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中古住宅を買ってDIYリフォーム。大工さんに聞いた「自分でできる限界」と施主支給

この記事で目指すのは、こんな感じのリフォーム(↓)。つまり大工さんが仕上げたたような施工です。

「あれ?大工さんが施工したのかな」という仕上がり

あえてアマチュアっぽいウッディなDIYもかっこいいですが、この記事ではひとまず触れない予定です。

「あえて素人っぽいDIYもかっこいいよね」でも今回はパス

ポイント

目的は中古住宅をできるだけ安くリフォームすること。その選択肢のひとつとしてDIYを考えていきます。

またコストダウンが目的なら、DIYよりも分離発注+施主支給が有利ではないかという提案もしています。

DIYリフォーム 自分が大工さんをやる
分離発注 自分が現場監督をやる

そういう違いです。「自分は現場監督の方がむいているな!」と思ったら、そちらも検討してみてください。

もう1点ポイントをあげると「外壁塗装はむしろDIYはやめて、プロに発注すべき」だといえます。詳しくは以下の記事で解説しています。

今回も、私がいつも施工をお願いしているTOMY建築工房さんの意見を聞いてきました。プロの大工さんはどう考えるでしょうか?

大工さんレベルの仕上げ、DIYでできる?

TOMY建築工房の大工さん、富平さんにズバリ尋ねてみました。

リフォーム工事は素人のDIYでどこまで施工できますか?

全部できますよ。

大工の富平さん

全部っ!!!???

聞き直してみてもプロの答えは「全部!」でした。がんばれば、できないことはないといいます。

ただしアマチュアがプロの大工さんを越えられないのは、スピードです。同じ仕上がりであれば、大工さんはアマチュアの何倍ものスピードで仕上げます。

僕たちは精度の高い施工を短期間で行える。だからお金をもらえるんです。

大工の富平さん

つまり私たち素人であっても、時間をかけて取り組めば、かなり精度の高い施工が可能ということ。問題は、素人の施工は時間がかかるということなのです。

ポイント

プロに頼むかどうかは「同じ仕上がりにするためにお金をかけるか、時間をかけるか?」ということです。

とはいえ避けた方がいいポイント

そうはいっても避けた方が賢明なポイントがあります。

  • 本来資格者しか施工できない部分
  • 雨漏りを直すなど構造に関する部分

電気やガスの施工は本来なら資格者しかできません。自宅の施工であれば特に罰則などはなく、自分でもできるといえばできますが、おすすめはできません。

意外と盲点なのはシステムバスです。TOTOなど主要メーカーは、認定を取得している職人にしか組み立てを認めていません。購入する時にも認定番号を求められます。専門性の高い工程なので、システムバスを自分で組むことはおすすめしません。

システムバスはメーカーの認定番号がないと買えません

それに加えて、構造を触るようなリフォームもDIYに向いていません。

原因がわかっている雨漏りを直すのは簡単ですが、雨漏りの原因を特定するのは簡単ではありません。天井にシミがあったとしても、その上部から雨水が侵入しているということではなく、複雑な経路を通って水がしみ出しているケースがよくあります。

フドマガ
フドマガ
雨漏りや漏水の原因特定は、本当に経験が必要な作業です。プロが何度手直しをしても止まらない雨漏りもあるほどです。

ポイント

資格が必要な工事と構造に関することは無理をせず、プロにお任せしてください。

難易度の高いシステムキッチン交換は本当に可能?

この記事では難易度が高そうなシステムキッチン交換について見ていきます。こんなのできるのかな? と思ってしまう部分ですが、プロは「できます」と断言しています。

TOMY建築工房さんがあげたのは以下のポイント。

  • 仕入れるシステムキッチンの図面を入手しよう
  • 時間はかかってもOK。急いで雑に施工しない

根気と時間があればシステムキッチン交換も可能です。

システムキッチンの仕入れ先

私たちが仕事でリフォーム工事をしていた時に、何かとお世話になった建材商社の野原産業さん。一般の人にはなじみがありませんが、江戸時代から続く超老舗です。

フドマガ
フドマガ
野原産業さんに取引口座を開いてもらえると「うちの会社も一人前になったなぁ」としみじみ感じます。

その野原産業が運営するネットショップがアウンワークス。なんと、誰でもプロ価格で建材を仕入れることができてしまいます。

参考アウンワークス……建材がプロ価格で買えるサイト

今回はこのアウンワークスでキッチンを仕入れる前提で考えていきます。

システムキッチンの選び方

システムキッチンはざっくり2つの部分で構成されています。床に置いてある方をフロアユニット、壁や天井に取り付けた部分を吊り戸棚といいます。

この記事では吊り戸棚については考えず、フロアユニットを交換する手順を解説します。

システムキッチンのサイズを選ぶときは、既存のフロアユニットの間口を測ってください。2100ミリ、2400ミリ、2700ミリあたりが多く、サイズ変更も可能ではありますが、同じサイズを入れた方が簡単です。

高さは80cm、85cm、90cmの3種類。主にキッチンを使う人の身長から考えます。たとえば身長160cmの人が使うなら、85cmを選んでください。

身長 150cm 160cm 170cm
高さ 80cm 85cm 90cm

現在の主流は高さ85cmです。

システムキッチンの仕入れ方

アウンワークスでは、LIXILのリフォーム用システムキッチン「パツとりくん」のフロアユニットが、10万円台前半から購入できます。

GKF-U-240RNBEPL 取り替えキッチン パッとりくん
写真はGKシリーズ フロアユニット フランジ付ジャンボシンク 間口240cm  アイボリー 左勝手 プロパン(標準コンロ・ブラック)

パッとりくんのいい所は2つあります。

  • リフォーム用なので取り替えがラク
  • 施工説明書が充実していて、それを見ながら作業すればなんとかなる

ここまでの記事を参考にして商品を選んだら、以下のページでPDFファイルをダウンロードしておいてください。

フドマガ
フドマガ
現場でPCの画面を見るのは難しいので、プリントして用意しておくのがおすすめです。

参考LIXILビジネス情報「取扱・施工説明書」……施工説明書はひとまず熟読!

ここでダウンロードしたいのは「パッとりくん(GX/GK) 取付・設置説明書」というファイルです(GX/GK以外の機種を購入する場合はその機種用のファイル)。

フドマガ
フドマガ
正直なところ、このファイルを見ればDIYで施工できます。

システムキッチンの交換方法

コツは、前の日に取付・設置説明書を熟読しておき、頭の中で1度組み立てておくことです。あらかじめイメトレしておくと作業ミスを減らせます。

フドマガ
フドマガ
さらにいうなら、取付・設置説明書はシステムキッチン発注前に熟読しておいてください。その段階でも施工手順をイメージできると発注ミス防止に役立ちます。

事前工事をすませておく

キッチンを設置する前に給排水の立ち上げなどをすませる

システムキッチンの発注が完了したら、事前工事を施工しておきます。説明書を見ながら進めてください。

  • キッチンを壁付けするための壁工事
  • 必要ならキッチンパネルの取付
  • 給排水管の立ち上げ工事
  • 排水配管の立ち上げ工事
  • ガス調理機器のガス配管工事

上記が該当します。同時に取付位置の基準線を出しておきます(墨出し)。

取付位置は説明書の「2-1 取付位置」の「基本設置寸法」を参照します。

現場で資材を受け取る

資材はトラックで現場前まで運ばれてくるのが一般的。そこから室内に運び込む必要があります。2人以上で、トラックの日時にあわせて待機してください。

検品する

すべての部品や細かいパーツが揃っているか確かめてください。ネジ類や排水部品などは、説明書の「同梱部品一覧」と照らし合わせてチェックします。

フロアユニット取付

別機種ですがこのように設置すると完成が見えてきます

説明書の手順に従って本体をざっくり組んだら、墨出しした位置に水切り金具を取り付け、図のように本体を差し込んでいきます。

その他部品を取り付ける

あとは説明書に従って排水部品や防熱板などを取り付けていけば完成です。リフォーム用のキッチンなので、ある程度プラモデル感覚で組めるといえば、組めてしまいます。

ただし、排水がダブルトラップになってしまうと水が逆流したり、給排水の立ち上げ位置を間違えると組み付けできなかったり……いろんな問題が起こりえます。

その時は、いったんバラしてやり直してください。TOMY建築工房さんは「プロには認められないが、アマチュアが自分の家を触るなら、どんどんやり直していいと考えよう」といいます。

ポイント

「失敗したな」と思ったとき、面倒だから適当に手直しするのではなく、前の工程に戻ってやり直すのがプロの品質に近づける唯一のコツです。

必要な電動工具は3つだけ

ここでTOMY建築工房さんからの補足アドバイスをお伝えしておきます。いろんな電動工具を買い込んで、工具コレクターのようになる人がいますが、実際必要な物はわずかに3つだけです(実質2つです)。

絶対必要1位「インパクトドライバー」

DIYリフォームで絶対に入手しておきたい電動工具は「インパクトドライバー」。マキタなどのメーカーではこの価格帯でこの出力は望めないので、予算2万円以内ならBOSCHで。2~3倍の予算を確保できるならマキタ製などを検索してみてください。

下記商品リンクはバッテリーなしなので、別途バッテリーを購入してください。

GDX18V-ECPH コードレスインパクトドライバー

絶対必要2位「丸ノコ」

丸ノコの歯は165ミリ径を推奨。小さいと使い勝手はいいものの、応用がききません。やはりマキタ製などとは価格差があるので、とりあえずBOSCHを推薦します。余力があればマキタやHiKohkiなどの製品も検索してみてください。

この商品もバッテリー別売りです。

GKS18V-57H コードレス丸のこ

あれば役立つ3位「マルチツール」

狭いところで木材等を切断できるマルチツール。ここでは最低限の製品を紹介しています。出力的にはあまり高くないので、よく使う場合は上位モデルを狙ってください。

ランキング3位のマルチツールは、なければないで施工できます。「どうしてもあったほうがいいな」と思う時が来たら購入するのがおすすめです。

GMF10.8V-28 コードレスマルチツール

いずれも、高いものを買う必要はありません。もし高級ブランドにする予算があるなら、その分をコードレス化にまわしてください。

高級品を買ったら作業性が上がるということはありませんが、コードレスにすると作業性がものすごくあがります

同じ予算ならコード付きの高級ブランドより、BOSCHで十分なのでコードレスにしておきましょう。

DIYより分離発注+施主支給がいい場合も…

ここまででわかるように、リフォームのDIYは難易度がめちゃくちゃ高いわけではありません。

フドマガ
フドマガ
もちろん簡単ではありませんよ!

DIYリフォームを完成させるには、やる気・根気と時間が必要です。

しかし場合によっては、DIYよりも分離発注や施主支給の方が、同じくらいの予算で仕上がりがよくなる可能性があります。

冒頭で説明したように、DIYも分離発注も、自分がどこかの工程を受け持つことに変わりはありません。

DIYリフォーム 自分が大工さんをやる
分離発注 自分が現場監督をやる

分離発注によるコストダウンは、以下の記事で解説しています。

参考はじめてのリフォーム分離発注。外と中の2分割で失敗せずに安くする!

施主支給を受けてくれるリフォーム会社の探し方

もうひとつ考えられるのは、施主支給を受けてくれる工務店・リフォーム会社に仕事をお願いすること。これなら現場監督の仕事も(一応)不要になります。また工期が読めるようになるのもメリットです。

リフォーム会社を探せるサイトはたくさんありますが、その中でもホームプロがおすすめです。

  • リフォームの検討に必要な機能を提供している
  • 激安をうたうような怪しいポイントがない
  • 無料で施工保険を付けるなどのユーザー保護も充実

なぜしっかりしているのかというと、リクルートが100%出資して運営されているからです。

参考ホームプロ……リクルート100%出資なので安心

このホームプロでは、施主支給でのリフォーム事例も紹介されています。実際にホームプロで施主支給で施工した人のコメントも掲載されています。

この方はIHのキッチンやシステムバスをネットで購入し、施工は工務店に依頼したそうです。

自分でインターネットを利用してIHやバスを購入しようと思いましたが、工事を引き受けてくれるところがなかなか見つかりませんでした。そこで工事をしてくれる会社もインターネットで探して、I社に出会いました。社長は快く引き受けてくださいました。

このように、コスト面でも仕上がりでも満足いく施工とするために、この記事で紹介したホームプロとアウンワークスを組み合わせてみるのもおすすめです。

ただし、すべての工務店・リフォーム会社が施主支給を受けてくれるわけではありません。ホームプロでは匿名問い合わせなどユニークな機能があるので、そういったものを活用して探してみてください。

この記事で紹介したサービス

DIYリフォームでも施主支給でも利用価値大。業界老舗の野原産業が運営するアウンワークスでは、建材や設備がプロ価格で購入できます。

参考アウンワークス……建材がプロ価格で買えるサイト

DIYより施主支給を目指す場合は、ホームプロが役に立ちます。大手企業ならではの安心できるサービスで、なおかつ9万件の施工事例を参考にできるなど、使い勝手もハイレベル。リフォーム会社探しに役立つ機能を駆使して、施主支給を引き受けてくれる会社を探してみてください。

参考ホームプロ……信頼性の高いリフォーム会社探しができるサイト


TOMY建築工房
大阪府寝屋川市の工務店/新築工事からリフォームまで幅広く対応しています。お問い合わせは当サイトのお問い合わせフォームから。

出典:「お客様の声」のテキストと画像はホームプロの公式サイトから引用しています。

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