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自宅敷地でスズメバチの巣を見つけたらすべきこと

夏場の蜂は危険、といわれています。もしご自宅の庭や軒先に蜂の巣を見つけても、自分で駆除せず業者さんに任せた方が安心。しかし、業者に依頼するには、次のステップを踏むべきです。

蜂の巣駆除依頼の3ステップ

  • 全国チェーンの業者と地場業者を探す
  • そのなかから2~3業者をピックアップ
  • 全部に見積り依頼して発注する1社を決定

なぜ「とりあえず1社に電話してみる」というのがダメかというと、重大な理由があるからです。もし1社に電話して来てもらい、現場で見積もりしてもらうとします。

その時点できわめて危険なスズメバチの巣とわかり、価格提示を受けた場合「その業者に依頼するか断るか」という二者択一を迫られます。

これは消費者にとってたいへん不利な状況です。「選べない」からです。しかもその見積りが高いか安いか分からない状況ですから、絶対によい判断はできません。

シロアリ駆除も同じです

この記事ではスズメバチの巣の駆除を扱っていますが、シロアリ駆除もまったく同じです。いきなりネット検索して出てきた業者に頼むのではなく、価格相場を調べた上で、信頼できる業者に依頼してください。うちでシロアリ駆除を読んだレポートは「【自宅に呼んでみました】実際にシロアリ110番の防除工事をお願いしたレポート」という記事で読めます。

ウェブ検索は利用しない

ウェブで検索すると、Google検索結果の上位を広告が占めています。パソコンで見た場合でも、図のように上からずらりと広告で埋まっており、本来の検索結果が見えません。どうしてこんなに広告を出す業者が多いのかというと「広告を出すと儲かる」から。

逆に言うと、消費者の立場では広告をクリックするとソンをする可能性が高いといえます。

画面表示では「ミツバチ4,000円~、スズメバチ9,000円~」、「蜂の巣駆除3000円~」といった広告が目に付きますが、これらを信じてはいけません。そんな価格だと材料費も出ないからです。

フドマガ
フドマガ
蜂の巣駆除ではGoogle検索は役に立たないと考えましょう!

料金の目安を知っておく

蜂の巣駆除を依頼するに当たって、見積もりは現場で出されます(口頭の場合も多いと思います)。その場で「依頼するか、依頼しないか」を判断しないといけないので、判断基準をあらかじめ確認しておく必要があります。

大手業者であるダスキンさんの例を押さえておきましょう。ダスキンさんは大手だからお値段高めです。

ハチの種類目安料金[駆除+巣除去]
アシナガバチ22,000円(税抜20,000円)
ミツバチ38,500円(税抜35,000円)
スズメバチ49,500円(税抜45,000円)

ダスキンは大手なので安心して任せられる反面、価格は高価格帯と考えられます。でもダスキンをチェックしておくと自信を持って判断する基準ができます。

蜂の巣の駆除は22,000円~49,500円が上限。それ以上はボラれています。

ここまでで、全国基準の価格相場がわかりました。次は、あなたの家の具体的な状況で「実際はいくらか?」をはじき出す必要があります。

ステップ1:全国チェーンの業者に実際の見積りを依頼

「蜂の巣がやっかいな場所にある」など、場合によっては見積りが変わるケースもあります。そこで、業者には必ず現地を見てもらう必要があります。まず先に全国チェーンの業者を呼んでおく方が安心なので(ボラれる確率が低い)、そこから着手しましょう。

ダスキンでもOKですし、もうちょっと安いムシプロテックもおすすめです。全国規模で統一価格を掲げている業者さん1社を選んで見積もりを依頼します。

一戸建て8,000円~30,000円
アパート8,000円~30,000円
施設50,000円~100,000円

上記がムシプロテックの料金表です。ハチの種類によりダスキンより14,000円~20,000円安いので、押さえておいた方がよいと思います。

参考ムシプロテック……害虫駆除を全国展開しています。比較的低価格かつ安心

参考ダスキン……ハチ駆除サービス。こちらも全国展開

フドマガ
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どうしてもめんどくさかったら上記2社の相見積でもいいかもしれません。でも、地場業者さんも呼べば完璧です。

全国チェーンだけでなく、地場業者の見積りを聞きたいのには理由があります。

ステップ2:地場業者さんに見積り依頼

次に、対抗馬の地元業者さんに見積もり依頼をします。大手業者だけでなく地場業者も選びたいのは、調べてみると害虫駆除の価格には地域格差があると判明したからです。

全国の価格と地場の価格を比較しておく方が確実です。

フドマガ
フドマガ
電話で聞くだけじゃダメですよ! 電話口ではホントのことを言いません。だから2社以上に来てもらい、実際の見積りを聞くのです!

このとき、ウェブ検索は使いません! ウェブ検索ではなく、Googleマップの検索を使いましょう。なぜなら怪しい広告が出ないからです。

スマホでGoogleマップを立ち上げると、現在地周辺が表示されているはずです(表示されていない場合は、現在地周辺に移動してください)。

そこで「蜂の巣駆除」と入力すると、比較的近い場所にある業者がピックアップされます。それら業者のクチコミをチェックして、良さそうな業者を選びます。電話の印象も参考にしながら選考し、1社か2社選んでください。

ここに注意!

電話をしたときにおおよその価格を聞いてみましょう。なんだかんだで答えない業者は呼ばずにパスしましょう。

このように、あらかじめ選別しておき、ふるいに掛けた業者に来てもらうことが大事です。

我が家の失敗例

蜂の巣駆除の実態について調べるきっかけになった、我が家の失敗例です。

擁壁の穴に蜂が巣を作ったようで、近所の人から「危ないから注意した方がいいよ」とアドバイスされました。窓からは死角になる場所に巣があるようです。擁壁の石と石のスキマに蜂の巣が作られているようで、実態がよく分かりませんでした。

そこで「ま、とりあえず」という軽い感じでウェブ検索し、出てきた業者に電話をするとすぐに来てくれました。

イケメンの業者さんがしばらく観察した後こう言いました。

これはキイロスズメバチですね。かなり巣がでかいし、穴の奥だから駆除がやっかいです。75,000円ほどかかります。

電話したらすぐに来てくれた業者

いきなりの見積もり75,000円!

75,000円は正直高いと思いましたが、キイロスズメバチであれば、今すぐ駆除してもらわないと人的被害が出る恐れがあります。そうなった場合うちの責任は重大です。

「75,000円で依頼すべきか、駆除を後日に延ばして断るか?」

消費者としてはよくない状況です。究極の選択です。

フドマガ
フドマガ
たった1件の業者に電話してしまったのが失敗でした! 選択が排除されたのです。

この場合、たったひとつの蜂の巣駆除業者に相談しており、蜂の巣駆除業者間の競争が完全に排除された状態。業者が有利で、消費者が不利な状況ができてしまっています。

結局この時は、ご近所の安全には代えられないと考えて、75,000円の蜂の巣駆除を依頼しました。結果、仕事ぶりはちゃんとしていましたが、かなり高いお金を払ったしまったと反省しています。

そこで蜂の巣駆除の依頼方法を検討したところ、上記のような方法がベストだと考えたわけです。

蜂の巣駆除で絶対に必要なのは相見積りです。相見積りさえ取れば業者は馬鹿高い料金を出せなくなるからです。余力があれば3社とりたいですが、2社でも十分な効果が期待できます。

この記事のまとめ

もし今蜂の巣を見つけてしまっても、焦ってはだめです!

フドマガ
フドマガ
焦る気持ちはわかりますが、ひとまず深呼吸!
  1. とりあえずムシプロテックかダスキンを呼ぶ!
  2. Googleマップで近場の業者を探して呼ぶ!
  3. 相見積りを取る!

これでOKです。何も考えずにGoogle検索するよりも、かなり安くなっているはずです。

参考ムシプロテック……害虫駆除を全国展開しています。比較的低価格かつ安心

参考ダスキン……ハチ駆除サービス。こちらも全国展開

もしハチでなくシロアリを発見してしまった時は、以下の記事リストをご参照ください。

参考シロアリ・シロアリ駆除関連記事一覧

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