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外壁塗装をするお金がない時に注意したい誤情報と本当のノウハウ

外壁塗装をするお金がない場合、本音でぶっちゃけてしまえば「5年間貯金する」のが正解でしょう。要するに家が壊れなければOKです。

むしろ「今塗装しなければ!」と不安をあおられて焦ると、判断をミスしがちです。

私は長年、不動産業者としてたくさんの物件を見ましたが、築20~30年で再塗装していなくても「再塗装すればぜんぜんOK」という物件が大半でした。

これくらいなら焦る必要はありません

そこで、焦って無理をするよりも、5年間毎月1万円ずつ貯金する方が合理的だと考えています。60万円貯めておけば、小規模な住宅の外壁塗装なら何とかなります。

あと少し足りない分であれば、この記事で解説するノウハウで十分まかなえます。

思ったより家というものは頑丈です。まずは焦らず、冷静に資金計画を立てましょう。

もちろん、一般的な塗装の耐用年数である10~15年を超えて放置するのは自己責任になります。しっかりと家のコンディションを見きわめる事が必要だといえるでしょう。

外壁塗装にまつわる2つのウソ

外壁塗装をめぐる情報は、間違った情報と本当の情報が混在しています。

そこで外壁塗装を真剣に考える場合、まず何が間違いで何が本当かを切り分けておく必要があります。

間違い(ウソ)
  1. 外壁塗装で助成金が役に立つというのはウソ
  2. 15年経過したら絶対に塗装すべきというのはウソ
本当
  1. 外壁塗装で相見積りは必要
  2. 火災保険で50万円ほど手に入る可能性あり

助成金をあてにしてもほとんど意味がありませんし「外壁塗装が劣化したらすぐ塗装しなければいけない」と不安をあおるのは、それによって塗装工事が受注できるからです。

一方、相見積りでコストダウンをはかり、火災保険の風水害補償申請にトライするのは実益があります。絶対にやったほうがいいでしょう。

助成金のウソと本当のメリット

外壁塗装というと、やたらと助成金を勧める風潮があります。

助成金と聞くと何やら「国からおいしい資金が振り込まれる」といったイメージがあるからでしょう。しかし、実際には上限が10万円程度で、なおかつエコリフォームが必須であるなど、厳しい要件があります。

結論として、助成金でおトクになるケースは非常にまれです。

市町村助成金の額
さいたま市~2万円
京都市~2万円
大阪府堺市0円
最も多いケース~10万円

この表でもわかる通り埼玉県さいたま市では上限がわずか2万円です。そもそも助成金制度が存在しない市町村もたくさんあります。

そこで外壁塗装の資金として助成金をあてにするのは完全に間違いだといえます。

ただしどうせエコリフォームをしようとしている場合は、念のため申請をしておいた方がプラスになります。逆にいうとエコリフォームをしない場合はあまりプラスになりません。

意外と20~25年放置でも大丈夫な事が多い

かなり長期間塗装していない外壁

一方、外壁塗装関連の Web サイトでは、新築から15年ぐらい、前回の塗装後10~15年ぐらいで再塗装をしないと「雨漏りしたり家が壊れてしまう原因になる」と不安をあおっています。

しかしこれもオーバーに言いすぎでしょう。

私は不動産屋としてたくさんの物件を見てきました。その中で新築時から20年以上塗装せずに放置した物もたくさん見てきましたが、特に問題がないことがほとんどです。

むしろ、外壁を30年ぐらい放置しても何とかなるケースが大半です(物件によっては危険な場合もあります)。

教科書的には10~15年で再塗装をすべきとされますが、実際にはもうしばらく放置できる可能性が高いといえます。自己責任になりますが、お金がない場合には無理をせず、3~5年かけて資金を貯めるのが合理的でしょう。

お金が足りないなら「5年かけて貯める」が正解な理由

40年ほど放置された外壁(before)

この写真は40年以上塗装せずに放置した一戸建て住宅の外観です。

サイディングのすき間を埋めるシーリングは完全に劣化しており、雨水の浸入を防止できない状態でした。

しかし、私はこの物件を購入しリフォームをして住んでいます。

塗装後の外壁(after)

ちゃんと目利きができる人であれば、これくらいのコンディションであっても建物の主要構造部分が大丈夫かどうか判断できるでしょう。

少々塗装が劣化していても、多くの場合は何とかなります。自己責任にはなりますが、その点を見きわめて「5年放置する」という判断が合理的なケースが多々あります。

ただし、すでに雨水が浸入している場合や雨漏りがしている場合は、危険なので対応を急いでください。

お金がない時、本当にやるべき2つの対策

ここまでで外壁塗装をする時にお金がなくても鵜呑みにすべきではない「間違った常識」を2つあげました。

すべきでないこと
  1. 助成金をあてにしてはいけない
  2. 焦って今すぐ外壁塗装する必要はない

ただし外壁塗装をする資金があと50万円ほど足りないという場合は、次の2つの ノウハウを試してみることで、資金を確保できる可能性があります。

火災保険の請求で50万円くらい入手できる可能性あり

助成金と違って火災保険の風水害補償を請求するという方法は、条件さえ合えばかなり有効な手段となります。

一戸建て住宅の火災保険では、自然災害で外壁等が損傷を受けている場合に保険金を受け取ることができます。これは風水害補償といわれるものです。

多くの住宅は外壁に傷がありますし、雨どいなどの損傷もよくあります。

こういった損傷が風水害によるものであれば保険金がおります。プロが請求すると「おおむね100万円前後の保険金がおりている」と発表されています(平均)。

申請サポート会社100万円前後有料
外壁塗装会社50万円前後無料

申請サポート会社のサイトでは「100万円前後の保険金がおりている」と表記されていることが大半です。

一方外壁塗装を依頼する際に、塗装会社さんに申請サポートをお願いすると50万円程度の保険金がおりていることが多いそうです(当社取材による)。

ここで注意したいのは、申請サポート会社の手数料です。 成功報酬なのでユーザーが赤字になることはありませんが、手数料率が40~50%と高く、手元に残るのは外壁塗装会社に頼んだ場合とほぼ変わりません

一方、外壁塗装業者に火災保険申請サポートを依頼すると、通常は無料でサポートしてくれます。

申請サポート会社(有料)に依頼しても、外壁塗装会社(無料)に依頼しても、結局手元に残る金額は同じくらい。

そこで、すぐに外壁塗装を施工する場合は外壁塗装会社に相談する方がいいでしょう。

後々外壁塗装をするが「今から工事資金を貯めておきたい」という場合は、申請サポート会社に相談しておくといいでしょう。

火災保険の場合、自動車保険と違って使っても掛け金は変わりません。そこで、せっかくなら活用を考えないとソンだといえます。

また、保険金が下りなければ無料なので、気軽に申し込めるのもポイントです。

相見積りを取りボッタクリ業者を避ける必要あり

外壁塗装を考える場合、本当の値段はいくらなのかを考えておく必要があります。

外壁塗装に関するアドバイスをお願いしているN-TRUSTの中村社長も「3社の相見積もりを取ることでぼったくり業者は確実に避けられる」と言い切ります。

そこで相見積もりは絶対に取るようにしてください。

上記サイトのように、直接施工する塗装店を集めた「見積りサイト」も使ってみたほうがいいでしょう。

相見積りを取る時は、「火災保険申請や助成金の申請がしたい」ということを伝えておき、そういった業務をサポートしてくれる塗装会社を選びましょう。

塗装会社の火災保険申請や助成金の申請をサポートは、通常無料で請け負ってくれます。

雨漏りしている場合はお金がなくても要リフォーム!

雨漏りで腐食した柱

この記事では一般的にいわれているよりも、外壁塗装を焦る必要はないということを解説しました。

しかし今、実際に雨漏りをしていたり、壁面から雨水が浸入してきているような場合は、お金がなくても急いでリフォームを行う必要があります。

雨水が浸入しているということは、家を支えている重要な構造部分がダメージを受けているということです。

そういう状態になるとシロアリの侵入も非常に心配になります。シロアリの被害が発生した場合「リフォームするより建て替えた方がはやい」というレベルの被害につながりかねません。

シロアリに関しては別記事で解説をしているので、気になる方はそちらを参照してみてください。

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そこで、実際に雨漏りなどの劣化が見られる場合にはリフォームローンを借りて外壁塗装を施工するのがベストでしょう。

その場合、普通にリフォームローンを借りるよりも住宅ローンの借り換えをすることで金利差を利用した0 円施工に挑戦してみることがおすすめです。

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リフォームローンで外壁塗装することも可能

もし住宅ローンの借り換えが難しい場合はリフォームローンを利用することになります。

リフォームローンについてはヌリカエが業界最低水準のローンをサービス提供しています。年率1.75%~と固定金利の住宅ローンに匹敵する水準なので、これは利用を検討してみてもいいでしょう。

ヌリカエローンを利用する場合は、普通にヌリカエを利用してリフォーム会社や塗装会社を選定し、実際に施工することになったら「ヌリカエローンを利用します」伝えればOKです。

ユーザーは無料で利用できるため、マイナスになるリスクはありません。

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