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イエウールの評判は最悪?→使い方次第です【宅建士目線でツボを解説】

イエウールは怪しいサービスではないのですが、その仕組み上、どうしても不動産会社によるしつこい営業などは避けられません。そこでこの記事では、次のポイントを解説しました。

  • 不動産会社はなぜしつこい営業をするのか?
  • イエウールの評判は?
  • 結論として「不動産売却が成功するコツ」は?

筆者は宅建士として、不動産会社の立場でイエウールやリビンマッチなどの不動産一括査定サイトを利用してきました。

また、不動産会社を譲渡した後に、イエウール等を利用して自社所有のマンショを売却した経験もあります。

そこで、イエウールのリアルな評判、使ってみたインプレッションをお届けします。不動産売却成功のカギは「正しい知識」ですから、ぜひこの記事の情報を活用してください。

イエウールの悪い評判・口コミは本当?

イエウールに関するよくある評判は「しつこい電話営業がある」「査定額が不正確」「田舎では対応できる会社が少ない」の3つ。これらはSNSでもよく見かける話です。

とはいえ、イエウールだけの問題というより不動産一括査定サイト全体の問題ですから、イエウールがダメなわけではありません。

この章では不動産一括査定を使うと「なぜそうなるのか」という理由を含めて、イエウールの評判を解説していきましょう。

営業電話がしつこいのには理由があります

イエウールに限らず、不動産一括査定サイトは上の図のような仕組みで運営されています。ユーザーが「査定依頼」を送ると、一括査定サイトは6~9社程度の不動産会社にその情報を転送することになります。

ユーザーは無料で査定をお願いできますが、それは不動産会社がお金を払っているから。しかも、一般的な不動産一括査定サイトの場合、情報1件あたりの金額は1万5000円前後といわれています。

つまり、不動産会社はあなたの情報に1万5000円前後のお金を払っているわけです。

しつこく営業したくなるのも、納得ですよね。

なので、不動産一括査定サイトを利用する以上、不動産会社に「営業はしないで」というのは不可能です。

不動産会社が一括査定サイトに支払う金額は、ハッピールーム不動産さんのnoteなどにも掲載されています。

かんたんにできる対策

不動産会社はお金を払っているとはいえ「必ず仲介が取れる」と思っているわけでもありません。なぜかというと、6~9社の競争状態であり、自社が仲介を取れる確率は1~2割だからです。

そこで「他社さんで売り出すことに決めました」とはっきりお断りすれば、それ以上しつこくしてくる会社はめったにありません。

断っているのに再度勧誘してくる行為は宅地建物取引業法第47条の2に違反すると解されるため、都道府県の建築指導課などに相談してください。

査定額が信頼できない(高すぎる場合が多い)

このXのポストをした人は「わかってる!」と思います。

「不動産一括査定サイトを利用すると、査定額が異常に高い」といわれます。

なぜそうなるのかというと、すでに説明したとおり、不動産一括査定サイトでは「不動産会社間の競争が激しい」からです。

とにかく「お金を払っているのに、なかなか仲介が取れない」状態ですから、あまり良心的でない不動産会社は「他社より高い査定額を出して仲介を取ろう」と考えます。

中には「不動産一括査定のお客には、本当の査定額の1.5倍を提示する」という社内ルールを設けている会社もあるそうです。

そんな査定書を受け取ったお客さんは「私の不動産がこんなに高額で売れるの!」と喜んで仲介を任せますが、結局は(あたりまえですが)売れ残り、値下げを繰り返して成約することになります。

これはイエウールの問題というより、不動産一括査定サイト全体で起きがちなことです。

高い査定書を出して不動産屋は困らない?

不動産屋は困りません。

なぜなら、自分の不動産ではないし、自分で買い取るわけでもないからです。他人の物件を他人に売るというビジネスなので、不動産屋はまったく困らないのです。

自動車の買取査定などでは、査定額に責任を持ち、その価格で買い取る必要があります。不動産の査定は、それとは全く違います。

ただし、「どんな不動産会社にも正しい査定額を出させるコツ」があります。

買取同時査定を依頼するとウソ査定書が出せなくなる!?

どんな不動産会社にも正しい査定額を出させるたった1つのコツは「買取同時査定」。「買取」というのは、不動産業者に買い取ってもらう売却方法です。

この買取査定は「出した査定額で買い取らなければいけない」というしばりがあるため、どの不動産会社も本当の価格を書かざるをえません。

ぜひ試してみてください。なお、不動産買取については以下の記事で詳しく解説しています。

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地方だと対応できる会社が少ない

「イエウールで査定できない場合もある」というのは本当です。さすがにすべての市町村に対応することは難しいので、地方によっては仕方がないことでしょう。

また、次のような事情もあります。

不動産一括査定サイトに高いお金を払ってでも獲得したい仲介物件は、都市部の売れ筋物件です。田舎の売りづらい物件の査定依頼に1万5000円を支払うのは効率が悪く、田舎で不動産一括査定を利用するメリットは薄いというのが、不動産会社の本音です。

そういう背景もあって、街中ではたくさんの不動産会社が対応しているものの、地方ではゼロということもよくあります。

たとえば筆者が、和歌山県寄りの大阪府(田舎)で実際にイエウールやリビンマッチを使ってみた時は、対応不動産会社が1社しかありませんでした。

その時のレポートは、以下の記事で読めます。

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地方では複数の不動産一括査定サイトを併用

イエウールが特に田舎に弱いわけではありませんが、もしイエウールを利用しても複数の不動産会社に査定依頼ができない場合は、その他の不動産一括査定サイトを併用する必要があります。

筆者が考える田舎に強い不動産一括査定サイトはリガイドです。公式に発表している提携会社数などは地味なのですが、田舎に強く、頼りになります。

実は筆者も田舎の不動産屋でしたが、長年リガイドで集客していました。まずはリガイドを使ってみて、それでも3~4社に査定依頼ができない場合に、イエウールやリビンマッチを使ってみるのが効率的です。

イエウールなどの不動産一括査定に関する疑問点と答え

Xのポストやネット掲示板の書き込みを見ていくと、イエウールなどの不動産一括査定についてのさまざまな体験、疑問、指摘が掲載されています。

いい評判もあればネガティブな評判もありますが、ここではネット上の疑問点や指摘に対して、宅建士の視点で意見や対策方法を述べていきます。

そもそもネットの査定サイトに個人情報を入力しても問題ないの?

Xにあるこんな口コミは気になりますが、おそらくイエウールから個人情報が漏れているわけではないでしょう。

これはイエウールだけではなくて、すべての不動産一括査定サイトのしくみ上の問題点ですが、提携不動産会社がたくさんあるため、中には個人情報管理がずさんなところが混じっている危険性を否定できません。

確率は低いですが、提携不動産会社から個人情報が漏れる恐れがあるのです。

そこで、どうしても個人情報が気になるという場合は、大手不動産会社限定の一括査定サイト「タクシエ(TAQSIE)」を利用してみてください。

タクシエでは日本の大手不動産会社83社のみに売却相談でき、そのうちの3社から査定書・売却提案書を送ってもらうことができます。

このサービスであれば不動産会社の信頼性も高いため、個人情報漏洩の心配はまずないでしょう。

査定額が信用できないとしたら、何を信じればいいの?

たしかに査定額はバラバラで信用できません。

宇都宮市の戸建て査定のケース

筆者が栃木県宇都宮市で実際に査定依頼をしたケースでは、1450万円から2710万円という驚きのバラツキ具合でした。

このケースでは、筆者の査定では1450万円が正しい金額と判定しました。

つまり、2710万円の査定は、実際の査定額を8割以上水増ししていたということになります。

対策1:買取同時査定を依頼する

すでに説明したとおり、買取査定ではウソを書けませんから、査定依頼時に「買取査定も出してください」と書き添えておくと、釣り査定を出している業者も本音で査定せざるを得なくなります。

対策2:都市部なら三井のリハウスの査定を併用

三大都市圏や地方四市などの都市部であれば、三井不動産リアルティ(三井のリハウス)に査定を依頼しておきましょう。

筆者の知る限り、三井のリハウスは業界で唯一「公式サイトで査定の正確さを全面的に打ち出している」不動産会社です。

実際、価格乖離利率(かかくかいりりつ=査定額と成約額の差)が小さいことで知られており、査定額に迷ったときの「基準」として利用できます。

すでにイエウールなどの不動産一括査定サイトを利用している場合でも、三井のリハウスの査定を併用することで、「実はこの査定額が正しかった」と判定することができます。

「優良不動産会社のみを厳選」というのは本当?

多くの不動産一括査定サイトでは「当サイトは優良不動産会社のみを厳選しています」と書いています。それは本当でしょうか?

ウソとも言いきれませんが、本当とも言えません。

筆者はイエウール、イエイ、リビンマッチ、リガイドなど複数の不動産一括査定サイトと提携していましたが、一度も審査されたことがありません

本当に厳選しているとしたら、三菱地所リアルエステートサービスの「タクシエ」くらいではないかと思います。

提携不動産会社の質にこだわりたい場合は、大手不動産会社のみが登録しているタクシエを試してみてください。

イエウールの運営会社は信用できるの?

会社名株式会社Speee(Speee, Inc.)
設立2007年11月29日
代表者代表取締役CEO 大塚 英樹
本社所在地〒106-0032 東京都港区六本木3-2-1 六本木グランドタワー35階、39階
事業内容レガシー産業DX事業(不動産、リフォーム、介護など) DXコンサルティング事業 金融DX事業
上場市場東京証券取引所 スタンダード市場(証券コード:4499)
公式サイトhttps://speee.jp/
情報は2025年8月時点のものです。最新の情報は公式サイトにてご確認ください。

イエウールの運営元企業である株式会社Speeeは東証スタンダード市場上場企業です。信用できる会社と考えていいでしょう。

結局、イエウールは使うべき?やめるべき?

もちろん、しっかりとしくみを理解した上で利用することに問題はありません。イエウールがダメというわけではなく、不動産一括査定サイトのしくみとして、どうしてもしつこい営業や、査定額が不正確になることは避けられないという話なのです。

査定情報を入力してみて、3社以上の提携不動産会社が対応してくれるようであれば、イエウールを利用してみるといいでしょう。

不動産売却が成功する「査定サイト選び」の鉄則

不動産一括査定サイトを利用する、というのも悪い選択ではありません。

しかし、大手不動産会社関連のサービスを利用してみて、対応エリア外であれば不動産一括査定サイトに切り替えるという方法が合理的でしょう。

つまり、都市部であれば大手不動産会社が有利で、地方では不動産一括査定等が有利ということです。

都市部では大手不動産会社系を利用するのが鉄則

筆者の持論ですが、都市部では大手不動産会社が有利なケースが多く、とくに人気のあるマンションや、立地のよい一戸建てなどは「まずは大手から」と考えていいでしょう。

大手にも弱点はありますが、一般に査定は正確ですし、短期間できっちり売り切る力を持っています。

とくに査定の正確さでは三井のリハウスの評判がよく、利用してみると正確な相場価格がわかります。

複数の大手不動産会社に査定依頼をしたい場合は、三菱地所グループ会社が運営しているタクシエを利用してください。

タクシエでは全国上位の大手不動産会社83社に査定依頼でき、そのうち3社から売却提案をもらうことができます。

地方では「担当者の誠実度と知識量」に着目するのが鉄則

大手不動産会社は透明性が高く、効率よく不動産を売却してくれますが、地方には弱いのが難点です。ほかにも、地元の不動産会社のほうが向いているケースがあります。

たとえば、隣の建物が敷地内に越境していたり、相続人の一部が行方不明で時間がかかるような場合は、粘り強く営業できる地元不動産屋が有利でしょう。

大手不動産会社の営業マンは優秀ですが、とても忙しいので、1つ1つの物件に手間を掛けられないからです。

地元不動産屋の探し方については、以下の記事で詳しく解説しています。

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東京都と沖縄県なら当社提携不動産会社もおすすめ!

東京都八王子市と沖縄県那覇市に当社の提携不動産会社があります。

いずれも社長の信頼性が高く、正確な査定を出してくれますし、しつこい営業などもしません。

八王子市のクラシエステート株式会社では、建設業出身の溝口社長がじっくり相談に乗ってくれます。売出しに際して疑問や悩みがある人はぜひ相談してみてください。

那覇市のトーマ不動産株式会社は、元警察官で宅建士に加えてファイナンシャルプランナー資格を持っている當間社長が対応してくれます。

税制面での疑問にも答えてくれますし、不動産売買のしくみやライフプランについて、さまざまな相談にのってもらえます。

申し込みから売却までの流れとチェックポイント

最後に、イエウールなどの不動産一括査定サイトを利用する場合の流れを解説します。

イエウールの公式サイトで査定を申し込んだ後、実際に売却活動が始まるまでには、いくつかのステップがあります。

「たくさんの会社から連絡が来たけど、どう対応すればいいの?」 「どの不動産会社を選べばいいか、判断基準がわからない…」

このような不安を感じる必要はありません。これから、プロの視点で各ステップの流れと重要なチェックポイントを分かりやすく解説しますので、一つひとつ着実に進めていきましょう。

ステップ1:公式サイトで査定を申し込む(60秒)

まず、イエウールの公式サイトにアクセスし、無料査定を申し込みます。画面の案内に従って入力するだけで、わずか60秒ほどで完了する簡単な作業です。

主に入力するのは、以下のような情報です。

  • 物件の情報: 場所、マンションか一戸建てか、広さ(面積)、築年数など
  • ご自身の情報: お名前、連絡先(メールアドレス、電話番号)

難しい専門知識は一切必要ありません。お手元に詳しい資料がなくても、覚えている範囲の情報で入力すれば大丈夫です。

ステップ2:複数の不動産会社から連絡が来る

査定を申し込むと、あなたの物件があるエリアに対応している複数の不動産会社から連絡が入ります。

  • 連絡が来るタイミング: 早ければ申し込みから数分後、通常は当日〜翌営業日には最初の連絡が来ることが多いです。
  • 連絡の手段: 主に電話、またはメールで届きます。

多くの会社から一斉に電話がかかってくると焦ってしまうかもしれませんが、慌てる必要はまったくありません。

「査定結果は、まずメールで拝見させていただけますか? 内容を確認してから、こちらから改めてご連絡します」

このように伝えれば、自分のペースでじっくりと比較検討する時間を作ることができます。

ステップ3:査定結果を比較・検討する

各社からメールなどで査定報告書が届いたら、いよいよ比較検討のステップです。おそらく、会社によって査定額がバラバラで、「どこを信じればいいの?」と戸惑うことでしょう。

断言しますが、査定額が一番高い会社が、必ずしも一番良い会社とは限りません。

大切なのは、その査定額を出した「根拠」です。

チェックポイント1:査定額の「根拠」は明確か?

なぜその査定額になったのか、素人でも納得できるような具体的な説明があるかを確認しましょう。

根拠となるデータが示されず、「当社の実績ではこれくらいです」としか書かれていない。

良い例:

「近隣の〇〇マンションが、3ヶ月前に〇〇万円で成約した事例を参考に算出しました」
「最寄り駅からの距離や、お部屋の向き、階数などをこのように評価しました」

悪い例:

根拠となるデータが示されず、「当社の実績ではこれくらいです」としか書かれていない。

ただ高いだけの査定額は、あなたの気を引くためだけの「高預かり(たかあずかり)」と呼ばれる営業テクニックの可能性もあります。しっかりとした根拠があるか、必ず確認してください。

チェックポイント2:「販売戦略」は具体的か?

「あなたの物件をどうやって売るか」という具体的な計画が示されているかも重要なポイントです。

  • 良い例:
    • 「SUUMOやHOME'Sなど、どのポータルサイトに、どのような写真や文章で掲載します」
    • 「週末にはオープンハウス(内覧会)の実施を提案します」
    • 「当社の顧客リスト〇〇名に、物件情報を紹介します」
  • 悪い例:
    • 「誠心誠意、頑張ります」「全力で販売活動を行います」といった精神論だけで、具体的な行動計画がない。

情熱も大切ですが、それを行動に移すための具体的な戦略を持っている会社こそ、本当に売る力のある会社です。

チェックポイント3:「担当者」の人柄・相性は良いか?

不動産売却は、短くても数か月、長い場合は1年以上かかることもあります。その間、二人三脚で進むパートナーが不動産会社の担当者です。

  • 質問に対するレスポンス(返信)は早いか?
  • 専門用語を多用せず、分かりやすい言葉で説明してくれるか?
  • こちらの希望や不安を、親身になって聞いてくれるか?

査定報告書の内容だけでなく、メールの文面や電話の話し方などから、信頼できる人物かどうかを見極めましょう。

まとめ「イエウールの評判とかしこい利用法」

「イエウールは本当に信頼できるのか?」「運営会社は大丈夫か?」という疑問を持つ方も多いでしょう。不動産売却はめったに経験するものではなく、イエウールも初めて使う方が大半です。

しかも、長年住んできたマイホームや思い出の詰まった実家の売却となると、「不動産売却に失敗したくない」と慎重になるのも当然でしょう。

結論からいうと、イエウールは怪しいサービスではありませんが、適材適所を考えて使い分けるのがベストです。

都市部であれば、地場の小さな不動産会社に相談する前に、大手不動産会社に査定依頼をするほうが効率的でしょう。

とくに、査定の正確さでは三井のリハウスの評判がよく、おすすめできます。

その上で、地元不動産会社にもコンタクトを取りたいと考える場合にイエウールを利用するといいでしょう。

物件によっては、地元不動産会社の方が向いているケースもあります。特に売りづらく、粘りが必要な物件は、地域密着型の地元不動産会社がおすすめです。

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