この記事の結論を先取りすると、2021年現在の無難なチョイスはラジカル制御型の塗料。フッ素系とシリコン系の間を埋める塗料で、コストパフォーマンスが高く、急速に普及しています。
現在、工務店・塗装店に見積りを取ると多くの場合「ラジカルがおすすめです」といわれるはず。逆に、違うものを勧めてくる塗装店はちょっとピントがずれているか、もしくは先進的な会社のどちらかでしょう。
とにかく無難にいくならラジカルを推している業者に依頼し、下地処理をどうするのかをガッチリ確認しておけば一応OK。いい塗料も下地処理次第ですぐに剥離するので、下地には注意してください。
また、どうしても高額になりがちな外壁塗装で、お金がないときでも助成金や給付金を効率よく受け取りながら納得のいく施工を行うコツの解説記事もおすすめです。
この記事も大阪府堺市の塗装会社N-TRUSTさんの協力で制作しています。弊社の所有物件も必ず施工をお願いしています(連絡先は記事末尾に掲載)。
外壁塗装で使用する塗料の種類と耐用年数
10年ほど前まではコスパがよく長持ちする塗料といえば、フッ素系かシリコン系の2択でした。しかし、その2種類の塗料の価格差は大きく、標準的な家を1軒塗装した場合のコストに20~30万円の違いが出てしまいます。
そこで、各塗料メーカーはフッ素系とシリコン系の間を埋める商品を投入していったのです。その結果、ラジカル制御型の塗料や高耐候性シリコン塗料が誕生しました。
塗料の種類 | 期待耐用年数 |
無機塗料 | 20年以上 |
フッ素系塗料 | 18年前後 |
高耐候性シリコン | 15年前後 |
ラジカル制御型塗料 | 12年前後 |
シリコン系塗料 | 10年前後 |
ウレタン系塗料 | (今はほとんど使われない) |
アクリル系塗料 | (今はほとんど使われない) |
この表では、上に行くほどグレードが高く、一番上の無機塗料が事実上の最上位ということになります。昔はシリコン系の上がフッ素系だったので、その間がどんどん埋まってきていることがわかります。
シリコンとフッ素の間を埋める商品「ラジカル」が人気
今塗装の見積りを取ると、おそらくほとんどの塗装業者さんはラジカル制御型の塗料を勧めてくるでしょう。フッ素系塗料よりも価格をおさえつつ、シリコン系塗料よりも性能が高いからです。
標準的な家を1軒塗る場合の価格でいえば、シリコン系塗料とラジカル制御型塗料の差は3~4万円。そのわずかな差で2~3年程度寿命を延ばすことができるため、コスパがよいのが特長です。
施工業者の立場でいえば、お客さんに自信を持って勧めやすい商品グレードといえます。
ラジカル制御型とは?
塗料は顔料、樹脂、添加剤、溶剤の4つの成分でできています。塗料が乾燥すると被膜になり、外壁を紫外線や雨から保護する働きをします。
ところが、顔料は紫外線などの影響で変質してしまいます。ふつう原子は2つずつ対になった電子をもっていますが、何らかのエネルギーによって、電子がひとつなくなった状態(不対電子)をラジカルと呼んでいます。また、ラジカルは他の非ラジカルな原子・分子から電子を奪うため、連鎖的にラジカルが発生していきます。
その結果樹脂が分解してしまい、塗装した壁などを触ると白い粉がつく「チョーキング」と呼ばれる現象が起きます。
このラジカルの発生を抑える技術を投入した塗料を、ラジカル制御型塗料と呼んでいます。具体的には白色の顔料である酸化チタンがラジカルを発生させてしまうので、それを制御する技術です。酸化チタンに被膜を作り、ラジカルが発生しても他の成分に影響が出ないようにコントロールしているのですが、これにより淡色系塗料の長寿命化が達成されました。
酸化チタンを使うのは淡色系の塗料です。なので、濃い色の塗料ではラジカルは発生しにくく、耐候性はその他の要因で決まってきます。
高耐候性シリコンという選択肢も
当サイトで取材させてもらった塗装会社のN-TRUSTさんは、ラジカル制御型塗料とフッ素系塗料の間を埋める、高耐候性シリコン系の塗料を推奨しています。
コストパフォーマンスにすぐれるラジカル制御型塗料と、ハイグレードなフッ素系塗料の間をさらに埋める商品として、アステックペイントが投入した『リファイン』が主要商品です。他メーカーは今のところあまり追随していません。
ラジカル制御型塗料と高耐候性シリコン塗料では、価格はそれほど変わらず期待耐用年数を2~3年伸ばすことができるため、これもまた塗装会社がお客さんに勧めやすい商品といえます。
ここ10年ほどで新しい商品が続々と投入されている
上記は私が沖縄県内で見つけた屋外暴露試験施設。何をしているかというと、沖縄の強烈な紫外線に開発中の商品をさらし続けて、どれくらいの性能を発揮するかのテストをしています。
写真は塗料ではなく屋根材(カラーベスト)の暴露試験施設ですが、屋根しかない奇妙な建物を南向きの斜面に作り、長時間放置して試験していたようです。
塗料の暴露試験施設も、同じように紫外線の強い地域で新しい製品の性能をテストしています。その結果次々に新しい商品グレードが開発され、10年前の塗装の常識が通じないくらいの進歩をとげています。
フッ素系か、シリコン系かという違いだけではなく、そこに遮熱性や低汚染性など様々な付加価値を追加して商品化しているため、商品グレードが細分化され、選択肢が非常に多くなりました。
N-TRUSTの中村社長も「今はお客さんに商品知識をすべて説明して、この中から選んでください、と尋ねても選べないですね」と言います。
今ユーザーにできる現実的な選択は、N-TRUSTさんのように信頼できる業者を見つけて、そことじっくり相談することでしょう。そこで、N-TRUSTさんもおすすめしているオンラインの見積りサイトを利用して「まずは信頼できる塗装業者を探す」という作業をしてください。
参考ヌリカエ……信頼度の高い塗装店を探せる
上記のサイトで3社程度の見積りを取り、まずは仕事をお任せしたい塗装業者さんを探します。その業者さんと「どんな塗料や下地補修を選ぶか」をしっかり詰めてください。
よい塗装業者の選び方は、以下の記事も参考にしてみてください。
参考外壁塗装で「助成金がもらえる」は詐欺への入り口。理由と悪徳業者を撃退する3つのコツ
無機塗料はいいけれど、悩むポイントもあり
ここまであまり触れてきませんでしたが、シリコン系塗料のさらに上位には無機塗料があり、期待耐用年数は20年以上とされています。
ただこの無機塗料、市場に出回り始めてからそれほどの年月が経っていないため、本当に20年以上経過したケースはありません。
大丈夫だとは思うのですが「本当に大丈夫なの?」と突っ込まれたら、未知数の部分があるといえます。
それに加えて、無機成分を若干含んでいるだけで「無機塗料」を名乗っている商品もあり、ユーザーから見ても大変選びにくい商品となっています。
そこで、無機塗料を選ぶとしたらよほど長寿命にこだわるケースに限定し、今のところは様子見が正解ではないかと考えています。
あえてアクリル系・ウレタン系を選ぶとしたら家の「終活」
現在は、普通ならアクリル系やウレタン系の塗料を選ぶ理由はありません。価格では一見安いように見えますが、トータルコストが非常に高くなってしまうからです。
例えば新築した家に40年間住み続けるとして、アクリル塗料で塗装を繰り返した場合の塗装回数は4回。長寿命の高耐候性シリコン塗料なら2回ですみます。
ライフタイムコストを考えると壁の塗装だけでも大きな差がついてしまいますし、屋根の塗装を考慮したら、さらに価格差は広がります。そのため、最近登場した高性能で比較的価格をおさえた塗料に比べると、ただ安いだけのアクリル系・ウレタン系塗料を選ぶメリットはほとんどありません。
ただし、ひとつだけアクリル系・ウレタン系を選びたい場面があります。
それは「あと10年経ったら建て替えよう」といった、家の終活が近づいているケース。マイホームの寿命をあと10年だけ伸ばしてあげようという場面であれば、安価な塗料を選択するメリットが出てきます。
塗料の成分とそれが劣化するメカニズムや適切な塗装時期
ここまで見てきたように、塗料にはそれぞれ寿命があります。では、なぜ塗料は劣化して寿命を迎えるのでしょうか?
上の図のように、塗料は主として顔料、樹脂、添加剤、溶剤の4つの成分で構成されています。
塗料が乾燥するとこの4つの成分がしっかりと固まり、皮膜を形成します。そして、この4つの成分の中で耐久性をもたせるために一番重要なのは「樹脂」です。
これまで説明してきたウレタン系塗料のウレタンとはウレタン樹脂のこと。フッ素系塗料のフッ素はフッ素樹脂です。
ウレタン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、シリコン樹脂など、樹脂の種類が塗料の性能を左右します。
塗料の主成分は色を決めている顔料ですが、顔料だけでは長持ちしないので、樹脂によって強固な皮膜を作り、塗料を長寿命化させるという仕組みです。
そのため樹脂が劣化すると、塗料も劣化していきます。では何が樹脂を劣化させるのでしょうか?
気候・気温変化や雨の中の酸性成分なども塗料を劣化させますが、最も大きく影響を与えるのは紫外線です。紫外線にさらされた樹脂は劣化していき、チョーキング(白亜化)が発生します。
それに加えて、ラジカルの発生が劣化を促進してしまいます。ラジカル制御型塗料の章でも説明しましたが、紫外線により顔料が不対電子化(ラジカル化)すると、まわりの樹脂の電子を奪って樹脂までラジカル化させてしまうからです。
こういった劣化要因に対してどれくらい耐久性をもたせるかで塗装の寿命が決まってきます。各メーカーがしのぎを削って新商品を開発しているため、選ぶ方としてはどれがいいのか決めづらい状況になっているともいえます。
外壁の種類とメンテナンスの必要性
塗装済みの外壁は、たとえばシリコン系塗料なら約18年で再塗装の時期を迎えます。では、新築時の外壁はどれくらいでメンテナンス時期を迎えるのでしょうか? 一見メンテナンスフリーに見えるサイディング貼りであっても、意外にも短いサイクルで塗装工事が必要になります。
結局どんな外壁であっても新築後10~15年で最初の塗装時期を迎えます。
メタルサイディング(金属サイディング)
メタルサイディングはガルバニウム鋼板またはアルミニウム板を使った外壁用資材です。いずれも耐久性が高く、裏打材によって断熱性能も確保されています。
独特の雰囲気が出せるデザイン性と、軽量なので耐震性が高いという特長をあわせ持っています。
ポイント
メタルサイディングの塗膜に傷がつき、中の金属が露出するとサビが発生しやすくなります。石などが当たって傷ついていないかチェックしてみてください。
窯業系サイディング
セメント質の原料に繊維質を加え、板状に成型したのが窯業系サイディング。木目調やタイル調、コンクリート打ちっぱなし風など様々なデザインを選べることもあり、現在最も利用されている外壁資材です。
メンテナンスフリーと思われがちですが、実は定期的な塗装が必要。また、表面の塗膜に傷がつくと、雨水が浸入する可能性があります。補修材が市販されていますので、こまめにメンテナンスをしておくと安心です。
ポイント
窯業系サイディングはメンテナンスフリーに見えますが、実は定期的な再塗装が必要です。
モルタル
セメントに石灰や砂を混ぜたモルタル仕上げは、施工性がよく安く抑えられることから、かつてはよく見られた工法です。
耐火性と強度にすぐれていますが、重量があるので耐震性は高くありません。また一定時間が経過すると速い速度で劣化が進行します。ひび割れを見つけたら早めに対応してください。
ポイント
モルタル壁の場合は、ひび割れがひとつでも見つかった時点で塗装を検討したいところです。剥離が始まってしまったらさらにダメージが大きくなっていきます。
コンクリート
住宅用資材のなかでも最高の強度を誇る鉄(鉄筋)は特に引っ張られたときに抜群の強さを発揮します。その鉄筋に、圧縮に対して強いコンクリートを組み合わせた構造が鉄筋コンクリート造です。引っ張りにも圧縮にも強いため、住宅用外壁で一番強度があるといわれています。
しかしコンクリートに防水性はないため、いったん塗装が切れると内部に水がしみこんでしまい、その結果鉄筋が錆びてきます。こうなると引っ張り強度が出なくなり、地震時の倒壊などにつながります。
つまりコンクリートの外壁にとって、塗装のコンディションは生命線といえます。
ポイント
表面のひび割れを見つけたら塗装時期です。また、上の写真のようなつらら状のもの(エフロレッセンス)はコンクリート内部のカルシウム成分が溶け出して固まったもの。内部を水が通っている状態なので、鉄筋が錆びて強度が低下していきます。
最適な周期で外壁塗装をすることが家を長持ちさせるコツ
ここまで見てきたように、どんな外壁であっても10~15年で補修・塗装が必要になります。場合によってはその前に、シール(サイディングの間を埋める充填剤)が劣化して、打ち替えが必要になります。
どんな外壁も新築時より10~15年で最初のメンテナンス時期を迎える。
10~15年を超えて長期間放置してしまうと、住宅の主要構造部が劣化していきます。そうなると外壁の補修よりもはるかに大きな金額がかかってしまいます。
結局、定期的に外壁をメンテナンスしておくことが、最も低予算で住宅を長持ちさせるコツといえます。
付帯工事も予算に入れておきたい
住宅の外壁塗装をする時期には、建物の様々なパーツがメンテナンス時期を迎えています。それも付帯工事として予算を組んでおく必要があります。
全部補修するとかなりの金額になってしまいますが、それでもきっちりメンテナンスをしておく方が、最終的にはお得になります。
定期的にメンテナンスした住宅は、確実に30年、40年と住み続けることができます。長期の住宅ローンを組んだ場合は特に、完済まで長持ちさせる必要があるので、特に重要です。
どうしても予算が厳しいなというときは、ぜひ以下の記事を読んでみてください。
超低金利の現在であれば、ローンの借り換えにより100万円単位の資金を捻出できる可能性もあります。
屋根を同時に施工すると長期的にはコストダウンできる
外壁塗装も屋根の塗装や葺き直しも、足場を必要とする工事です。どちらの工事も同じ足場で施工できます。高圧洗浄など必要な作業も似ていますから、外壁と屋根を同時に施行することでコストダウンが期待できます。
この時、注意しておきたいポイントがあります。
屋根は壁よりも過酷な紫外線にさらされているため、塗料が早く劣化します。そこで、しっかりした塗装業者であれば、屋根には壁よりも1ランク上の塗料を勧めてくれるはずです。外壁塗装の見積りを見るときは、こういった提案力にも注目してみてください。
ポイント
屋根と壁の塗料は使い分けが必要。信頼できる施工店と、どの塗料を使うと次回の塗り替え時期にタイミングが揃うか相談してください。
参考ヌリカエ……信頼度の高い塗装店を探せる
安さばかりを強調する見積りサイトが多い中、ヌリカエは「自社施工できる塗装店」を推しています。
屋根については塗装ではなくカバー工法という選択肢もあり
壁の再塗装と同時に屋根の施工もしておくべきだ、という話はすでにしました。
カラーベストタイプの屋根の補修で、葺き直しすべきか、塗装ですますべきか悩んでいる方も多いと思います。実はその2種類の補修方法だけではなく、カバー工法という第三の手段があります。私の自宅は上の写真の通り、カバー工法で屋根を補修しました。
- 屋根を塗装する
- 屋根を葺き直す
- カバー工法で施工
塗装ですむならそれが一番安上がりですが、葺き直しをするならカバー工法の方が安い可能性もあるため、検討の余地があります。
- 屋根の下地まで劣化している
- 雨漏りが発生している
上記のようなケースでは、塗装だけで屋根の補修を完了させるのは不安なため、一般的には葺き直しまたはカバー工法を検討します。
カバー工法のメリットは下記の通りです。
- 既存の屋根の上から施工するので工期が早い
- 最新の高断熱素材を使うので省エネ効果が期待できる
- 軽量に設計されているので耐震性もそれほど変わらない
- 再塗装より長持ちするのでライフタイムコストが下がる
快適性がアップし、長い目で見た場合にコストが安くなります。
このように屋根の補修には3つの方法があることを念頭に置き、見積りにきてくれた塗装業者さんには、屋根のコンディションもチェックしてもらうとよいでしょう。
iPadアプリのi Color Paintで塗装色シミュレーション
最後に私の経験から「再塗装の色決めは難しい!」と感じたため、おすすめのアプリをご紹介しておきます。
実は私は自宅の色決めの時、昔から使い慣れているAdobeのPhotoshopを使いました。Photoshopといえば高性能なグラフィックソフトですが、外壁のカラーシミュレーションには向いておらず、かなり苦労した割には満足のいく色決めができませんでした。
そんな経験をふまえて、おすすめしておきたいのが専用のアプリ。
残念ながらiPad専用ですが、iPadを持っている方はぜひインストールしてください。無料ですし、途中で課金されることもありません。
直感的に使えるアプリですが、上の動画を見ておくとスムーズに操作できます。一度最後まで見ておくことをおすすめします。
ダウンロードとインストール方法
i Color Paintは塗料メーカーのスズカファイン株式会社が作成・配布している無料アプリです。塗装店向けに作っているようですが、一般の方でも利用できますし、使い方が簡単なので、インストールして活用した方がよいと思います。
QRコードからApp Storeにリンクしており、iPadで読み取ると、ダウンロードとインストールが可能です。
また、直接「i Color Paint」と検索してもヒットしますので、いずれかの方法でダウンロードしてください。
当然ながらスズカファイン製の商品しか選べませんが、ほとんどのメーカーに類似色があるので、実用上はこれで十分です。
この記事でおすすめしたサイト
ここまで塗料の種類や選択方法を解説してきましたが、現在は次々に新しい商品が登場している状況です。実際にどの塗料が自宅にベストなのか? すべてを自分で決めるのは難しいため、最新の知識をもっている塗装会社を選ぶことが必要になります。
見積りサイトをうまく利用して、信頼できる塗装業者さんを見つけてください。
参考ヌリカエ……信頼度の高い塗装店を探せる
取材協力
この記事も当サイトのイチオシ塗装店N-TRUSTさんの協力で制作しました。中村社長の知識と経験値はハイレベル。外壁と屋根について困ったことがあれば、何でも明快に答えてもらえます。「僕らも相見積り前提で仕事してますよ」とおっしゃっていたので、お近くの方はぜひ見積り候補に入れておいてください。
株式会社N-TRUST
〒592-8335 大阪府堺市西区西区浜寺石津町東2丁11-3
電話: 072-256-4371
参考株式会社 N-TRUST……大阪の人は塗装時期にぜひ電話してみてください