一般的な戸建て住宅の外壁は10~15年でメンテナンスが必要です。その金額は平均で109万円との調査もあり、かなり高額になります。しかも外壁塗装と同時期に屋根のメンテナンスも必要になるため150万円前後の予算を用意する必要も。そこで、この記事では外壁塗装費用を捻出する、いくつかのノウハウも掲載しました。
参考外壁塗装するお金がない時役立つ4つのノウハウ……補助金・給付金などを中心に解説した実践的な記事もあります
外壁塗装をせずに放置すると、場合によっては外壁のひび割れや劣化したシーリング材のすき間から雨水等が侵入することにより、木材が劣化したり、シロアリの被害を受けやすくなることも。

こうならないためにも外壁塗装の適切なタイミングを踏まえて、住宅に深刻なダメージが発生することを予防しましょう。
外壁塗装の時期

現在主流の住宅外装はサイディング、とくに窯業系サイディングと呼ばれる資材がよく使われています。

サイディングは昔ながらの塗り壁に比べて耐久性が高そうに見えますが、必ずしもそうではありません。

上の図はニチハのサイトに掲載されている、窯業系サイディングのメンテナンス時期の目安。注文住宅であれば16ミリ厚のモエンエクセラードという商品以上を使用すると思いますが、一部建売住宅では14ミリ厚の商品が使われています。このような場合、10年ごとの塗り替えが推奨されています。
サイディング自体の耐用年数とは別に、サイディングとサイディングのすき間を埋めるシーリング材(コーキング)の耐久性も気を付けたいポイントです。

劣化したシーリング(写真左)はやせてくるので、すき間から雨水が侵入する恐れがあります。シーリングに耐久性の高い製品(ニチハでいえばプラチナシール等)を使っていれば10~15年持つとされていますが、一般的なシーリング材を使うと期待耐用年数は5~10年です。
ポイント
最近のサイディング貼り外装であっても、10~15年ごとのメンテナンスが必要になります。14ミリ厚のサイディングなら10年、16ミリ厚の一般的なサイディングであれば15年で再塗装が必要です。
[st-kaiwa1]サイディングの表面を触ると白い粉がついてくる「チョーキング」がみられたら再塗装の時期です。シーリング材が劣化してすき間ができている場合も、メンテナンスを考えてください。[/st-kaiwa1]

窯業系サイディングについての詳しい解説は、以下の記事に掲載しています。
参考サイディングで外壁塗装は必要?不要?こんな症状が出てきたら再塗装のサインです
どんな塗料で塗装すべき?

よくいわれるように塗料の種類によってかなりの価格差があり、それぞれに期待耐用年数が異なっています。
| 種類 | 耐用年数 |
| アクリル | 3~7年 |
| ウレタン | 5~10年 |
| シリコン | 10年前後 |
| フッ素 | 18年前後 |
これ以上に耐用年数が長いとされる無機塗料という選択もありますが、必ずしも一般的とはいえない面もあるため、通常の住宅ではフッ素系が上限と考えてもよいと思います。コスパを考えるとシリコン系の上質な塗料はバランスがよく、おすすめしやすいグレードです。
[st-kaiwa1]最近はシリコンとフッ素の間を埋めるラジカル制御型の塗料が注目されています。シリコンに近い価格に抑えられて、耐用年数はフッ素に近いため、今後シェアを大きく広げそうです。[/st-kaiwa1]
外壁塗装で使われる塗料はどんどん進化しており、選択肢が増えました。かなり予備知識を仕入れないと選べないと思います。詳しくは以下の記事で解説していますので、ぜひ目を通してみてください。
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また、外壁塗装の工程を知ることも塗料選びや塗装業者選びに役立ちます。以下の記事をぜひ読んでみてください。
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では、外壁塗装の費用はいくら?

外壁塗装の専門サイト
がユーザー3000人を対象にした大がかりな調査を行っています。その調査では、外壁塗装の費用相場は109万円という集計結果となりました。
上記の調査では、具体例として実際に工事した人の見積りをあげていますが、外壁塗装だけで約70万円、付帯工事をプラスすると113万円となります。これが平均的な費用相場。「やっぱり」という納得できる価格帯です。
| 面積 | 単価 | 金額 | |
| 仮設足場工事 | 223㎡ | ¥700 | ¥156,100 |
| エビテックフィラーAE(下塗り) | 122㎡ | ¥700 | ¥85,400 |
| シリコンフレックスII(中塗り) | 122㎡ | ¥800 | ¥97,600 |
| シリコンフレックスII(上塗り) | 122㎡ | ¥800 | ¥97,600 |
| シーリング縦目打ち換え | 132m | ¥700 | ¥92,400 |
| サッシ回り打ち増し | 96㎡ | ¥350 | ¥33,600 |
| 高圧洗浄 | 211㎡ | ¥200 | ¥42,200 |
| 諸経費・運搬費 | ¥30,245 | ||
| 合計 | ¥635,145 |
上の表の合計価格は税抜きですから消費税を加えると約70万円になります。また、付帯工事にはウッドデッキやカーポートの塗装、補修などがあげられます。
ポイント
3000人対象の大規模調査では、外壁(壁のみ)の塗装で、1軒あたり約60万円という結果。
うちの場合の見積り公開

私の自宅は、信頼を寄せるNトラスト(堺市西区)の中村社長に施工を依頼しています。時期や条件によって変更になる場合もありますが、参考として我が家の見積りを掲載しておきます(価格は税抜き)。
| 面積 | 単価 | 金額 | |
| 仮設足場 | 204㎡ | ¥650 | ¥132,600 |
| 飛散防止メッシュシート | 204㎡ | ¥50 | ¥10,200 |
| 外壁高圧洗浄 | 163㎡ | ¥100 | ¥16,300 |
| 下塗り(エボパワーシーラー) | 163㎡ | ¥400 | ¥65,200 |
| 中塗り(マックスシールドsi) | 163㎡ | ¥1,100 | ¥179,300 |
| 上塗り(マックスシールドsi) | 163㎡ | ¥1,100 | ¥179,300 |
| 合計 | ¥582,900 |
上記で紹介した査定サイトが公開した見積りの項目を掲載していますが、単価を比べると両方のケースで大きな違いはありません。
ポイント
私の経験でも、外壁(壁のみ)の塗装にかかった費用は家1軒で約60万円。
ここまでで分かるのは、①大規模調査の事例でも、②不動産会社を経営してきた私の事例でも、ほぼ価格帯は同じということです。
[st-kaiwa1]どちらもあまり大きくない住宅なので、少しゆったりしたお家なら「付帯工事抜きで80万円くらいかな?」といえます。[/st-kaiwa1]
ちゃんとした仕事をしてもらうなら、付帯工事抜きの外壁塗装費用が約70~80万円。付帯工事を含めると100~110万円ほど見ておきたいというのが外壁塗装の相場感です。
[st-kaiwa1]私は常々外壁塗装をちゃんとやる業者なら見積りに大きな差は出ないと考えています。今回の見積もり比較でも裏付けられたのではないでしょうか?[/st-kaiwa1]
以下の記事では外壁塗装の予算相場をさらに詳しく解説しています。
また次のポイントも解説しています。
- お金がなくても外壁塗装ができる住宅ローン利用法
- 火災保険申請により資金を獲得する方法
かなり役に立つノウハウですので、時間のある時にぜひ目を通してみてください。
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リフォームローンより住宅ローンの借り換えが有利

[st-kaiwa1]ここで資金の話についても少しだけ触れておきたいと思います。[/st-kaiwa1]
価格を聞いて「外壁塗装の費用を借り入れしようか」と思った場合は、住宅ローンそのものを見直すことをおすすめします。住宅ローンの借り換えと同時にリフォーム分を組み込んでしまった方が有利だからです。リフォームローンでは通常金利が2~3%になりますが、住宅ローンと一緒に融資を受ければ1%を大きく下回ります。

[st-kaiwa1]ただし、住宅ローンの借り換えについては手数料などを考慮すると「実はお得になっていない」というケースもあり、精査が必要です。[/st-kaiwa1]
そこで、モゲチェック
というサイトで本当にどれくらいお得になるのかを確認してみてください。

詳しくは以下の記事で解説しています。
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サービスに申し込まなくても、スライダーを動かす簡単操作で「今のローンがどれだけ安くなるか」がわかります(登録なども不要)。30秒もあれば概算の金額がわかるのでここ
をクリックしてみてください。
よい塗装業者の探し方
下の記事で解説しているように、外壁塗装は安さで選ぶと失敗しがちです。なぜなら、コストを落とすためには人件費や材料費を削るしかない業態だからです。
外壁塗装で「助成金がもらえる」は詐欺への入り口……激安で誘う詐欺業者もあります
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訪問販売の業者は避けたほうが無難

国民生活センターでも警鐘を鳴らしていますが、リフォーム工事の訪問販売に関するトラブルが増加しています。特に「点検させてほしい」といってくる「点検商法」は要注意。具体例としては以下のような事例が挙げられています。
- 突然自宅に「屋根に隙間が見える」と言って事業者が訪問し、屋根修理をしたが屋根の窓が開かなくなった。直してほしい。
- 隣で屋根工事をしている業者から、「お宅の屋根が剥(は)がれているのが見えた。火災保険を使って負担なく修理ができる」と言われ、契約したが、解約したい。
- 「外から見える壁にたくさんひびが入っている、半年、1年の内に大変なことになる」と言われ130万円で契約してしまったが、解約したい。
業者選びのNG行動「これだけは避けて!」

予備知識がないとついついやってしまいがちなポイントは以下の3つ。
- とにかく安い業者を選ぶ
- 大幅値引きの提示で契約してしまう
- トータルな提案ができていない業者を選ぶ
外壁塗装は原価がはっきりしているため、「安い=手抜き」という傾向があるので注意してください。また「今だけ、すぐ決めてくれたら半額で工事します」といった営業トークは、国民生活センターが注意喚起をしている悪徳業者に共通しています。こういった業者も避けてください。
会って話をしてみた時、防水や雨仕舞いなども含めてトータルに外装を考えてくれているかもチェックポイント。いい業者は「ただ塗ればいい」とは考えておらず、雨漏りなどの兆候に気づいたら、大工さんと連動した補修をすすめてくれたりします。
[st-kaiwa1]築25~30年以上の建物で、こういった提案がなかったとすると、念のため気をつけた方がよいかもしれません。[/st-kaiwa1]
また効率のよい業者選びには、次のサービスがおすすめです。
悪徳業者を避けるなら優良マッチングサイト

外壁塗装はクレームの多い業界なので、優良業者を選定するという作業が大切になります。できるだけ複数業者を比較し、価格面で適正かどうか? クチコミがよく業者の対応が誠実かといった点を見極めてください。
[st-kaiwa1]ネット上に少なくとも10件の塗装業者マッチングサイトがありますが、私はその中で外壁塗装パートナーズをおすすめしています。[/st-kaiwa1]
外壁塗装パートナーズのどこがすぐれているか?
オンライン見積りなので1社1社に問い合わせる必要がないのは当然ですが、外壁塗装パートナーズには、他のオンライン見積りサイト(マッチングサイト)にない以下のような特長があります。
- 日本国内で唯一、建築士が運営している
- 「助成金に強い業者を紹介して欲しい」といったリクエストも可能
- 業界に精通したアドバイザーに相談できる
中でも注目したいのは、専門のアドバイザーに見積りの見方や相場、塗料について無料で相談できるという点。情報を送りっぱなしだったこれまでのサービスとは一線を画しています。
登録業者を厳正に審査しているという点も、他サイトでは実効性が怪しいのですが、外壁塗装パートナーズは登録業者の施工現場をチェックしに行くなどの実効性がある対策を打っています。
参考外壁塗装パートナーズ……信頼できる業者が探せます(無料)
業者選びや悪徳業者の見分け方、手抜き工事をされないノウハウは、以下の記事で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。
参考外壁塗装で「助成金がもらえる」は詐欺への入り口。理由と悪徳業者を撃退する3つのコツ
この機会に屋根についても相談しておくのがおすすめ

外壁塗装時に足場を組むので、そのついでに屋根のメンテナンスもしておくと足場代が節約できます。屋根の種類によって耐用年数が違いますが、外壁塗装をするたびに、屋根のコンディションのチェックだけはしてもらったほうがよいでしょう。
[st-kaiwa1]ウチの場合も外壁塗装と屋根の葺き替えを同時に施工。足場台とメッシュシート代を節約できたのに加えて、屋根の高圧洗浄代が知らない間に無料になっていたりと、15万円ほど節約できていました。[/st-kaiwa1]
我が家の見積りは……?
屋根の葺き直しについても、実際の見積りを確認すると、予算感は外壁塗装に近いといえます。
| 面積 | 単価 | 金額 | |
| ルーフィング | 69㎡ | ¥800 | ¥55,200 |
| 板金工事 | 22.5m | ¥4,000 | ¥90,000 |
| 軒先唐草板金 | 31.5m | ¥350 | ¥11,025 |
| 葺き工事(横暖ルーフ) | 69㎡ | ¥7,500 | ¥517,500 |
| 合計 | ¥673,725 |
我が家は元々カラーベストの屋根だったのですが、古いタイプなので耐用年数も短く、取り替え時期にきていました。そこで葺き直すか、カバー工法とするかを検討した結果、コスト面からカバー工法を採用しています。

これは古いカラーベストの上に防水シートとガルバニウム鋼板を貼っていくという補修方法です。
カラーベストの耐用年数は?
最近の住宅では屋根にカラーベストが使われているケースもよく見かけます。カラーベストの耐用年数はメーカーや製品により20~30年とされています。
代表的なメーカーKMEW(ケイミュー)のサイトでは、自社製品のカラーベスト(コロニアルクァッド)について、10年ごとの点検や部分補修で30年の耐用年数が期待できると説明しています。

ただし、古いカラーベストには耐用年数が15年程度のものもありました。そこで、外壁の塗装とあわせて屋根を点検してもらい、必要であれば補修をしておくことをおすすめします。
[st-kaiwa1]現在のカラーベストなら10年ごとに部分補修をすれば、30年以上もつと期待できます。[/st-kaiwa1]
ガルバニウム鋼板の耐用年数は?
ガルバニウム自体の耐用年数は長く、適切にメンテナンスすれば50年以上もつといわれています。しかし、下地のルーフィングの寿命が先に来てしまうため、結局は30年程度で葺き直しの必要が出てしまいます。
[st-cmemo fontawesome=”fa-file-text-o” iconcolor=”#919191″ bgcolor=”#F5F5F5″ color=”#000000″ iconsize=”100″]私の自宅の屋根はカラーベストからガルバニウムの横暖ルーフ(ニチハ)に変更しています。横暖ルーフの保障は20年(穴あき保障は25年)ですが、15年程度で点検や小修繕が必要になります。[/st-cmemo]
瓦屋根の耐用年数は?
日本瓦の耐用年数は長ければ80年程度といわれており、実際にはさらに長持ちしているケースもあります。ただし、一定期間ごとにルーフィング(下地)や漆喰などのメンテナンスをすることが欠かせません。
[st-cmemo fontawesome=”fa-file-text-o” iconcolor=”#919191″ bgcolor=”#F5F5F5″ color=”#000000″ iconsize=”100″]瓦は重量が重く、地震の際に不安があります。屋根の上に重量物を載せていると、耐震性が低くなってしまうからです。そこで、リフォーム時にカラーベストやスレートなどの軽量な屋根材に葺き替える工事がよく行われています。耐震改修には補助金が出るケースも多いので、下記の記事を参照してみてください。[/st-cmemo]
[st-kaiwa1]屋根と外壁を比べると、屋根のほうがちょっとだけ耐用年数が長いといえます。足場を組んだついでにチェックだけしてもらって、小さな手直しですむようなら「塗り替えは次回の外壁塗装時に」ということでも大丈夫かもしれません。[/st-kaiwa1]
上記をまとめて一括見積りするにも「外壁塗装パートナーズ」がおすすめ
すでに紹介した外壁塗装のマッチングメディア「外壁塗装パートナーズ」では、外壁+屋根や、屋根だけの見積依頼をすることも可能です。
参考外壁塗装パートナーズ……信頼できる業者が探せます(無料)
以下の記事もおすすめです
外壁リフォームを含めたリフォーム全般のコストダウンなら、以下の記事もぜひご参照ください。
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