一括塗装見積もりを使って「外壁塗装が90万円も安くなった!」といわれたら、気になりますよね? それを利用して初心者をだますテクニックが広く利用されています。
こんなポイントに注意!- 外壁塗装には手抜き施工のノウハウがたくさんあります
- しかも手抜きされたら、完了直後はプロでも見分けられません
- 3年後、塗装がボロボロになって「だまされた!」とわかります
この記事では外壁塗装一括見積もりサイトのウラ側を紹介し、安心できる使い方を解説していきます。
とくに重要なのは見積りサイトが塗装会社に情報料を請求するタイミングです。
ざっくり言うと、一括査定会社が塗装会社に課金(おカネを請求)する方法が「反響課金」か「成約課金」かという点が評価を分けます。
反響課金 | ユーザーが見積り依頼をした時点で料金発生 |
---|---|
成約課金 | 契約が成立した時点で料金発生 |
詳しくは記事中で解説しますが、成約課金のほうが良心的に営業できます。
外壁塗装業者さんが匿名激白!
この記事は、当社で何度も仕事をお願いしてきた外壁塗装業者N社長の実体験をもとに構成しています。なかなか表に出てこない話ですが、地味に重要なお話です。
見積もりサイトの「反響課金」と「成約課金」の違いとは?
これはほとんど知られていませんが、めちゃくちゃ重要なのでぜひ押さえてください。
「反響課金」の場合は、見積り依頼があった時(反響があった時)に1度課金され、成約したらもう1度課金されます。
「成約課金」の場合は、成約するまで塗装会社には何も請求されません。
工事請負契約額の10~20%というけっこう高額な金額が動くのに、消費者サイドがその仕組みを知らずに見積もりサイトを利用してしまうのは危険です。
当サイトで間違いなく成約課金だと把握しているのは「外壁塗装パートナーズ」のみです。迷ったらここで見積り依頼してください。
反響課金だと鬼営業するしかおカネを取り返せない
反響課金の場合、ユーザーが見積り依頼をしただけで、一括査定サイトから塗装会社に料金が請求されます。
つまり、塗装会社がユーザーのところに見積もりに行く段階で、すでにおカネを取られている状態です。これだと、塗装会社は鬼営業してなんとか成約を取る以外にお金を回収する方法がありません。
成約課金ならユーザーに納得感のある営業ができる
それに対して成約課金の場合は、ユーザーと塗装業者が合意して、施工の契約をした段階で課金されるシステムです。
つまり、塗装会社としてはちゃんと仕事が取れた段階でおカネを請求されるので、落ち着いて仕事ができます。
ざっくりいうと、反響課金であれば鬼営業でお金を取り返すしかないため、値切られたら手抜き対応してでも契約を取りたくなるわけです。
成約課金であれば、それよりもずっと良心的に営業できます。
成約課金であれば、見積り提出後にユーザーが断ったとしても、誰も損をすることはないからです。それが良心的営業につながっているということです。
外壁塗装パートナーズなら良心的な塗装工事が期待できる
このあと解説する「激安アピールしすぎない」という点も考慮して、おそらく現在ベストな選択は「外壁塗装パートナーズ」です。
外壁塗装の一括見積もりサイトは、塗装会社に対して、一般に工事代金の10~20%という料金(ユーザーの情報を送金する対価)を請求します。
確かにその金額は大きいのですが、その分自前の営業部隊を配置せずにすむので、どちらかというと塗装会社のコストは削減できる傾向にあります。
下請け仕事の場合は最低3~4割くらいは中抜きされていますから、一括見積もりサイトはそれよりもはるかに低コストな営業手段です。
さまざまな状況を考慮すると、外壁塗装を検討する時は、バリバリ営業をかけてくる会社(下請けに投げて3~4割中抜きしています)よりも、一括見積もりサイトで施工店に直接コンタクトする方が安心です。
なかでも成約課金をポリシーとしている、外壁塗装パートナーズを第一候補としてください。2021年現在、それがベストな選択だと断言できます。
参考外壁塗装パートナーズ……かなり良心的なポリシーで運営されています
実は、成約課金だと塗装会社が「契約取れませんでした!」とウソをついて、見積りサイトにお金を支払わないリスクがあります。
ほかの一括見積もりサイトはそれがいやだから「反響課金」にしているわけですね。つまり「成約課金」は取りっぱぐれのない前受け方式です。
実際、塗装会社でも「成約課金の外壁塗装パートナーズだと、営業しやすいので、お客さんのためになる提案ができる。万が一成約しない場合は課金されないから、無理な営業もしなくてすむ」と解説してくれました。
「激安アピール」か「自社施工」か?
一括見積もりサイトのポリシーで、見ておきたい点をもうひとつあげるとしたら、「塗装工事が安くなった」「○○万円も値段を安くできた」だけで押してくるアピールの仕方はNGです。
外壁塗装見積りのNGワード- 一括見積もりで外壁塗装が130万円も安く!
- ネット限定キャンペーン 5名様まで
- 本日はあと30名様限定
激安だけでグイグイ押すサイトは避ける
もちろん、優良な一括査定サイトでも「90万円も安くなったケースがある」といった記述が見られます。
しかし、激安を前面に押し出しているとしたら要注意です。本来塗装工事の価格は原価率が高く、同じ材料を使って同じように施工したら、安くする余地はわずかです。
そこから、やたらと激安でグイグイくるサイトは、怪しいと判断できます。
外壁塗装の価格については、以下の記事で詳しく触れています。
参考【外壁塗装】塗料・メンテナンス時期・価格相場・おすすめローン・屋根の補修を解説
「限定」「キャンペーン」を訴求するサイトは避ける
特に悪質なのは「本日限定、残り15名」などと表記しているケース。
商売なのに限定する意味がなく、単に消費者を急かそうとしているだけです。このように、コピーに「限定」を盛り込む手法は、セールスライティングのテキストや講座でもよく教えられています。
たとえばセールスライティングの古典的な書籍といわれる、ジョセフ・シュガーマンの『10倍売る人の文章術』でも、同様の手法が解説されています。
このような「売るため」「儲けるため」のコピーにはだまされないようにしましょう。
条件から絞り込んでいくとやはり結論は外壁塗装パートナーズ
ここまでで、外壁塗装の見積もりサイトを選ぶ時には以下の2つの基準があると説明しました。
- 反響課金より成約課金のサイトを選ぶべき
- 激安をアピールしすぎるサイトは避けるべき
いずれも満たしているのは外壁塗装パートナーズというサイトだけです。派手な宣伝をしていないので、やたらと目立つサイトではありませんが、地道に正攻法で営業している会社なので安心できます。
外壁塗装パートナーズは日本で唯一、建築士が運営している
外壁塗装パートナーズは、たくさんある外壁塗装見積もりサイトの中でも、いくつかのユニークな特長があります。
そのひとつが、代表者が「建築士」であり、会社も「建設業の許可」を取得していること。
法人名 | 株式会社ソーラーパートナーズ |
設立年月日 | 2010年4月22日 |
代表者 | 代表取締役 中嶋 明洋 |
建設業許可番号 | 東京都知事許可(般-29) 第138314号 |
資本金 | 15,000,000円 |
所在地 | 〒160-0022 東京都新宿区新宿5-18-20 新宿オミビル4F |
TEL | 03-5155-3407 |
このように建築や塗装を理解したスタッフを揃えた上で、ユーザーの疑問に答えるアドバイザー制度を設けています。
- どんな塗料を選べばいいのか?
- 外壁塗装は今すぐ施工する必要があるのか?
といった疑問点に、ある程度客観的な視点から答えてくれます。
塗装業者の見積もりを運営側もチェックしている
塗装業者がユーザーに見積りを出す時、同時に外壁塗装パートナーズの運営会社にも同じ見積書を提出します。
これにより見積書のダブルチェックが可能となります。
もし見積書に不審な点がある場合は運営会社サイドでも把握することができるため、ぼったくり被害などは確実に防ぐことができる仕組みです。
また、工事完了報告も運営サイドに送付されるため、完了報告書の内容もダブルチェックされています。
提携塗装業者の現場をちゃんと見ているのもポイント
外壁塗装パートナーズは、提携業者の作業現場を確認しています。もちろんすべての作業現場を見ているわけではありませんが、一度も現場を確認しない見積りサイトが大半を占める中、現場チェックも行っているのは大きな特長です。
これが実現できるのも、建築士が在籍し、会社で建設業の許可を取るなど、専門知識が豊富であることが背景にあります。
どうしてもIT技術にかたより、現場を見ない傾向が強い業界にあって、現場を知っている強みは私たちユーザーにとって大きなプラスに働きます。
助成金や火災保険申請の相談もできる
外壁塗装パートナーズでは、見積もり依頼時に「助成金に詳しい業者を紹介して欲しい」「火災保険申請の経験がある業者を紹介して欲しい」といった希望を出せます。
助成金に関してはかなり厳しい条件があり、通常は塗装現場の市町村(都道府県の場合も)に所在している塗装業者を利用しないとおりません。
また、助成金申請の経験がある業者でないと、ほぼ助成金・補助金を下ろすことは不可能といえます。
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「リフォーム前に火災保険の風水害補償を申請しておこう」というのは常識になりつつありますが、こういった申請も、経験のある業者でなければうまくいきません。
この点外壁塗装パートナーズはしっかり対応しており、地味ですが必要な機能をしっかりと押さえている印象です。
参考外壁塗装パートナーズ……助成金などに強い業者を選定してもらえる
外壁塗装一括見積もりサイトの存在意義とかしこい利用方法
よくいわれますが、外壁塗装はリフォーム工事の中でももっとも手抜き工事、ぼったくり、欠陥工事の被害が多いジャンルです。
理由はいくつかあります。
- 原価率が高く値下げするには手抜きするしかない
- 下請け・孫請けに投げる多重下請け構造で利益が出せない
- 手抜き工事をしても一見わからない(わかるのは3年後)
営業会社はなぜ批判されるのか?
最近はよく知られるようになってきましたが、外壁塗装の営業だけをして、施工をすべて下請けに投げる「営業会社」が存在します。
営業会社は、巧みなトークで営業し、契約を勝ち取った後はすべてを下請け・孫請けに丸投げします。
このとき中抜きされるのは、工事代金の4割前後といわれています(注1)。
見積りサイト(マッチングサイト)登場以前は、こういう業態がほぼすべてでした。
注1……『職人・工務店のためのリフォームマニュアル』(全国建設労働組合総連合)は「実行予算書では、元請けの工務店の経費を本社経費実績に応じて 25~40%程度見込みます」と説明しており、別のか所では「経費は少なくても 30%程度ないと利益は上げ難いとされています」とも書いています。
一括査定サイトを利用する理由とは?
直接施工を行う塗装店(塗装会社)にとって、集客の手段は主に4つです。
塗装会社の自社HP | 経費はほぼゼロ円 |
---|---|
一括査定サイト | 工事代金の10~20%程度の利用料金 |
営業会社の下請け | 4割くらい中抜きされる。そもそもの価格もコントロール不能 |
自社で営業マンを置く | もっとも経費がかかり合理的ではない |
比較すると、自社のホームページなどを見て直接問合せをもらうのがもっとも効率的で、経費はほとんどかかりません。ただし、反響は少なく効率はよくありません。
次に経費が少ないのが一括見積りサイトです。マッチングにかかる利用料金は工事代金の10~20%です。
営業会社の下請け仕事となると、4割程度中抜きされるので非常に苦しくなります。しかも営業会社の営業マンが、無茶な値下げをしてしまう危険性もあります。
自社で営業マンを育てるとなると、人件費や各種の営業経費がかかり、もっとも非合理的な選択になってしまいます。
一方でユーザーにとっても、優良業者と出会うチャンスがあり、なおかつぼったくられにくいというメリットがあるのです。
見積りは3社からもらい、きちんと比較する
よく見積りは3社から取れといわれます。
2社だと「A社が高くてB社が安い」ということしかわかりません。しかし3社の見積りを比較すると「B社とC社は同じ水準だがA社だけが高く、ぼったくりの可能性がある」といった、相場観からの比較ができるようになります。
余裕があれば5社から見積りをもらうとよりよいのですが、5社分を比較するのはかなり大変です。
そこから、最低3社といわれているわけです。
こういった見積り比較をするためにも、外壁塗装の一括見積もりサイトを利用する必要が出てきます。
まとめ:一括見積りサイトを利用してかしこく塗装の見積りを
ここまで、一括見積もりサイトのウラ側を含めて解説し、利用すべき見積りサイトやかしこい利用方法を解説してきました。
見積りサイトを見極める
どうしても覚えてほしいのは「成約課金で良心的に運営している見積りサイトを選ぼう」というポイント。ここが出発点です。
見積りに来た塗装会社を見極める
次に、3社から見積りを取り、値段だけでなく見積り内容がしっかりしているかをチェックしてください。可能であれば、全社から同じ塗料を使った見積りをもらうのが理想です。
このステップを踏めば、外壁塗装工事で失敗した、だまされたということは大幅に減らすことができます。
参考外壁塗装パートナーズ……この記事でおすすめした見積りサイト
このサイトでは他にも外壁塗装関連の記事を掲載していますので、ぜひご参照ください。
参考文献
『職人・工務店のためのリフォームマニュアル』(全国建設労働組合総連合)
『新リフォームマニュアル』(建築資料研究社)
その他実際に外壁塗装パートナーズと提携する優良塗装店を取材して構成しています
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