしまう可能性も……。

また、たっぷり時間のある学生時代なら教室に通うのもおすすめできますが、時間のない大人は通信講座からスタートするのが合理的です。

まったく初めてなら講座を受講するのもおすすめ

ギターを弾きたいけど、まったく何もわからない! という場合は指導内容がしっかりした通信講座・DVD講座をおすすめします。

その点、この講座の講師である、古川忠義さんはスーパーギタリストであり、なおかつ有名なギター講師です。以下はDVD講座ですが、古川さん自身によるメールのフォローがあり、返信すると不明点などに答えてもらえるのが魅力です。

LINEでの質問もできるなど、フォロー体制の手厚さは他の講座と一線を画すレベルです。

参考古川先生のギター講座1……30日で弾き語りをマスター

参考古川先生のギター講座2……ソロギターをゼロからマスター

また古川先生のYouTubeチャンネルで弾き方のアドバイスがあったり、ギターのメーカーや機種の話が聞けたりもします。

「楽器自体初めて」という方なら、上段の弾き語り講座から始める方がスムーズにマスターできます。

大人のギター教室の選び方

ギターをはじめとした楽器教室は、Y社やK社のような超大手と、島村楽器のように楽器店が独立して運営しているタイプ、さらに楽器店ではない音楽教室専業タイプがあります。

価格的には……

超大手 一番高い 子どもの音楽教育ならベスト
楽器店 中くらい 全国どこでも通えて便利
専業タイプ 一番安い 近くに教室があれば第一候補に

という傾向があります。

音楽教室選びについて詳しくは記事の最後にまとめました。以下のリンクをタップするとジャンプします。

記事内LINK大人の音楽教室の選び方

大人の音楽教室選びなら、安定感のある楽器店(島村楽器など)か、音楽教室専業の施設を利用するのがおすすめです。

弾き語りならシアーミュージックがおすすめ

ボイトレ・ボーカルトレーニングに強みのあるシアーミュージックは、残響レコードという独自のCDレーベルを持っています。

ゆるレレ
ゆるレレ
48歳で全英、そして世界デビューしたスーザン・ボイルのように「いつかCDデビュー」という夢を持って練習できるのは楽しくて、張り合いがもてますね。

弾き語りをメインとしたレッスンを受けたい場合、シアーではギターの弾き語りが得意な講師を選ぶ事もできます。

参考シアーミュージック ……マンツーマンが基本で実力がつきやすい

高品位なギターを無料プレゼントしてくれるEYS

楽器を持っていない人と、ソロ弾きをメインで練習したい人におすすめしたい音楽教室はEYS。生徒に楽器を販売して利益をあげるという事業形態を放棄するために、楽器をプレゼントすることにしたそうです。

しかももらえる楽器はただ事ではないクオリティ。クラシックギターやフラメンコギターはスペインの工房に発注したオリジナルモデルで、エレキギターは長野県内のギター工房が作っているメイド・イン・ジャパンのオリジナルモデル。

ティーズギター製のオリジナルモデル(テレキャスタータイプ)

一生モノのちゃんとした楽器をプレゼントしてくれるという、おそらく全国で唯一の音楽教室です。しかも、レッスン料もぜんぜん高くなく、お得感が感じられます。

参考EYS音楽教室……楽器がもらえるギター教室

近くに通える教室がない? 島村楽器ならあるはず

上記2社の教室が通える範囲にない場合は島村楽器で探すのがおすすめです。超大手に比べると比較的リーズナブルな価格が魅力です。全国に175の事業所があるので、通える範囲に教室がある可能性大。ただし、レベルや楽器の種類によっては、すべての店舗で対応可能なわけではないようです。

島村楽器が主催する、ウクレレやギター、弦楽器アンサンブルなどのサークルもあり、新たな楽しみが見つかる可能性もあります。

参考島村楽器……拠点数は175と充実

大人のピアノの始め方

年齢に関係なくピアノは始められる

大人の楽器データ

独学しやすさ ★★
価格の手ごろさ ★★
練習しやすさ ★★
総合評価 ★★

大人になってピアノを始める場合「この1曲を弾きたい」という目標を立てて練習することも多いと思います。

まったく初めての人が、初級のピアノソロ1曲をマスターするのに必要な時間はおよそ半年から1年くらい(人によってまったく違うので、これは目安です)。

子どもであれば少しずつステップアップすればよいのですが、大人は時間がないので集中して練習しないとマスターできません。半年から1年はピアノの練習のためにガッチリ時間をとる! と考えないと、結局弾けるようにならない可能性も。

まずは環境を整え、集中できる体勢作りから始めてください。

上記の表内の「価格の手ごろさ」は電子ピアノを含めて評価しています。

大人のピアノ教室の選び方

大人向けのピアノ教室も、ギター教室と同じく価格面で教室専業の会社が有利です。

超大手 一番高い 子どもの音楽教育ならベスト
楽器店 中くらい 全国どこでも通えて便利
専業タイプ 一番安い 近くに教室があれば第一候補に

子どもの習い事であればカリキュラムの魅力で超大手をおすすめしますが、大人の場合「この曲が弾きたい」といった要望にあわせてレッスンしてもらえる方が楽しめて長続きします。

そう考えると、シアーミュージックやEYSのように全国展開している音楽教室専業の会社がおすすめです。価格はシアーがもっとも安く、EYSは無料で楽器をプレゼントしてくれるのが魅力です。

EYSは条件によりアップライトピアノを無料プレゼントしてもらうことも可能なので、一度問合せしてみる価値大です。

参考シアーミュージック……マンツーマンのピアノレッスン

参考EYS音楽教室……楽器がもらえるピアノ教室

参考島村楽器……第三の候補としておすすめ

島村楽器は全国175か所の事業所があり、シアーやEYSがカバーしない地域の場合に候補としておすすめします。

初めてのピアノはアプリやDVD講座もおすすめ

近くによい教室がない場合や、教室を探しきれない場合はアプリやDVD講座からスタートし、1曲マスターを目指すのもひとつの方法です。

参考30日でマスターするピアノ教本

やり直しのピアノはオンラインレッスンがおすすめ

ジャーナリストの鈴木智彦さんが著書「ヤクザときどきピアノ」に書いていますが、大人の男性がピアノ教室のレッスンを受けるのはとても大変です。

ピアノ講師は女性が多く、1対1のレッスンで男性と密室でふたりきり……という状況には不安があることから、通常のピアノ教室では「成人男性は受け付けていません」と断られてしまいます。鈴木智彦さんも、受け入れてくれるピアノ教室がなくて困ったそうです。

ところが、幸か不幸か新型コロナウイルスの影響でピアノのレッスンがオンラインに移行しはじめました。その結果、男性もピアノレッスンを受けやすくなっています。

ゆるレレ
ゆるレレ
ピアノを始めるなら、今はいい時期だと思います。

なみのおと音楽教室でもオンラインレッスンに対応しており、男女問わず、年齢問わず受付けています。現在はヨーロッパ、東北、沖縄県など幅広いエリアの生徒さんを指導中です。

参考なみのおと音楽教室……当社が運営する教室です

講師ののりこ先生は、ジャズをはじめとしたポピュラー音楽やコード理論、作曲、アレンジなども得意です。

なみのおと音楽教室

当社が運営するなみのおと音楽教室では、コード理論や作曲・アレンジ、耳コピなどのレッスンも受けられます。
電話: 050-3556-0500
URL: https://naminooto.net/

ほかにも、ピアノのオンラインレッスンはさまざまな音楽教室が対応し始めていますので、目的にあった教室を探してみてください。

大人のウクレレの始め方

大人の楽器データ

独学しやすさ ★★★
価格の手ごろさ ★★★
練習しやすさ ★★★
総合評価 ★★★

ウクレレは大人の趣味として認知されつつある楽器で、存在感が急上昇しています。比較的マスターしやすく、初心者にもやさしいことが魅力のひとつです。

コード伴奏や弾き語りであれば、数日の練習で簡単な曲が演奏できるようになります。その反面、ジャカソロ(コードソロ)などの難しい演奏スタイルを目指せば高度な技術が必要になり、奥が深く楽しみが尽きません。

ウクレレは敷居が低く始めやすいのに、意外と奥が深く高度な演奏もできます。

ウクレレの場合、まったく初めて派とギターから転向派にわかれると思います。それぞれでスタートダッシュの方法がかなり違うため、これもまた2つに分けて考えましょう。

まったく初めてなら古川先生の講座でスタート

しばらく前、スーパーギタリストの古川忠義さんがウクレレ講座の講師をしている……と聞いて、その教材を取り寄せてみました。

視聴してみると驚くほど懇切丁寧で「誰も挫折させず、弾き語りとソロ弾きをマスターさせる」という強い意志が伝わってきます。

DVD講座なのに受講し始めると毎日古川さんからのメールが届き、講座の内容でわからないことを返信すると、ちゃんと回答が返ってきます。

LINEでも質疑応答が可能で、こんなDVD講座が過去にあっただろうかと、ちょっと驚きました。現在イチオシの教材です。

参考古川先生のDVD講座解説記事……当サイト内の記事です

この講座で中級レベルにステップアップしてから、近くの教室を探すのがおすすめです。

ゆるレレ
ゆるレレ
いまウクレレ教室のレベルはバラバラなので、知識なしで入会するとハズレに当たる可能性があるんですよね。

ギターからの転向派なら当サイト+独学でもOK!

ギターからウクレレに転向すると、最初は「なんて簡単でラクに弾けるんだ!」と思うはずです。

でもそれは最初だけで、弾いているうちにだんだんと奥深い部分がわかってきます。

ギタリストに役立つウクレレの知識はこのサイトの中級編に順次掲載していく予定なので、ぜひブックマークしてください。

また、アンサンブルならキヨシ小林さんの本、技術ものならいちむらまさきさんやIWAOさんの本がおすすめです。

ゆるレレ
ゆるレレ
ギター経験者のあなたなら独学でけっこう弾けてしまうかも!

ギター経験者におすすめのウクレレ入門本

ギター経験者や少しウクレレを弾いたことがある人には、ヤマハミュージックメディアから出版されている「はじめよう!ウクレレ」という本がおすすめです。

表紙には明記されていませんが、キヨシ小林さんアレンジの練習曲30曲を収録し、これ1冊あれば「涙そうそう」「いつも何度でも」「風になる」「島唄」などの弾き語りや、「アメイジング・グレイス」「花」「愛のロマンス」などのソロ演奏ができてしまいます。かなり進み方が速いので、まったくの初心者の方にはちょっとつらいかもしれません。

大人のウクレレ教室の選び方

最後に、ウクレレをしっかり教わりたいという場合、レッスン料の安い順におすすめの教室を並べると以下のようになります。

1位 シアーミュージック
2位 EYS
3位 島村楽器

音楽教室の値段比較はけっこうややこしいので、記事末尾の価格比較情報を参照してみてください。時間単価になおすと、シアーミュージックはかなり安くておすすめです。

ゆるレレ
ゆるレレ
月謝だけを見るとシアーは高そうに思えるのですが1レッスン55分とたっぷり時間を取ってもらえるので、実は最安です。

EYSはシアーに比べるとわずかにレッスン料が高めですが、楽器をプレゼントしてくれるという驚きのシステムがあります。しかも、無料でもらえる楽器のクオリティーがものすごく高く、長野県塩尻市のティーズギターで製造したオリジナルモデルです。マホガニーの単板を使い、パーツも高価なものを惜しげなく使ったモデルがもらえるので、レッスン料にかかわらず超お得感があります。

EYSでプレゼントしてくれる楽器は驚きの品質

その2つの教室が身近になければ、全国175事業所を有する島村楽器の教室がおすすめです。この3社の中ではいちばんレッスン料が高いですが、それでも超大手系よりは安く、レッスン以外のフォローも魅力です。

参考シアーミュージック ……全国に約90校展開

参考EYS(ウクレレ教室) ……かなりすごい楽器がもらえる

参考島村楽器……第三の候補としておすすめ

その他の楽器の始め方やポイントは?

トップ3のギター、ピアノ、ウクレレ以外に、大人に人気の高い楽器としてあげられるのは……

  • ドラム
  • サックス
  • トランペット

などが上位です。株式会社イードの調査では、それに加えて、

  • 三味線
  • ヴァイオリン

なども人気上位にあがっていました。

いずれの楽器も音が大きく、練習場所の確保が問題になりそうです。

練習用ブースのレンタルがあるかチェック

島村楽器のパンフレットの例

音楽教室によっては、会員向けに練習用ブース(練習室)の貸し出しをしている所もあります。ドラムやトランペットでも、ブースを借りることができれば自主練が可能なので、通える範囲内にレンタルブースがある教室を探すのがおすすめです。

レッスン料の設定は、これまで見てきたピアノやギターと同じです。

大人から始めるならEYSかシアーがおすすめ

大人から楽器を始めるなら、リトミック的な基礎練習などよりも「弾きたい曲をすぐ弾ける」などのニーズを満たしてくれる事が重要です。

その点、超大手の音楽教室よりも小回りのきくEYSやシアーがおすすめです。価格も安く、費用対効果にも満足がいくからです。

国内有名メーカー製の楽器が無料プレゼントに!

なかでも楽器を持っていない人にはEYSをおすすめします。高品質な楽器をプレゼントしてくれる制度があるので、わざわざ買いそろえる必要がありません。

参考楽器がもらえる音楽教室【EYS音楽教室】

楽器をすでに持っているなら、さらに教室数が多くて通いやすく、なおかつレッスン料もより安価な、シアーがおすすめです。

参考シアーミュージック

データ編 大人に人気の楽器ランキングを調査した方法

この記事を作成するにあたって、まず「現代の大人たちがどんな楽器を演奏したいのか」をデータから調べました。

国内に流通している楽器のシェアを一般社団法人全国楽器製造協会のデータから、そして大人が演奏したい楽器のデータを株式会社イードのアンケート調査から確認。その2つをあわせて、楽器の人気度を割り出しています。

楽器の出荷台数から推測する国民的人気の楽器

少し古いデータですが全国楽器製造協会が発表した2010年の楽器生産数は、ざっくり以下のようなランキングでした。

1位 ギター 約74万台
2位 電子ピアノ 約44万台
3位 エレキギター 約13万台
4位 ドラム 約10万台
5位 サックス 約3万3千台
6位 ピアノ 約3万2千台
7位 トランペット 約2万6千台

ギターはアコースティックとエレキギターあわせて約87万台と、ブッチギリの1位です。

電子ピアノを含むピアノ類は約47万台と、ギターに次ぐ第2位。キーボードやシンセサイザーを加えるとさらにシェアが大きくなります(それでもギターよりは多くありません)。

実はウクレレは「その他弦楽器」というカテゴリーに入ってしまい、単体での生産量は不明です。しかし、おそらくピアノに次ぐ第3位と考えてよいでしょう。

ウクレレ生産・流通台数を推定

Famousの生産台数は年間およそ1万台強。そこから国産ウクレレ全体で2万台以上は生産されていると推測できます。流通している外国産のウクレレは国産の数倍にのぼりますから、年間10万台を大幅に超える台数が製造・輸入されているとみて間違いなく、ドラムよりは多いだろうと判断できます。

ゆるレレ
ゆるレレ
そもそも店頭に並んでいる楽器の量がドラムより多いですよね。

そこから、実際の生産量・流通量ランキングは次のようになると考えました。

1位 ギター
2位 ピアノ
3位 ウクレレ
4位 ドラム
5位 サックス

大人が演奏したい楽器はピアノが第一位!

株式会社イードが実施したアンケート調査では、30代~60代の男性が回答した「今後演奏したい楽器」は次の通りでした。

1位 ピアノ 40.30%
2位 アコースティックギター 30.80%
3位 エレキギター 26.30%
4位 エレクトーン 13.40%
5位 ドラム 12.60%
6位 サックス 12.10%
7位 エレキベース 11.10%
8位 シンセサイザー 10.90%
9位 トランペット 7.60%
10位 ヴァイオリン 6.30%
11位 三味線 5.90%
12位 ウクレレ 5.60%

実質的にはギター(アコギ+エレキギター)が57.1%で1位、鍵盤楽器(ピアノ+エレクトーン)が53.7%で2位ということになりそうです。

ギターとピアノ強し!

やはりギターとピアノ(鍵盤楽器)が不動のワンツー。他の楽器はかなり引き離されています。「8位のシンセサイザーはピアノの仲間なの?」と気になりますが、こちらはDTM系なので別枠と考えました。

ウクレレには潜在層がいるはず!?

この調査ではウクレレが12位とふるわなかったのが気になりますが、実はギター演奏希望者の中に「ギターとウクレレならどっちでもいい」という潜在層がいるはずです。

また、日本に流通している10万台以上のウクレレを誰が購入しているのか調べてみると、約87%が30代から50代の大人の人たち。つまり、今の日本のウクレレ流通を支えているのは大人層だったのです(注1)。

特にウクレレは男性のみならず女性層の人気も高いため、株式会社イードのアンケート調査(男性のみが対象)では上位になりにくかったのかもしれません。

注1……「ウクレレマガジン vol.18」(リットーミュージック)「全国ウクレレ人口調査」による推計。

楽器ランキングまとめ

というわけで、流通台数や人気度、そして「こんなに安くてしっかり演奏できる楽器は他にない!」という点などを加味して、このランキングではウクレレを第3位としています。

また現実的にもドラムやサックスよりもずっと練習しやすく、上達すればソロ演奏やバンド演奏もできるため、ウクレレは大人のみなさんにおすすめできる、とても優秀な楽器です。

大人なあなたが「何か楽器を演奏したいな」と思ったら、ぜひウクレレを手に取ってみてください。予想よりはるかに深くて楽しい世界が待っています!

補足 大人の音楽教室の選び方

音楽教室、ピアノ教室というと、超大手のY社やK社ががんばっている感じですが、実はざっくりと以下のように分類できます。

超大手 一番高い 子どもの音楽教育ならベスト
楽器店 中くらい 全国どこでも通えて便利
専業タイプ 一番安い 近くに教室があれば第一候補に

大人ならおすすめは単独の楽器店が運営しているタイプ(島村楽器など)や、教室専業タイプです。

価格を比較すると、その2つが安く、特に教室専業タイプが安い傾向があります。

音楽教室の値段は比較が難しい!

音楽教室選びでネックになるのは「設定がバラバラすぎて価格の比較がさっぱりできない」という点です。

たとえばギターの初級レッスンを受けるとして、すべて個人レッスンの場合の月謝を比較すると次のようになります。

Y社 12100円(税込)
島村楽器 12100円(税込)
EYS 12120円(税込)
シアーミュージック 17600円(税込)

一見するとヤマハ音楽教室と島村楽器が安そうですが、実は最安なのはシアーミュージックです。なぜなら、レッスン時間をたっぷりと取ってくれるので、時間単価になおすといちばん安くなるからです。

島村楽器 EYS シアー
年間回数 24回 24回 48回
時間(1レッスンあたり) 0.5時間 0.92時間 0.75時間
年間総練習時間 12時間 22時間 36時間
月謝 ¥7,700 ¥12,120 ¥17,600
年間コスト ¥92,400 ¥145,440 ¥211,200
時間単価 ¥7,700 ¥6,611 ¥5,867

エクセルで計算すると上の表のようになり、時間単価が最も安いのはシアーミュージックということがわかります。

さらに、超大手系のY社と島村楽器は同じ価格に見えますが、実はY社の場合は「施設費」などを別途徴収される場合があり、総合的に考えると島村楽器が有利です。

マンツーマン専門でボーカルに強いシアーミュージック

2000年代に入ってから登場した、比較的新しい音楽教室ですが、現在全国で92か所に教室展開しています。価格も有名な教室の中では安く設定されており、コストパフォーマンス的にはピカイチ。

また、ボイトレやボーカルレッスンに強く、CDレーベル「残響レコード」を持っているのも特徴です。

たとえばウクレレ+ボイトレを受講して弾き語りを極めるのもおもしろいですし、成績がよければCDデビューもあり得るかも? と考えると前向きに練習できます。実際にはそんなに甘いことはないですが、夢がある分練習に弾みがつきそうな教室です。

シアーミュージック

公式サイト: シアーミュージック

高品質な楽器を無料プレゼントしてくれるEYS

これまでの音楽教室の収益構造に疑問を投げかけ、生徒に楽器を買わせることで利益を上げるという手段を捨ててしまった音楽教室。純粋にレッスンの内容で勝負するため、楽器をプレゼントすることにしたそうです。

驚きなのは、プレゼントしてくれる楽器のクオリティ。ピアノならアップライトも選べますし、アコースティックギターはスペインの工房に発注したオリジナルモデル。エレキギターは国産(おそらく長野県のティーズギター製)の高品位なモデルです。

ウクレレについても、EYSのブログをたんねんに見ていくとティーズギター製ということがわかりますし、使っている材料のよさは相当なものです。仕様から考えて市場では5~10万円くらいするはずです。

もちろん楽器をもらってしまうとある程度続ける必要がありますが、レッスン料も良心的なので元は取れるように考えられています。※詳しくは問い合わせてみてください。

EYS音楽教室

公式サイト: EYS音楽教室

参考文献

全国楽器製造協会楽器生産統計調査発表(2001年~2010年)
総務省統計局「統計から見た文化・芸術活動」平成29年11月2日
「科学が明らかにし始めた「音楽」の隠された実力。」2020年(技術ノート『こべるにくす』コベルコ科研)
「ギターやウクレレ、売上げ倍増」2020年12月7日(日本経済新聞)
「30~60代男性800名に聞く 音楽と楽器に関する調査」2013年9月24日(株式会社イード)
2nd Community EYS-STYLE BLOG https://www.corp.2nd-community.com/public-relations-blog-20191112/

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