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無料楽譜あり | 「パパリナ・ラヒラヒ(Papalina Lahilahi)」のウクレレタブ譜と歌詞の意味

この記事では「パパリナ・ラヒラヒ」のウクレレ用楽譜と歌詞カードをダウンロードできます

「パパリナ・ラヒラヒ」は、アーティストによってさまざまなバリエーションがあります。キーもBb、C、Fを中心にさまざまにアレンジされています。

そこで、この記事で配布する楽譜について、なみのおと音楽教室ののりこ先生に「もっとも標準的」と思われるアレンジとしてもらいました。

ゆるレレ
ゆるレレ
この楽譜を元にオリジナルアレンジに挑戦するのも楽しそうです。

また記事後半では、「パパリナ・ラヒラヒ」の歌詞の裏に隠された意味=カオナに迫ります。

「パパリナ・ラヒラヒ」の楽譜と弾き方

いつきーTVさんによる動画(Key=C)

まず、「パパリナ・ラヒラヒ」の楽譜と歌詞は、以下のボタンからダウンロードできます。どちらもPDFファイルなので、印刷して使う事ができます。

パパリナ・ラヒラヒ楽譜ダウンロード
歌詞カードダウンロード

ハ長調(Key=C)のアレンジとしました。なので、出てくるコードはC、F、G7、C7、D7の5つです。コードは難しくないですが、不明点があれば以下のリンク先から無料のコードブックをダウンロードしてください。

マイナス1音源で練習できます

上の動画は、ウクレレの伴奏(コード)のみを除いたマイナス1音源です。動画に合わせて、ひとりで練習することができます。

弾き方とちょいアレンジ

リズムは上の図のようにシャッフルで演奏してください。

また最後の2小節(9小節めと10小節め)を以下のように弾くと、もう少しハワイアン感が出ると思います。

ハワイアンの人たちがよく使う3連のストラムテクも、この際覚えてしまいましょう。

右手を上の写真のように構えます。FとG7の3連ストラムでは、

  1. 人さし指ダウンストローク
  2. 親指ダウンストローク
  3. 人さし指アップストローク

という3連で演奏します。その部分だけ動画で弾いてみると次のようになります。

こんな感じで弾いてみると、ちょっと雰囲気がでると思います。

この3連ストラムはけっこう多用されているので、覚えておくと役に立ちます。

「パパリナ・ラヒラヒ」の歌詞と背景

「パパリナ・ラヒラヒ」の歌詞については、Hawaiian Music and Hula Archivesの英語訳を参照しました。非営利団体のHPS(フラ保存協会)が運営しているサイトなので、信憑性が高いかな、と思っています。

Hula Preservation Society……英訳歌詞出典

Papalina Lahilahi(ハワイ語)

He aloha wau ia 'oe la
Kou papalina lahilahi
I ka ho'opulu mau 'ia la
I ka hunehune o ke kai.

He aha no ho'i kau la
O ke alawiki 'ana mai?
Ua 'ike iho no 'oe la
A he pua 'oe ua 'ako 'ia.

a'awi hemolele 'ia la
Mai ke po'o a ka hi'u
He aha noho'i kau la
'O ka pulalelale ana mai

Ha'ina mai ka puana la
Kou papalina lahilahi
Ha'ina hou ka puana la
He aloha wau 'ia 'oe

英訳からの日本語訳

君のかわいい頬
波しぶきで
いつも濡れている

どうして?
こんなに急ぐの?
知っているでしょう
君は僕のただひとりの人

頭からつま先まで
僕のすべてはあなたのもの
どうして
そんなに急いでいるの?

前にも言ったけど
何度でも言うけど
君のかわいい頬
僕は大好きだ

直訳すると「君は摘まれた花」という部分(2番の終わり)は前後のコンテキストから、おそらく「僕は君を選んだ」というニュアンスだと考えました。

歌詞に隠された意味

パパリナ・ラヒラヒといえば「歌詞に裏の意味がある」と必ず書かれている1曲です。

英語の歌詞をもとに隠された意味を読み解くと……

your dainty cheeks 頬といいつつ「お尻」
Always dampened 海のしぶきで塗れていると言いつつ(ry

という感じでセクシーな意味が隠されているとかいないとか。「ほんまかいな」と思ったので調べてみました。

ウクレレや音楽とは離れてしまうので、気になる方だけ読んでみてください。

「パパリナ・ラヒラヒ」はハワイ文化だった!

残念ながらハワイ語にはまったく詳しくないので、主に英語圏の信頼できる文献にあたってみました。「The New York Times」の過去記事で、Kaona(カオナ=暗喩)について解説している物があり、「パパリナ・ラヒラヒ」にも触れています。これは信憑性が高そうです。

While hulas contain a fair amout of pastoral imagery and romantic sentimentality, they also deal with things that count: carnality, jealousy, thwarted desire, ineffable longing and other topics that are just plain ineffable.フラはかなりの量の牧歌的な想像やロマンチックな感傷を含んでいるが、同時に、肉体的な欲望、嫉妬、くじかれた欲求、言葉にできない切望や、言い表せないその他のことも表している。

NYT

他の文献でも、カオナはメレ(ハワイ詩)やハワイ文学の技法とも説明されています。このニューヨークタイムスの記事でも「パパリナ・ラヒラヒ」の歌詞の裏には暗喩(メタファー)として隠された意味があると解説していました。

Songs that mention rocking chairs, flowers, slippery fish or sea spray might be about just those things, or something else, or both, or neither.ロッキングチェア、花、滑りやすい魚、海のしぶきについて言及している曲は、それらのことだけ、または何か他のもの、あるいはその両方、あるいはいずれの話もしていないかもしれません。

NYT

ということで、やはり「パパリナ・ラヒラヒ」の歌詞には、ストレートに口にできない、ちょっとセクシャルな内容がメタファー的に含まれていると考えてよさそうです。

Word for Word/Hawaiian Hula Lyrics(The New York Times)……上記出典

Word for Word/Hawaiian Hula Lyrics(The New York Times)……上記出典

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