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沖縄のプライベートビーチ付き土地・物件の探し方や買い方と注意点

裏ワザはあるものの、沖縄県でプライベートビーチ物件を購入することは原則としては不可能です。

この記事では沖縄で、というより日本でプライベートビーチを買うことが非常に難しい理由と、それでもプライベートビーチを購入するための知識を解説しています。

結論から言えばプライベートビーチを購入するためには…

プライベートビーチ物件を買う裏ワザ

  • ビーチを囲い込む形状の土地を買う
  • 特殊な地目のビーチを買う

という方法を取る以外にないでしょう。

いずれも、不動産屋の知識や情報収集能力が試される難物件です。

沖縄移住を考える場合は?

沖縄移住を考える方向けに、移住の準備から実行、予算までを幅広く解説した記事もあります。

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沖縄でプライベートビーチを所有できない理由と例外

沖縄に限らず日本国内では、私人がビーチそのものを購入することはできません。

この記事ではその背景と、沖縄県でビーチの独占を禁止する「海浜自由使用条例」について解説します。

ビーチはほとんどが国有地であり公有水面

ほとんどの場合ビーチは国の所有に属しています。

本来は湖や海川その他公共の用に供する水流または水面を表す、「公有水面」という扱いです。

試しに登記簿を取ろうとしても、地番がないのでビーチの登記簿を取ることはできません。

また市町村役場で航空写真を取っても地番が振られておらず、誰の所有にも属さない国有地であることが確認できます。

海辺には地番がない(公有水面)
地番がない土地は売買できない

そのためビーチの目の前の土地を買うことはできますが、ビーチそのものを購入することはできません。

そしてたとえ目の前にあるビーチであっても、一般的には第三者の立ち入りを禁止することはできません。

詳しくは記事脚注を参照してください。

「海浜自由使用条例」により目の前のビーチも独占できない

沖縄県ではそれに加えて「海浜自由使用条例」により何人も自由に海浜に立ち入り利用する権利を保証されています。

本来は宿泊客以外の立ち入りを過度に規制したホテルがあったため、その対策として作られた条例だといわれています。

しかしこの条例があるため、ビーチへの第三者の立ち入りを禁止することは、一層困難となっています。

詳しくは記事脚注を参照してください。

それでもプライベートビーチ付き物件を手に入れる2つの方法

それでは絶対にプライベートビーチを沖縄で購入することはできないのかと言うとそうとも言い切れません

条件が揃えば、沖縄県内であっても他人の立ち入りをほぼ不可能とし、独占することが可能なプライベートビーチを購入することができます。

ここではプライベートビーチを購入する2つの方法についてご説明します。

私有地で完全に囲い込まれたビーチ

この航空写真のように、海に向かって突き出た複数の土地によって囲い込まれているビーチが存在します。

こういった地形を探し、小さな砂浜を取り囲む土地をまとめて買ってしまえば、実質的に誰も入って来れないプライベートビーチを確保することができます。

こういったタイプのプライベートビーチを購入するのはかなりの金額が必要ですし、また多くの地権者と根気よく交渉を続けて土地を買収していく必要があります。

一般に、今すぐ売る気がない所有者の土地を買い付けるのは困難ですから、パートナーとしてよほど信用できて、仕事もできる不動産業者を見つける必要があります。

フドマガ
フドマガ
どうしてもこういう物件を手に入れたい場合はお問い合わせフォームからご連絡ください。ただし簡単ではありません。

例外的に地番が振られており購入可能な砂浜を探す

筆者が宅建業者として経験した事例はごくわずかですが、ビーチや海の中にも地番が振られており、そこを購入できるケースがあります。

代表的な地目は塩田です。昔塩を作っていた浜は塩田として登記されており、長らく個人で所有されてきました。

ですから、そこを購入することでビーチそのものを購入することが可能です。

フドマガ
フドマガ
ただし塩田はやたら遠浅だったりしてロケーション的には微妙です。

また、古い時代の測量の誤差によって海中まで地番が降られていることがあります。この場合地目は雑種地など様々ですが、売買は可能でした。

しかしこういった土地は非常に少なく、もし探すとしたら1つの不動産業者だけに任せてもおそらくは不可能です。

市町村ごとに有力な不動産業者を探しそれぞれに当たってもらうといった、大変手間のかかる作業が必要になるでしょう。

また、購入したいというエンドユーザーさん自身の頑張りも必要になります。

満潮時に海面下に没してしまう塩田等については、訴訟等になった場合にどこまで所有権を主張できるのかは疑問が残ります。その点からも積極的におすすめするのは難しいと考えます。

まとめ:プライベートビーチにこだわる場合の不動産業者選び

ここまで見てきたように沖縄県に限らず、日本国内でプライベートビーチ物件を購入することは非常に困難であり、そもそもビーチ自体を購入することは原則として不可能だと解説しました。

しかし、例外的にビーチを独占できる地形の土地を探したり、塩田など特殊な種目で登記された砂浜を探すことで、プライベートビーチを購入することは可能です。

しかしこういった作業は非常にハードルが高く、プライベートビーチ物件が簡単に見つかるということはありません。

当然ながら、沖縄県内の不動産業者であればどこでもプライベートビーチ物件を探せる、ということはありません。

わかりやすい基準としては、ホームページに多くのリゾート物件を掲載している業者をまず当たってみることをおすすめします。

こういった業者であればリゾート系の土地について常に情報を集めていますから、もしかしたらおすすめのプライベートプライベートビーチ案件を持っているかもしれません。

フドマガ
フドマガ
でも、そんなに都合よく良物件を持ってるはずはない、と考えた方がいいですよ。

今すぐ理想の物件がなかったとしても、普段からリゾート案件を扱っている業者であれば「今このエリアの物件動向はどうなっているか?」をよく知っています。

1件おすすめをあげるとしたら、やはり筆者を引き継いで新社長が運営している沖縄かりゆし不動産がいいでしょう。

普段は事務員さんしかいませんが、専門的な話は必ず社長をつかまえて聞いてください。社長本人は相当量の情報をもっているはずです。

脚注

ビーチの所有権……春分及び秋分の満潮時において海面下に没する土地については、私人の所有権は認められない(昭和33.4.11民事三発203号通知)
参考リンク:土地家屋調査士 田中良知事務所

海浜を自由に使用するための条例……公衆の自由な海浜利用を確保し、もって県民の健康で文化的な生活に寄与することを目的とし、誰もが海浜・ビーチに立ち入りできるよう定められた法律です。
参考リンク:海浜を自由に使用するための条例

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