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沖縄で子育てしやすい市町村は那覇市周辺!その理由と沖縄の進学事情

沖縄では、市町村による子育て支援策に大きな違いはありません。

しかし、自然や公園、児童館やその他施設などの環境面で子育てのしやすさが変わってきます。

また、大学進学までをにらんだ教育・学習面でも、市町村による違いがあります。

この記事では、それらを総合的に考えたおすすめ6都市と、沖縄の学校教育や、不動産価格・家賃相場から「子育てしやすい市町村」を考えていきます。

月々の生活費や沖縄への引っ越し費用を含め、沖縄移住を詳しく解説した記事もおすすめです。

子育てしやすい5つの市町村

糸満市の南浜は市街地から徒歩10秒

ここではまず、データから見た子育てしやすい市町村を6つ紹介します。

ただし、子育て政策は市町村による大きな違いがないため、最終的には以下の2つのポイントから考えていくことになります。

沖縄への移住先を探すポイント

  1. 子育て支援や施設・設備が充実しているか?
  2. 沖縄らしい自然・文化に触れられるか?

どうしてもこの2点を、天秤に掛けて考えることになります。

那覇市や浦添市など利便性の高い都市を選ぶと、きれいなビーチや森へ出かける機会は少なめになります。しかし、悩むなら都市部の利便性を取りましょう。

土日の休みを利用すれば、沖縄各地の美しいビーチや子どもが喜ぶ施設に足を伸ばすことができます。

いろいろ考えると結局「那覇市」

那覇市役所外観
那覇市役所外観
児童館や公園が多く、さまざまな子育て支援策が充実
×待機児童の数がやや多く、人口に対する公園数・児童館数はやや少ない

県庁所在地の那覇市は利便性が最も高い街です。

子育て支援金の額は沖縄県内の市町村とほぼ同等ですが、図書館、公園、児童館、その他の子育て支援策などを考慮すると、那覇市がベストでしょう。

ただし、沖縄らしい自然に触れる機会がやや少ない、というマイナス点もあります。

那覇よりちょと家賃も安く十分便利な「浦添市」

浦添市のてだこホール
浦添市のてだこホール
住み続けたい街ランキングで4位。公園なども多く、施設が充実
× 待機児童がやや多い

浦添市は那覇市に隣接しており、利便性が高く、自治体の規模も大きいため、行政サービスが充実しています。進学に関しても通学しやすい高校が見つけやすく、賃貸物件の家賃相場が比較的低いのが利点です。

ただし、待機児童が意外と多いことや自然環境に触れにくい点はマイナスです。

休日はトロピカルビーチで遊べる「宜野湾市」

宜野湾市市街地
宜野湾市市街地
児童館が多く、人口比で見ても充実。家賃も安めで物件が探しやすい
× 待機児童がやや多い

宜野湾市はエリアが広く、どこに住むかによって異なりますが、全体的に児童館などの数も多く、子育て環境として優れています。

家賃相場も比較的低く、物件が探しやすいのも魅力です。

また、海に近く、トロピカルビーチやコンベンションセンターなどの施設が充実しており、海遊びも楽しめます。

一方、一部のエリアはゴミゴミした印象で、待機児童が多いこともマイナス点です。また、市内に普天間飛行場があるため、場所によっては米軍機の騒音も気になります。

ゆったり広い村で幸福度も高い「北中城村」

旧中村家住宅
旧中村家住宅(国指定重文)
村民の幸福度が高く、住み続けたいと思う人も多い。公園も多い
× 児童館の数が少なく、家賃が高い

面積の広い村でのんびりとした雰囲気。おしゃれなカフェや総合運動公園のオートキャンプ場など、休日に遊べる場所が多いのも特徴です。

イオンモール沖縄ライカム店などの大型ショッピングモールもあります。

マイナスなのは、家賃が比較的高い点や賃貸物件の数が少ない点。また、公共交通機関の利用時には、交通の便があまり良くないことも少し残念。

アメリカンでおしゃれな雰囲気の「北谷町」

アラハビーチとアラハ公園
アラハビーチとアラハ公園
給食費無償化が実現し、待機児童も少ない。住み続けたい街ランキングで2位
× エリアによって治安があまり良くない

北谷町はリゾート地としての側面も強く、アラハビーチ、北谷公園、水泳プール、AGREフィールド北谷など、アクティブに楽しめる施設が豊富です。

しかし、嘉手納基地の一部が北谷町内に位置しており、米兵を見かける機会が多いことが多く、一部のエリアで治安が少しだけ心配です。

沖縄県内の子育て支援策・助成金は各市町村ほぼ同等

沖縄県内で子育て世帯に支給される児童手当などの補助金は、ほぼ全ての市町村で同じ金額です。また、出産前後の子育て支援ギフトも、どの市町村でも同じ条件で支給されます。

一方で、給食費無償化などの細かい支援策には違いがあります。

児童手当は中学生まで支給

児童手当は、那覇市をはじめ全ての市町村で支給され、金額はどこも同じです。

一般的に、0歳から3歳までは1万5000円、3歳から中学校卒業までは1万円が支給されます。詳細な要件については、各市町村のホームページをご参照ください。

0歳から3歳(3歳になった誕生月まで 15,000円
3歳から小学校終了まで(第1子、第2子) 10,000円
3歳から小学校終了まで(第3子以降) 15,000円
中学生(一律) 10,000円

出産前後に子育て支援ギフト10万円分を支給

子育て支援ギフトも、どの市町村でも同じ条件で支給されます。出産前には5万円の支援ギフト、出産後には5万円の子育て支援ギフトが支給される仕組みです。

給食費は北谷町が無償化を実施

給食費に関して、北谷町は例大和5年4月から無償化を実施していますが、他の市町村では対応がバラバラです。

那覇市、浦添市、西原町、糸満市、与那原町では物価高対策などの名目で一時的に無償化を実施しています。

石垣市は原則無償化を実施していませんが、第3子以降の給食費を無償化しています。

公園・児童館・ビーチの豊富さは?

浦添市の前田公園
浦添市の前田公園

主要な市町村で、放課後の学童保育などに利用される児童館の数をまとめると、やはり那覇市が一番。ただし、人口当たりの児童館数で考えると、南風原町、与那原町、宜野湾市が上位にきます。

市町村別児童館数

自治体 児童館数 児童館1つあたり人口
那覇市 81 3896
宜野湾市 34 2945
石垣市 9 5559
浦添市 35 3299
名護市 13 4961
糸満市 17 3669
沖縄市 34 4181
豊見城市 21 3140
うるま市 39 3239
北谷町 6 4842
北中城村 3 5980
中城村 6 3767
西原町 11 3166
与那原町 9 2202
南風原町 19 2149
八重瀬町 8 3868

都市公園の数を集計すると、やはり那覇市が一番多く、浦添市、うるま市、沖縄市などがそれに続きます。

ただし、国立や国定公園などは糸満市や読谷村、沖縄市、名護市などにも多く「ふだん小さな子供を遊ばせる公園なら那覇市が多い」という傾向がありますが、他にも公園が豊富な市町村はあります。

市町村別公園の数と面積

自治体 都市公園数 面積
那覇市 132 18.71ヘクタール
浦添市 75 10.56ヘクタール
うるま市 73 20.22ヘクタール
沖縄市 71 13.15ヘクタール
名護市 42 13.25ヘクタール
豊見城市 33 5.03ヘクタール
宜野湾市 29 7.36ヘクタール
北谷町 24 5.39ヘクタール
中城村 19 3.37ヘクタール
北中城村 18 5.03ヘクタール
糸満市 16 3.41ヘクタール
西原町 16 2.87ヘクタール
読谷村 15 4.47ヘクタール
八重瀬町 9 2.84ヘクタール
与那原町 8 1.59ヘクタール
南城市 5 2.15ヘクタール
嘉手納町 4 1.43ヘクタール
南風原町 2 0.88ヘクタール

ビーチに関しては、沖縄の海に近いエリアならどこにもあるのですが「都市部に近くて便利なのにランキング上位」というビーチなら、以下の5つがあげられます。

町中の人気ビーチ

アラハビーチ 北谷町
美々ビーチ 糸満市
波の上ビーチ 那覇市
美らSUNビーチ 豊見城市
ぎのわんトロピカルビーチ 宜野湾市

便利に子育てできて、なおかつビーチも近い市町村を探す場合は、ここにあげた5か所がおすすめです。

沖縄では「自分を持っている子」が有名大学へ進学している傾向

沖尚高校正門
沖尚高校正門

沖縄県内では、一見すると高校の偏差値があまり高くない傾向があります。

昭和薬科大附属高校、沖縄尚学高等学校、開邦高等学校などが有名な進学校ですが、偏差値65前後が最高です。

内地では地域の1番でなく、2番手校か3番手校くらいのイメージですが、沖縄の場合生徒の能力が低いわけではなく、人口が少ないために偏差値のセグメント化が進んでいないだけだと考えられます。

高校に入学してからの自己管理能力や目標達成への努力次第で、内地の有名大学に進学できる環境だといえるでしょう。

沖縄県内の進学校

昭和薬科大附属高校 沖縄県浦添市沢岻450番地
沖縄尚学高等学校 那覇市国場747番地
開邦高等学校 島尻郡南風原町新川646
那覇国際高等学校 那覇市天久1-29-1
沖縄工業高等専門学校 名護市辺野古905
向陽高等学校 島尻郡八重瀬町字港川150番地
球陽高等学校 沖縄市南桃原1丁目10番1号
首里高等学校 那覇市首里真和志町2丁目43番地

上の表は、沖縄県内の高校の偏差値上位の一覧です。那覇市一極集中というわけではなく、意外と各地に分散しています。

沖縄には多くのインターナショナルスクールがある

沖縄には多くのインターナショナルスクールがあります。

キリスト教系のインターナショナルスクールも多いのですが、特に有名なのは沖縄インターナショナルスクールとアミークスインターナショナルの2つです。

オキナワインターナショナルスクールは那覇にあり、国際バカロレア機構の教育プログラムを採用しています。日本の小中学校のカリキュラムとは若干異なる教育方針で、国際人を育てることを目指しています。学費は小学校に相当する学年で、入学金が22万円、年間授業料が105万6700円、学習環境整備費が年間34万円です。

沖縄アミークスインターナショナルはうるま市に位置しており、日本の学校教育に近いカリキュラムを提供しつつ、英語と国際感覚を身につけることができます。学費は小学校に相当する学年で、入学金が25万円、月額授業料が5万3300円、教材費が9万7000円、施設費が年間11万円、厚生費が1万5000円です。スクールバスも利用可能で、広いエリアから通学できます。

沖縄本島内で不動産の相場が安い、家賃が安い市町村

沖縄の不動産市場を見ると、土地価格・不動産価格に関しては高価で、現在も上昇傾向にあります。

しかし、家賃については全国平均と比較して中程度で、それほど高くありません。土地価格と比較すると、家賃はかなりリーズナブルです。

ただ、家を購入するべきか、賃貸を選ぶべきかは一概には言えません。

「物件価格が高い」ということを考慮すると、最初は賃貸で様子を見て、その後、永住することを確認した後に、不動産購入を検討するのが賢明です。

以下では、沖縄でファミリー向けの住居を購入する場合と、ファミリー向けの賃貸物件を探す場合のおすすめエリアについて考えます。

利便性が高く家賃がリーズナブルなエリアは、糸満市、沖縄市、浦添市

沖縄県の家賃相場データを調査すると、利便性が高く、ファミリー向けの2LDKから3DKアパート・マンションの家賃が比較的安いエリアは、糸満市、うるま市西原町など。

浦添市も那覇市に隣接しており、利便性は高いのに、那覇市よりも家賃相場は低めです。

一方で、家賃相場が高いエリアは、豊見城市や北谷町、北中城村など。

那覇市は物件数が豊富で、エリア的にも広いため、時間をかけて探せばいい物件が見つかる可能性もあります。

例えば、新都心の天久エリアと、国道58号線を隔てた字天久エリアとでは、家賃にかなりの差があります。ちょっとの差で家賃相場が違っていることも多いので、希望エリアの周辺も調べてみるのがおすすめです。

また、より短期のお試し移住を考えている場合は、以下の記事もおすすめです。

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土地価格は那覇市が特に高く、さらに上昇中

沖縄県内でも那覇市の土地価格は特に高く、大阪府大阪市福島区や東京都調布市と比べても大差ないレベルです。

さらに、令和5年の地下調査結果によれば、沖縄県全体の土地価格が上昇傾向にあり、住宅地で4.9%、商業地で4.8%も上昇しています。

特に那覇市内では、条件の良い土地はほとんど残っておらず、地価が高いため一戸建てよりマンションを狙うのがが現実的でしょう。

沖縄県内でマンションや一戸建てを探す場合、suumoなど一般的なサイトではなく、沖縄独自の「うちなーらいふ」というサイトをおすすめします。

街の幸福度と理想の居住地ランキング

この記事を作成するにあたって、大東建託が作成した沖縄県版の街の幸福度ランキングを参考にしました。

街の幸福度ランキングによれば、北中城村、西原町、嘉手納町が上位にランクインし、糸満市も5位に位置しています。また、浦添市も評価が高い地域の一つです。

住み続けたい街ランキングでも北中城村が第1位で、北谷町、読谷村、南城市、豊見城市、浦添市などが上位にランクインしています。

ただし、これらの調査結果は地元の住民による幸福度を基にしており、移住者の希望とは異なる可能性があります。そのため、一定の参考にとどめました。

まとめ: 役所の支援策はあまり差がなく他の要因がポイント

ゆいレールイメージカット
モノレールが走る那覇市内はやはり便利

この記事では、沖縄県内の市町村での子育てのしやすさについて検討してきました。

しかし、これまでの調査からわかる通り、市町村ごとに大きな政策の違いはありません。

そこで、環境面の違いなどで子育てのしやすさを比較していくことになります。

  1. 児童館、図書館、公園などの施設・設備面
  2. ビーチや山などの自然・文化環境

どちらを重視するかで、選び方が変わってくるかもしれません。

また、子供の進学を考慮する場合、那覇市やその周辺の都市部が有利です。

それらを考慮して、筆者の個人的なトップ3をあげると、以下のようになります。

子育てしやすいおすすめ移住先

  1. 那覇市
  2. 豊見城市
  3. 糸満市

那覇市周辺の利便性や進学を含めた環境面は捨てがたく、それに加えてビーチなどの自然環境を重視する場合は、お隣の豊見城市がおすすめです。

糸満市には平和創造の森公園や平和記念公園など、国立の広大な公園があり、子供を遊ばせる環境もすぐれています。また那覇市内や空港にもアクセスが良好です。

具体的な月々の生活費の目安や引っ越しのコストなどについては、以下の記事で触れています。

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