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ウクレレでセーハするコツは「親指」? 力を入れなくても弾けるコツ

人差し指に力を入れているのにうまくセーハできない…という人は、一度「親指」を見なおしてみてください。

左手のヒジを直角くらいに保ち、親指をしっかりとネックの裏に当てておくことで、人差し指の力をがっちりと支えることができます。

たったこれだけでも、ちょっと違いが出ますよ。

この記事ではその他にも、力を入れずにセーハ(バレー)できるコツを紹介しています。順番に確認してみてください。

この記事のコツINDEX

156のコードフォームを収録した無料のウクレレコード表のダウンローページもあります。

基本!親指の力を人さし指側面で受け止める

ここに弦がハマるときれいに鳴らない

まず、一番大切なポイントから練習してみましょう!

  1. 左手人さし指を親指の方向にすこーしだけ回転
  2. 親指の力を最大限活用

親指がガッチリとネックに力を加え、人さし指はカポになったつもりで親指の力を受け止めます。

人さし指の側面を使うのがコツです

この部分に弦がはまりがち

人さし指のハラの部分は写真のように関節があり、ボコボコしています。このちょっと引っ込んだところに弦が当たってしまうと音が鳴りにくいのが問題。また、この方向だと指が曲がるというのもマイナス点です。

上の写真のよう指が曲がると、いい音が鳴りません。

そこで、セーハする時は人さし指の側面を使います。親指のパワーをいかしたいので、使うのは親指に近い側です。

側面を使うとカポのようにきっちり押さえられる

少しだけ手首を返すような意識で、軽く親指方向に人さし指を回転させます。

この時、人さし指をぴしっと伸ばすように意識してください。

親指がしっかり受け止めるとラクに弾けます

写真でわかるとおり、親指はヒジからの強い力を伝えることができます。脇をあけると親指の力が入りにくいので、脇をしっかりとしめておき、親指が人差し指の力をガッチリと受け止められるようにすると、セーハがラクになります。

脇をしめるとヒジが直角に曲がり、人差し指を受け止める力が強くなります。

このジェイムス・ヒルの動画を見るとわかりますが、ジェイムスはヒジを軽くしめた感じで弾いていて、セーハする時にもその力をうまくいかしています。

がちがちにヒジに力を入れるのは逆効果ですが、ヒジの力が親指に伝わっている感じを意識すると、少ない力でセーハコードが押さえられるようになります。

ヒジを自然に曲げ、軽く体に引きつけておきましょう。

もう1点、ヒジから親指に伝わった力をいかすために、親指がネックのま裏にきれいに当たるようにすると、さらに効率がアップします。

セーハする時は親指の位置も意識

ヒジからの力を親指に伝えることをイメージして、

  1. 人差し指で弦をセーハする(押さえる)
  2. 親指がしっかり支えることで無駄な力がいらなくなる

という風に考えると、それだけでセーハコードがきれいに鳴らせるはずです。

注1……今井愛彦さんのワークショップで、普段から親指の位置は固定して動かさないほうがいいよ、と教わりました。余力がある人はオープンコードでも親指を固定する練習をしておくとベターです。

ゆるレレ
ゆるレレ
ここからは「それでもうまくいかないなー」という場合の追加のコツです。

その他のセーハのコツ3ポイント

ここからは少し細かいセーハのコツ。「一応セーハはできているよ」という人でも、ちょっとしたヒントになるかも知れません。

人さし指のベストポジションはフレットのきわ

フレットは金属の棒のようなパーツのこと。フレットワイヤーともいいます。

ウクレレの弦を押さえる時は、2本のフレットワイヤーに挟まれた空間のうち、ボディに近いほうのキワを狙います。

できるだけキワキワを押さえたほうが、少ない力でセーハすることができます。

人差し指は全部の弦を押さえきらなくてもよい

人さし指が担当する弦だけがんばればOK

上の写真はハイコードのCです。人差し指は3フレットをセーハしていますが、担当しているのは1・2弦のみ。3・4弦は別の指が押さえているので、その部分は鳴っていないくても問題ありません。そこで1・2弦に集中し、そこだけは確実に音を出すという省エネ奏法がおすすめです。

こんなふうにラクをする方法は、ウクレレ演奏に慣れてくると自然と身につきますが、最初から意識しておくと上達スピードがアップします。

「ハイコード」というのはだいたいセーハコードと同じ意味で、指板上の上の方(ボディに近い方)で弾くコードフォーム。反対語はローコードまたはオープンコードです。

手首にあまり角度をつけない

特に初心者の方は、オープンコードを弾く時より、手首の角度をつけない点に気をつけてください。

G(オープンコード)
G(ハイコード)

上の写真のようにローコードのGを押さえる時は、手首を巻き込むようにしています。この状態だと手のひらとネックが離れており、力が伝わりにくいので、セーハコードは押さえにくいと感じるはずです。

そこで、コードチェンジの時には意識して手首の角度をつけすぎないようにして、親指の力をネックに伝えられるようにしましょう。

音を鳴らす瞬間だけ力を入れる

セーハコードが続いている間、ずーっと力を入れていると、曲の後半で力尽きることも……。慣れている人は音が鳴っている間だけ力を入れて、音を鳴らさない瞬間はすっと力を抜いて指を休めています。

ずっと力を入れているとだんだん指の力がなくなって、うまく弾けなくなってきます。そこで、適度に休みながら弾いてみてください。

参考になる外部サイトの記事

あのギターデュオDEPAPEPEのおふたりが、セーハのコツを解説した記事をウエブ上で読むことができます(「Go!Go! GUITAR」に掲載された記事のアーカイブ)。ギター向けの記事ですが参考になります。

「大人のウクレレ入門」で紹介したコツをさらに深掘りした感じの記事なので、気になる方はぜひ参照してみてください。正しいフォームや力の入れ方など、ウクレレでもかなり参考になります。

上級者向け! セーハコードをマスターするおすすめ本

「大人のウクレレ入門」オリジナル練習曲は、コードストロークの練習だけですが、キヨシ小林さんの「ウクレレ・メソッド」という本に収録されたセーハ練習曲はより高度です。セーハしたまま単音を弾くので、ソロ弾きの練習にも効果を発揮します。

ゆるレレ
ゆるレレ
完璧にセーハできていないと弾けないため、より高度な練習になります。

中上級以上の人であれば、ぜひこの本で練習してみてください。どの練習曲もキヨシさんの美しいアレンジで、巻末に8曲収められたオリジナル曲の1つは、あの「ミズタマリ」です。

ドレミ楽譜出版社
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初心者でもセーハが必要な理由とは?

初心者でもセーハコードに挑戦する必要がある理由は、ウクレレを弾くにあたって、どうしてもB♭を弾かざるをえないから。ウクレレでよく出てくるヘ長調(Key=F)の楽譜では、3コードであってもB♭が出てきてしまいます。

ウクレレでは、ベーシックなはずのヘ長調でもセーハコードが避けられないため、全ウクレレ奏者にとってセーハをマスターする必要があるのです。

セーハができるとこんなメリットも!

セーハコードは必要なだけではなく、積極的に使うとすごいメリットがあります。たとえばセーハできる人は、たった6つのフォームを覚えるだけで、すべてのメジャー・マイナーコードを弾くことができます。

これは、たとえば「E♭のようにめったに出てこないコードがいきなり来た!」という時でも、余裕で弾けてしまう効率的なコードの覚え方。セーハさえできれば、この方法で全メジャーコード、全マイナーコード、全セブンスコード、全マイナーセブンスコードが弾けます。

ゆるレレ
ゆるレレ
セーハコードは演奏の引き出しをめちゃめちゃ増やしてくれるいいヤツです。

というわけで、セーハは食わず嫌いにならず、ぜひ積極的に練習してみてください。

ゆるレレ
ゆるレレ
セーハをマスターして、より楽しいウクレレライフを!

用語解説「セーハ」とは?

セーハコード=バレーコード。いずれも同じ意味で、1本の指で複数の弦を押さえる演奏方法です。セーハはスペイン語で、バレーは英語です。日本語ではどちらも使われていますが、セーハを使う人のほうがやや多く、バレーのほうが少数派。でもまったく同じ意味です。アメリカでは、バレーコードを「バーコード」と呼ぶ人もいます。

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